こんにちは。
今日は雨上がりからの曇りでした。
昨夜の雨は幸い雪にならず、寒さもそこまでではなくてすみました。
恵まれています。
前回の続きです。
『Clarks 』の「Desert Boot」を取り上げています。
Clarks Deseert Boot
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前回は、サイドデザイン、バックデザイン、について書きました。
ヴァンプとクォーターの2枚の革から成るシンプルな構成、
高級靴と比べれば割と平面的なフォルムで、
ある意味簡素化されたデザインと言えるかなと。
でも、
それも「デザートブーツ」らしさや魅力でもあるように思います!
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簡素化といいば、
底付けもそうでしょうか!?
ステッチダウン製法
コバが張り出していますね。
そのコバの上にステッチがかけられていて、
爪先から踵までぐるりと一周しています。
一見オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法のようにも見えるかもですが、
アッパーとコバの接する箇所をよく見ると、
隙間がありませんし、ウェルト等もありません。
実は、アッパーの端がコバの上に乗り、その上から出し縫い(?)をかけてソールと縫い合わされているのです!
ステッチダウン製法ですね。
グッドイヤーウェルト製法およびステッチダウン製法について、
こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
ステッチダウン製法は、
リブテープやウェルトや掬い縫い等の手間暇が掛からない、シンプルな底付け製法です。
その分、重量が軽減され、反りも良く、柔らかな履き心地となります。
また、機密性が高いので水の侵入を防ぎ、耐久性も高いです。
ただし、外側に広がったアッパーが目立つので存在感・ボリューム感が大きく、ドレスシューズでは見かけないように思います。
という事で、
ステッチダウン製法も簡素化されたデザインと言っても良いのかなと。
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そして、
前々回の終わりの方で書き置いた、
今季はブラックスエードな気分です! (11) Clarks ① Desert Boot (参) - 靴と歩む、僕の...
「チャッカブーツ」との違い、
すなわち、
『クラークス』の「デザートブーツ」ならではの特徴的なデザイン、
それは「底周り」にあるように思う、
というのが、
「ステッチダウン製法」の事でした!
というのも、「チャッカーブーツ」ではグッドイヤーウェルト製法やマッケイ製法を見る事が多く、ステッチダウン製法は殆ど見ないように思います。
しかし、『クラークス』の「デザートブーツ」はステッチダウン製法なので!
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アウトソール
アウトソールはクレープソールです。
すなわち、
天然ゴムで作られたラバーソールです。
クレープソールについてこちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
ラバーソールには、
天然ゴムから抽出したラテックスで作るクレープソールと、
石油化学技術を使って人工的に作られた合成ゴムソール、
があるのですね。
今回は前者です。
クレープソールは、
天然ゴムならではの弾力性あるクッション性が特徴です。
また、グリップ力もあります。
ただし、
濡れた路面では滑りやすい事があります。
また、
熱に弱いので、炎天下でベトつきが起きたり、摩耗しやすかったり、
経年劣化で削れやすかったりします。
これ対しては、部分補修のリペアが可能です。
また、
寒冷下では固くなります。
なので、冬のラバーソールでゴムの弾力は・・・という事です。
でも、
でもでもでもでも、
そんなの〜〜〜🎵
だって、個人的にはファッション的に独特の見た目も魅力的だから!
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感想
高級靴ブランドのチャッカブーツ等と比べれば、
シンプルで、簡素とも言える作りですが、
オリジナルならではの説得力があると思いました。
他のブランドのデザートブーツもこのオリジナルをベースにデザインされているのではないでしょうか。
そして、価格も抑えられているので、手に取りやすい名作ブーツでもありますね!
今回はここまでです。
ではでは。
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