こんにちは。
今日も晴れました。
朝の冷え込みは厳しいですが、
その後は穏やかな冬晴れに恵まれています。
ただ、週末の予報はちょっと心配です。
前回の続きです。
『Clarks』の「Desert Boot」を取り上げています。
Clarks Deseert Boot
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前回は、フォルム、ラスト220、について書きました。
1950年の登場以来、ラスト220が使われているようですが、
90年代と2010年頃でも少しフォルムが違うのですね。
『LEVI'S』の「501」のように、変わらないようでいて、時代に合わせて微妙に変えているのかもしれませんね。
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フロントデザイン
ヴァンプには装飾が一切ありません。
プレーントゥですね!
ヴァンプの上にクォーターがあり、羽根を形成しています。
ダービー(外羽根)ですね。
レースホールは2対です。
鳩目の金属が表に見える外鳩目です。
ブラックスエードに対して鳩目もブラックで合わせています。
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ところで、
2ホールのダービーブーツというと、
チャッカブーツがありますよね?
両靴について、こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
まずは「チャッカブーツ」について。
デザイン的・構造的特徴が挙げられています。
伝統的にはカーフのスエードが用いられ、
ライニングは用いられないそうなので、
「デザートブーツ」とよく似ているのでしょうね。
薄いレザーソールが用いられる点が違いのように思われます・・・
が、現在はラバーソールのチャッカブーツも多いですよね、、、。
歴史的背景に注目すると、
諸説あるそうですが、ポロ競技と関係しているとの事。
この点、ヒンディー語に由来する「Chukka」は、ポロ競技の競技時間の単位(1チャッカは7分30秒)です。
19世紀末頃、ポロ選手が試合後に履いていたカジュアルなブーツが、いつしかチャッカブーツと呼ばれていったのではないかという事です。
そして、1920年代〜30年代に、ウィンザー公がチャッカブーツをよく着用された事で、広く浸透していったのですね。
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次に「デザートブーツ」について。
1950年に『クラークス (C&J Clark Ltd.)』より発売された靴です。
ネイサン・クラークが1944年に北アフリカ戦線に参加していたイギリス第8軍の兵士の中に珍しい靴を履いている者を見つけた事がきっかけでした。
それはカイロのバザーで作られた踝丈のスエードブーツでした。
ネイサンは帰国後に、ライニングの無い、クレープソールのデザートブーツを作成しました。
つまり、『クラークス』の「デザートブーツ」が「デザートブーツ」のオリジナルという事ですよね。
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整理すると、
「チャッカブーツ」の方がだいぶ前に登場しており、ウィンザー公の影響で1930年代には広まっていたのでしょう。
その後、1950年に『クラークス』から発売されたのが「デザートブーツ」ですね。
となると、
「チャッカブーツ」の影響があった上での「デザートブーツ」の登場と考えられなくもないのかなと。
「デザートブーツ」が「チャッカブーツ」に似ているのも然り。
そして、
『クラークス』の「デザートブーツ」ならではのデザインこそが「チャッカブーツ」との違いなのかなと。
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『クラークス』の「デザートブーツ」ならではの特徴的なデザインとは!?
この点、アンライニングを挙げる事もあるようですが、
上で確認した情報によると、伝統的な「チャッカブーツ」でもライニングの無いカーフスエードが使われるそうでしたね、、、。
なので、必ずしも特徴的なデザインとは言えないのかもしれませんね。
しかし、底周りには特徴があるように思います。
そこ(底)についてはまた後で。
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余談
(壱)の冒頭で、
「ファッション的にも特別なポジションを確保しているブーツ」と書きました。
なぜなら、
(弍)で確認したように、
今季はブラックスエードな気分です! (10) Clarks ① Desert Boot (弍) - 靴と歩む、僕の...
世の中には他に上質で高級な2ホールダービーブーツがいろいろあるにもかかわらず、
90年代のイタリアファッションブームの中で指名され、
2010年頃に日本のファッションリーダーに指名され、
常にファッション感度の高い方々から選ばれる存在だからです!
なぜ選ばれるのか?
今回の(参)で確認したように、
「デザートブーツ」のオリジナルだからなのではないでしょうか!(?)
もう少し広げるなら、(壱)で確認したように「カジュアルシューズ」のオリジナルだからなのではないでしょうか!!(?)
ファッションにおいてもオリジナルに対しては特別な敬意が持たれますし(リスペクト)、
実際にオリジナルの魅力があるからでしょうね!
今回はここまでです。
ではでは。
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