こんにちは。
今日も晴れました。
気温も割と暖かかったですね。
ただ、夜は雨が降っています。
『Aubercy』のキャップトゥダービー「PEARCE」を取り上げています。
AUBERCY PEAERCE
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新品の販売です。
が、サイズは残り7のみのようです。
因みに、「PEARCE」は本国サイトでも販売されています。
という事は、現行品ですね!
前回はラストA28とトゥキャップについて書きました。
その続きからです。
横顔
AUBERCY【オーベルシー】MODEL DERBY PEARCE 7644 285E A28/COl INC8230赤茶/伊INCAS社モミ革レザー縁レザーパイピング外羽根赤茶パンチドキャップトゥー
クォーターの革の切り返しがあります。
羽根の付け根から後方へカーブを描いて落ちていくカットラインです。
オーソドックスなダービーデザインですね。
クォーターの淵、羽根の付け根からソールへのカーブライン、レースステイ脇からトップラインを通ってヒールへ、にも親子穴のパーフォレーションが施されています。
ギンピングはありません。
そして、アウトサイドカウンターの革の切り返しもあります。
補強とともに装飾的でもあり、カジュアル寄りなデザインですね。
AUBERCY【オーベルシー】MODEL DERBY PEARCE 7644 285E A28/COl INC8230赤茶/伊INCAS社モミ革レザー縁レザーパイピング外羽根赤茶パンチドキャップトゥー
ヒールのトップラインからカーブを描きながらソールのウエスト後ろへと流れるカットラインです。
ここもオーソドックスなデザインと言えるのではないかと思います。
やはり淵にはパーフォレーションが施されています。
ギンピングはありません。
トゥキャップやクォーターやアウトサイドカウンターの縁にパーフォレーションが有って、メダリオンが無いという事は、
クォーターブローグになるでしょうか。
・・・ブローグの分量的にはセミブローグに近いようにも思いますが。
ステッチにも注目です。
ヴァンプとクォーターの縫い合わせ箇所と
クォーターとアウトサイドカウンターの縫い合わせ箇所
の外側のステッチがダブル(2本)になっています。
丈夫に縫い合わせる目的でしょうね。
ただし、前回のトゥキャップの縁と同じように2本が接するくらい近い距離で、ピッチも細やかなので、ダブルステッチ自体はそれ程目立ちませんね。
ふと思ったのですが、
本靴にはギンピングが無いですよね。
また、イギリス靴ブランドにおけるギンピングを思い出してみると、ドレス寄りなブローグデザインのギンピングは結構細やかな印象があります。
そうした事を考えてみると、本靴のダブルステッチはギンピングの代わりのような装飾的な意味合いもあるのかなと。
だって、フランス靴ブランドですから!!?
後ろ姿
踵に縫い合わせのステッチが見られません。
アウトサイドカウンターの革が綺麗に吊り込まれてヒールカップが成形されていますね。
ジョンロブで見られるような一枚革のアッパーや大きな面積のクォーターを成形したシームレスヒールとは違いますが、本靴もシームレスヒールと言って良いのかな。
いずれにせよ、綺麗な後ろ姿です!(美)
ソールもチェックします。
ヒールのコバの張り出しはありません。
ヒールブロックの積み上げはヒールカップの膨らみよりもやや狭いくらいの印象で、ドレス感がありますね。
『Aubercy』本国サイトでは本靴はカントリー寄りなポジションと紹介されていますが、それでもエレガンスは大事なのですね!
ブランドの美意識が伝わってきます。
パイピング
AUBERCY【オーベルシー】MODEL DERBY PEARCE 7644 285E A28/COl INC8230赤茶/伊INCAS社モミ革レザー縁レザーパイピング外羽根赤茶パンチドキャップトゥー
トップラインの淵には割としっかりとした厚みのあるパイピングが施されています。
それは羽根の縁にまで繋がっていて、羽根の付け根まで施されています。
きちんと補強されている事で長く履けそうですね。
また、仕事も丁寧で綺麗に仕上がっています。
今回はここまでです。
ではでは。