こんにちは。
今日は晴れました。
ただし、風は冷たくて寒さを感じました。
前回の続きです。
『Tricker's』の「HENRY ONLY ARK別注」を取り上げています。
Tricker's ONLY ARK 別注 HENRY
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前回は、ARK、ラスト4444、について書きました。
個人的には正直あまり馴染みの無いショップでしたが、本靴を通じて存じ上げる事ができました。
別注品はこういう点でも意義がありますね!
ソックシートには『Triker's』とともに『ARK nets』のロゴが入っています!
因みに、ライニングとソックシートはブラックです。
靴全体がブラックで統一され、シックな雰囲気にまとまっていますね!
そして、インラインと同じラスト4444という事で、あらためて特徴を見直しました。
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フロントデザイン
トゥキャップはW字型のカットデザインです。
ウィングチップですね!
トゥキャップ中央にはメダリオンが、
縁には親子穴のパーフォレーションとギンピングが、
施されています。
この辺りは前靴「MOLTON」と共通しています。
今季はブラックスエードな気分です! (36) Triker's ① M2508 MALTON (壱) - 靴と歩む、僕の...
1920年代から受け継がれる、カントリーブーツらしい意匠ですね!
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フェイシング
レースステイもシューレースもありません。
サイドゴアブーツですから!
そして、
ブローギングもステッチもありません!
いや、サイドゴアを留めるステッチはありますね。
それでも、
ブラックの糸で、細やかなダブルステッチですので、
それ程目立ちません。
つまり、
フェイシングはとてもシンプルで、
ボリューム感もグンと抑えられていて、
上品なデザインです。
これは前靴「MALTON」とは逆ですね。
フロントにボリューム感のあるラスト4444と、
ブローギングされたウィングチップ、
後で書きますがボリューム感のあるソール周り、
によってフロントに存在感がありつつも、
フェイシングが非常にスマートなので、
メリハリが効いています!
これにより独特の雰囲気が生まれ、
「HENRY」の魅力になっていると思います。
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サイドデザイン
サイドゴアブーツの特徴であるゴア(ゴム布)が見られますね!
この点、オーソドックスなサイドゴアは長方形型に近いカットデザインだと思いますが、(↓)
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「HENRY」ではL字型のような、すなわち前方下部が前に出るカットデザインとなっています。
これは他ブランドではあまり見られないので、
「HENRY」の特徴的なデザインだと思います!
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フェイシングのところでもチラッと書きましたが、
サイドゴアは細やかなダブルステッチで縫い付けられています。
ゴアの中央下部から下に前方と後方の革を縫い合わせるダブルステッチが見られます。
すなわち、
甲を覆う前方の革とヒール周りを覆う後方の革に分かれているパーツ構成ですね。
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そして、
アウトサイドカウンターの革の切り返しがあります。
縁にはブローギングが施されています。
この点、
前靴「MALTON」は、
ダービー(外羽根)を構成するクォーターの革の切り返しが有って、
アウトサイドカウンターのカットデザインは羽根の付け根からカーブを描いて落ちていくクォーターのカットラインに合わせたものでしたね。
今季はブラックスエードな気分です! (38) Triker's ① M2508 MALTON (参) - 靴と歩む、僕の...
それに対して、
「HENRY」はダービー(外羽根)では無いので、
羽根の付け根もカーブを描くカットラインもありません。
これにより、
アウトサイドカウンターは前方へ緩やかなカーブを描いてソールへ落ちていくカットラインになっています!
むしろオーソドックスなアウトサイドカウンターのデザインなのですが、
「MALTON」とは異なる「HENRY」ならではのデザインになっていますね!(笑)
そして、オーソドックスなデザインなので、
やはり上品な印象がするように思います。
今回はここまでです。
ではでは。
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