こんにちは。
今日も曇り気味の晴れでした。
もわっとした暑さで、残暑ですね。
前回の続きです。
『トリッカーズ』のキャップトゥダービー「M798」を取り上げています。
Tricker's Tommorow land別注 M798
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『TOMORROWLAND』の別注です。
前回はアッパーの革がブラックのボックスカーフであるところまで書きました。
『トリッカーズ』ではカントリーシューズやブーツでも使われる革で、やや肉厚で丈夫な革です。
とはいえ、ブラックのボックスカーフはフォーマル感のあるキャップトゥオックスフォードにも使われる革ですよね。
となれば、本靴もドレス寄りな雰囲気になりそう・・・なところですが、
カジュアルなデザインも大胆に入っていて、
全体の印象としてはカジュアル寄りかな、と。
見ていきましょう。
キャップトゥ
前靴のスウェードと違い、スムースレザーなので、キャップトゥである事が分かりやすいですね!(笑)
ステッチはダブルで、間隔は少し空いています。
トゥキャップの革の切り返しもあります。
あらためてよく見ると、長さも十分にとられていますね。
落ち着いた印象で、ドレス寄りなバランスに近い感じがします。
ここはブラックのボックスカーフのシックな質感と相まって、
カジュアルなだけで無く、フォーマルな雰囲気も感じられるキャップトゥだと思います。
ダービー
クォーターの革の切り返しのあるダービー(外羽根)です。
クォーターのデザインも、羽根の付け根からカーブを描いてソールへ落ちていくカットラインで、オーソドックスですね。
ただし、ステッチはトリプル(3本)です。
アッパーと同色の糸なのでそれ程目立ちませんが、さり気なく強いデザインだと思います。
頑丈なカントリーシューズ・ワークシューズを感じるデザインですね。
外鳩目
4ホールの外鳩目です。
そして、鳩目は鈍い艶のあるシルバーです。
アッパーとは違う色で目立ちますね。
ここはカジュアルな印象が強く現れるているデザインですね。
逆に、内鳩目であればグンとドレス寄りな印象になるでしょうね。
ここは敢えて外鳩目を選んだのだと思います。
後ろ姿
アッパーの踵の縫い合わせ箇所の上には市革もあります。
シンプルですっきりとしたデザインですね。
アウトソールを見ると、
ヒール周りまでコバが張り出していて、出し抜いのステッチもあります。
オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法ですね。
ボリューム感のあるヒールで、カジュアルなデザインです。
さらにカジュアルな印象を強めているのが「色」ですね。
ソール
コバに注目すると、ウェルトがブラックでは無くナチュラルです。
アッパーとは違う色、それも明るい色味ですので目立ちますね。
出し抜いのステッチはホワイトです。
ウェルトのナチュラルと違う色ですので、ステッチも目立ちます。
さらに、アウトソールはホワイトのラバーソールです。
アッパーのブラックとは反対色であり、厚みもあって、やはり目立ちますね。
因みに、『VIbram』社のGumlite(ガムライト)ですね。
軽量でクッション性もあり、耐久性やグリップ力もあります。
つまり、とても実用的なソールですね!
感想
シルバーの外鳩目とホワイト系のアウトソールは目立ちますので、全体としてはカジュアルな印象の方が強いように思います。
カジュアルシューズとして見れば、
ある程度ボリューム感を抑えたフォルムに、
シックなブラックのボックスカーフで、
キャップトゥですので、
キレイめな感じがしますね。
ドレスとカジュアルの間をとるキャップトゥダービーの中では、
キレイめなカジュアルシューズ、
というポジションでしょうか。
今回はここまでです。
ではでは。