こんにちは。
今日は雨が降ったり止んだり、
時折風が強かったり、
寒いんだか温いんだか、、、
捉えきれない・・・春の嵐??
春???
前回の続きです。
『トリッカーズ』の「MALTON」を取り上げています。
Tricker's M2508 MALTON
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前回は、ラスト、フロントデザイン、について書きました。
ラスト4497はジョージ6世の戴冠式を祝う1937年に誕生したのですね。
メンズファッションのお手本ウィンザー公(エドワード8世)の弟、
ですね。
英国王室とファッションは色々なところで・・・繋がりますね。
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フェイシング
ヴァンプの上にクォーターが位置し、
羽根の下側がヴァンプに縫い付けられて無く、
開き扉のように大きく開きます。
ダービー(外羽根)です!
そういえば以前、
ダービーの歴史について書いた事がありました。
1815年のワーテルローの戦いでプロシア軍を率いたブリュッヒャー元帥が考案した軍靴で登場していましたね。
そして、
カントリーブーツの歴史の中で、
19世紀のヨーロッパの軍靴は膝丈のカーブトップブーツが標準でしたが、
ぬかるんだ地面や脱ぎ履きにおいて実用的では無かったところ、
2つの革のフラップに平行に配置されたアイレットで編み上げるハーフブーツに進化して、
締めたり緩めたり調整できて快適になった、
とありました。
そのハーフブーツがダービーなのでしょうね。
そして、カントリーブーツはその本流にあるのではないでしょうか!!?
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靴に戻ります。
7ホールで、
外鳩目です。
丈夫で、シューレースの滑りが良く、
存在感があります。
このレースホールもカントリーブーツの特徴的なデザインですね!
レースホールの並びに沿って下部に親子穴のパーフォレーションがデザインされています。
パーフォレーションの上下をシングルステッチが走っています。
トゥキャップや後で取り上げる箇所とリンクしたブローグデザインです!
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サイドデザイン
フェイシングのところでも書きましたが、
ヴァンプの上にクォーターが乗るダービー(外羽根)です。
羽根の付け根から後方へ少し伸び、
カーブを描いてウェストあたりへ落ちていくカットラインです。
オーソドックスなダービーデザイン・・
というか、
そもそも「モールトン(やストウ)」こそがオーソドックスのお手本
と言えるような靴ですよね!
縁には親子穴のパーフォレーションとギンピングが施されています。
これもフェイシングのところでも書きましたが、
トゥキャップやレースステイ脇等のブローギングとリンクしていますね!
更に、
細かなところですが、
レースステイ脇のパーフォレーションの落下点の位置からクォーター縁のパーフォレーションが始まっていますね!
自然な調和で、バランスの良いブローギングに仕上がっていますね。
今回はここまでです。
ではでは。
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