スポンサードリンク

今季はブラックスエードな気分です! (39) Triker's ① M2508 MALTON (肆)

 こんにちは。

 今日は小雨が気になってしょうがない天候でした。

 そして、気温がぐんと下がりました。

 ・・・2月に戻りましたね。(寒)

 

 前回の続きです。

 『トリッカーズ』の「MALTON」を取り上げています。

Tricker's M2508 MALTON


 

 前回は、サイドデザイン(続き)、バックデザイン、について書きました。

 アウトサイドカウンターや市革には「モールトン」の特徴的なデザインも見られましたね!

広告

 

底付け

 コバの張り出しがつま先から踵まで靴をぐるりと一周しています。

 その上から出し縫いのステッチがかけられていますね。

 オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法です。

 

 ここで、

 こちらのオールソールの記事を読ませて頂きました。(感謝)

careginza.exblog.jp

 オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法の構造を知る事ができると思います。

 

 出し縫いの糸を切って、アッパーからソールを剥がした画像が拝見できますね!

 ソールの上にはつま先から踵まで練りコルクがしっかりと!!

 

 オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法は、

 踵までウェルトを配置する事で踵にも空間が生まれ、

 コルク等の中物を入れる事ができるようになります。

 そのため、

 踵の衝撃吸収性が増して長時間の歩行における疲労を緩和しますし、

 履き込んで行くと中物が足形に沈み、フィット感も良くなります。

 

 ただし、

 踵までコバが張り出すのでボリューム感が大きくなり、

 カジュアルな印象が強くなります。

 

 つまり、

 ドレス感は下がりますが、

 履き心地を良くする点では効果的な製法と言えますね!

 

 そして、

 カントリーブーツはそもそもカジュアル目的の靴ですし、

 ボリューム感のあるフルブローグのアッパーに対してはむしろバランスが良いですよね!!

広告

BEAMS Online Shop

 

ストームウェルト

 アッパーとコバが接する箇所に注目すると、

 アッパーの縁に掛かるようにウェルトの壁が設けられています。

 

 ウェルトの壁は切りっぱなしの革では無く、上部に丸みがありますね。

 ウェルトを山形に折り畳んだストームウェルト仕様です。

 

 アッパーとコバの隙間をウェルトの壁が埋める事で水の侵入を防ぎます。

 カントリーユースに合った機能的なディテールですね!

 

 なお、

 ストームウェルト仕様はウェルトの山が加わる分、コバの張り出しも大きくなります。

 また、ストームウェルト自体の存在感もあります。

 従って、コバ周りが目立つので、カジュアルな印象となります。

広告

 

ソール

 右上の画像からチェックします。

 

 ウェルトの下に厚みのある革のソールが一枚、

 その下に厚みのあるラバーソールが一枚、

 有りますね。

 ダブルソールです。

 

 2枚のソールを重ねる事で厚みが増し、最初の頃は反りも固めになりますが、

 丈夫さが増し、衝撃吸収性も増します。

 やはりカントリーユースに適した仕様ですね!

広告

 

 次に右下の画像をチェックします。

 

 アウトソールは通称「ダイナイトソール」のスタッテッドラバーソールです。

 ウェスト箇所に「Dainite」とあるので、英国『HARBORO Rubber』社製ですね。

 

 グリップ力や適度な衝撃吸収性、

 もちろん耐水性もあり、実用的なラバーソールです。

 その上で、

 見た目はスマートなのでドレスシューズにも使われることがあります。

 

 カントリーユースはもちろん、

 タウンユースにも適したラバーソールですね!

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


 


スポンサードリンク