こんにちは。
すみません、
昨日の公開を飛ばしてしまいました。
あらためまして、
こんにちは。
今日は晴れました。
・・・晴れ過ぎ??というくらい温暖で、
汗ばむような陽気でした。
でもまた明日から、寒くなるとか。
前回の続きです。
『トリッカーズ』の「MALTON」を取り上げています。
Tricker's M2508 MALTON
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前回は、フェイシング、サイドデザイン、について書きました。
7ホールの外鳩目に、
オーソドックスなカーブデザインのクォーター、
縁にはブローギングが施され、
完成されたバランスは流石の美しさですね。
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サイドデザイン(続き)
踵周りに注目すると、
クォーターの革の切り返しの上に
アウトサイドカウンターの革の切り返しがあります。
上部は緩やかなカーブを描いていますが、
前部のみならず、後部も少し下がる、扇形のようなカットラインです。
そして、
前方はクォーターのカーブラインの途中まで伸び、
端はクォーターのカーブラインと同じカットラインを描いています。
このようなアウトサイドカウンターのカットデザインは他所ではあまり見ないように思います。
「モールトン」の特徴的なデザインではないでしょうか。
このままバックデザインへ続きます。
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バックデザイン
画像が無いので、別素材の「Malton」の画像をお借りします。
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上端にはファブリック製のプルタブが付いています。
インサイド側とアウトサイド側のクォーターが最後尾で縫い合わされています。
上部に縫い割りが見えますが、
すぐ下に長い市革(棒市)が当てられています。
ハードなカントリーユースのための機能でしょうね。
それでも、剣先のような独特のデザインの棒市で、装飾性も感じられます!
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市革のの下はアウトサイドカウンターです。
左上の画像に注目します。
「サイドデザイン(続き)」でチェックしたアウトサイドカウンターの革の切り返しですが、
インサイド側とアウトサイド側が繋がった一枚の革で構成されています。
下部には少し寄せて縫った跡が見られます。
革が重なって厚みがある箇所ですが、ヒールの丸みが作られていますね!
そして、
アウトサイドカウンターの縁には、
親子穴のパーフォレーションとギンピングが施されています。
トゥキャップやフェイシング等とリンクするデザインですね。
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あらためて、
「モールトン」では、
W字型のトゥキャップやフェインシング、
クォーターやアウトサイドカウンターの縁に、
メダリオンやパーフォレーション、ギンピングが施されています。
フルブローグですね!
そして、
「モールトン」は、長年作り続けられている、売れ続けている、完成されたカントリーブーツです。
いわば、フルブローグのお手本と言っても過言では無いクラシックの名作です!!
何度見ても、
パーフォレーションの間隔やサイズ、
ギンピングのサイズも、
ブーツ全体のボリューム感とのバランスが良いですよね!
ブローギングの存在感はあるけれども、
うるさくは無く、
ゆえに、
カジュアルだけれども品もある印象なのかなと思います。(美)
今回はここまでです。
ではでは。
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