こんにちは。
今日は曇りのち晴れました。
寒いようで、意外とそこまででは無い、という・・
ありがたい事、、なのかな。
『オールデン』のキャップトゥダービー「2145」を取り上げています。
Alden 2145
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ユーズドで、サイズ8、ウィズE、アバディーンラストです。
前回はトゥキャップに施されたパーフォレーションやギンピング、そしてメダリオン、といったブローギングのところまで書きました。
ブローギングはトゥキャップ以外にも施されています。
ダービー(外羽根)
クォーターの革の切り返しがあります。
羽根の付け根から後方へカーブを描いて落ちていくカットラインです。
ヴァンプと接するクォーターの淵にも親子穴のパーフォレーションと細かなギンピングが施されていますね!
そして、やはりパーフォレーションの上下のステッチはシングル(1本)です。
同様のブローギングはトップラインの淵にも施されています。
さらに、アウトサイドカウンターの革の切り返しもありますね。
その淵にも同様のブローギエングが施されています。
という事で、セミブローグですね!
この点、セミブローグの誕生は1930年代のロンドンで、あの『John Lobb(London)』からと言われています。
という事で、本家本元の解説を読ませて頂きました。
「Half Brogue Oxford」と呼んでいます。
世の中がブーツからシューズへと変わっていった頃なのですね。
オックスフォードより気楽で、フルブローグより軽快な靴として作られたようです。
という事で、フォーマルでは無いが、軽快でスマートな靴という位置づけなようです。
確かに、カントリー由来のブローグ装飾はカジュアルなデザインではありますが、セミブローグは横一文字のトゥキャップがカチッとした印象をもたらすように思います。
そのため、ビジネスシーンでも履かれるデザインですね。
羽根
5アイレットで、内鳩目です。
オーソドックスなデザインを踏襲していますね。
レースホール脇には子穴のパーフォレーションが有り、その上下にはシングルステッチが施されています。
このブローギングもセミブローグで多く見られるデザインですね。
本靴では更に、
羽根の付け根(アイスポット)付近、一番下(トゥ側)のレースホールの脇に、子穴のパーフォレーションで菱形が描かれています。
これもメダリオンと呼んで良いのかな??
このデザインは他の靴にはあまり見られないように思います。
すなわち、本靴の特徴的なデザインと言っても良いのではないでしょうか!!?
これが意外と効いていて、カントリー感が大きく増すような印象がします。
そういえば!??
以前取り上げた『エンツォ・ボナフェ』のキャップトゥダービーを思い出しました。
他にフルブローグではありますが『エドワードグリーン』の「サンドリンガム」や「ファルカーク」や「ブレーマー」の名前も挙げていましたね。
いずれもオーソドックスなブローグに加えて、サイドに特徴的なメダリオンが施されたデザインです。
それが加わる事でカントリー感が一層高まる印象がしますね!
今回はここまでです。
ではでは。