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今季はブラックスエードな気分です! (1) SANDERS ① Brit Chukka (壱)

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 空気は冷たいです。

 

 前回の続きです。

 流石に冬の寒さを感じるので、

 冬靴に切り替えます!

 

 今季のテーマを挙げるにあたって、

 秋冬コレクションだとか、

 次季の春夏コレクションだとか、

 わちゃわちゃ騒いできましたが、

冬靴の出番です! - 靴と歩む、僕の...

 今季はブラックで!

 それもブラックのスエードで!!

 行きます!

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FREAK'S STORE (Daytona Park)

 

 ブラックスエードと言っても、

 ドレスからカジュアルまで、

 シューズからブーツまで、

 様々ありますが、

 カジュアルのブーツから始めたいと思います!

 

 トレンドはドレス回帰なのに??

 確かにそうではあるのですが、

 カジュアルからドレスへの過渡期と考えれば、

 今のうちに!!(急)

 いや、今後もカジュアルはカジュアルで人気は続くはずですけどね。(安定)

 

 本当の理由は、

 僕が今季おろした冬靴がカジュアルブーツだったから!(笑)

 それについてはおいおい。

 

 カジュアルブーツとは言ってもスニーカーでは無いので、

 スポーツブランドでは無く、ドレスシューズブランドなので、

 伝統的な分類ではカジュアルなのですが、

 現代においてはドレス感のあるカジュアルと言えるのではないかと!

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 それでは始めます!

 最初に取り上げるブラックスエードブーツはこちらです。

SANDERS Brit Chukka


 

 ファッション的に一目置かれている

 特別な存在のチャッカブーツです!

 

 なぜなら、

 マッドガードを製造できるブランドが非常に少ない事があると思われます。

 有名な靴ブランドを見渡してみても・・・マッドガードは見かけないですね。

 つまり、そもそもレアな靴と言えるのではないでしょうか。

 

 そして、

 実は一度だけ、ちらっと取り上げたことがあります。 

maeego.hatenablog.com

 英国ファッションのお手本といえば、

 ダニエル・クレイグジェームズ・ボンド

 彼が『スペクター』で履いた靴の中にマッドガードもありました。

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 更に、もっと大先輩がおられますよね?

 スティーブ・マックイーンです!!

 先の『スペクター』もマックイーンの影響が窺われましたね。

 

 こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)

ameblo.jp

 映画「戦う翼」と「ブリット」でマッドガードを履いています!

 

 また、こちらの記事も読ませて頂きました。(感謝)

www.esquire.com

 『タグ・ホイヤー』の「モナコ(1133B)」と、

 『バラクータ』の「G9」、

 が紹介されていますね。

 そして、子供の手を引くマックイーンの足元を見て下さい!?

 マッドガード仕様のチャッカブーツです!!

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 ところで、

 スティーブ・マックイーンが履いていたマッドガードは何処のブランドのものだったのでしょう?

 こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)

gozo-shoes.com

 2015年に再スタートした『Hutton of Northampton』というブランドが作るマッドガードブーツ「Hutton Playtime」について紹介されています。

 イタリアでハンドメイドされているのですね。

 

 1958年から1973年までスティーブ・マックイーンが履いていたのは「Hutton Playtaime」との事。

 というのも、

 1934年から1970年代初頭まで、『Hutton』はプレイタイムモデルの構造に関する特許を所有していたそうで、

 1930年代以降の広告や社説には常に『ハットン・オブ・ノーザンプトン』社が登場し、

 1950年代半ば以降は米国で大きな存在感を示してしていた、

 からとの事です。

 

 因みに、「Playtime」は1936年から生産が開始されたのですね。

 しかし、強大なインターナショナル・シュー・コーポレションと特許の侵害を争って廃業に追い込まれたのですね。

 

 技術も機械もずっと前に無くなってしまい、イギリスの靴職人には作る能力が無いそうです。

 

 なお、「プレイタイム」のデッドストックのオリジナルモデルは、裏地のないリバースカーフレザーが使われていたそうで、スリッパのように柔らかく、スニーカーのようなものだった、との事です。

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 もう一つ、こちらの記事も読ませて頂きました。(感謝)

tanyakaka.exblog.jp

 マッドガードの起源となるメーカーは、やはり、

 『Hutton Welted Footwear Limited (1935年登録)』後『Hutton Of Northampton Limited (1948年社名変更)』

 との事です。

 1940年代頃の広告には「PLAYBOY」という言葉が使われ、

 ハンティングでも街中でも履ける靴、

 と謳われていますね!

 

 『Tricker's』の1970年のカタログにもマッドガードが掲載されており、「tracker boot」と記載されています。

 また、今は亡き『EATON&co』という会社でも「Clubman」という名前で出ていたそうです。

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 なお、スタイリスト界の大御所が「マックィーンのマッドガードはSAXONEという会社の靴だ」と仰られたそうです。

 『SAXONE』は、1908年(1861年や1901年という説もあるそう)にスコットランドのKilmarnockで創業したメーカーで、

 第一次世界大戦で将校用サービスシューズを納品する事によって大きくなり、

 ロンドンのリージェントストリートに店を構える等小売店も拡大し、

 ノーサンプトンにも工場を構えました。

 

 1956年に『BSC』に買収され、高級ブランドとして中核を担いました。

 なお、1990年代の『BSC』の没落とともにブランドもなくなっていったそうです。

 

 『BSC』はコングロマリット企業『Sears』によって作られました。

 1891年にノーサンプトンに創業した『True-form』という靴が大当たりし、

 『Freeman』、『Hardy and Willis』、『Manfield』、『Dolcis』、『Lilley & Skinne』、『Saxone』など、

 靴の小売店や工場を次々と買収して、

 1956年に全ての靴関連ブランド・小売店を統合した英国最大の靴小売メーカーが『British Shoe Corporation(BSC)』です。

 

 『Hutton Of Northampton』が1863年創業『Dolcis』のために作った「Playboy Chukka」が有るという事は、『Saxon』にも有った可能性もあり、

 『Hutton』が既に製造終了していたり、ライセンス契約させていたとすれば、『Saxon』の工場で作られた可能性もあるでのではないか、との事です。

 

 当時の状況もなかなか複雑と言いますか、

 多様と言いますか、

 答えはまだ分かりません・・。

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 さて、

 マックイーンの写真を観察していると、

 ヒール周りにアウトサイドカウンターないしステッチが有るものと無いもの、

 コバの張り出しが薄いものと厚いもの、

 があるように思われます。

 ですので、

 おそらく1種類という事では無いように思われます。

 

 現代でも様々なブランドが同じスタイルの靴を作っているのですから、

 レザーシューズが主流だった当時であれば沢山のマッドガードが有ったのかもしれませんよね。

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三越伊勢丹オンラインストア

  

 だいぶ脱線話が進んでしまいましたが・・、(苦笑)

 今回は『サンダース』のマッドガードでしたよね。(戻)

 

 こちらの動画を拝見しました。(感謝)

www.youtube.com

 マッドガードが出てきそうなので何気なく再生したのですが・・・、

 代理店から驚きの情報が!!??(神)

 『Hutton』社が廃業となった際、

 マッドガードを製造する機械やラストがどうなったかというと・・・

 是非動画でご確認下さい!

 

 さて、

 2023年は『SANDERS』の創業150周年!

 という事で、

 動画でも紹介されている記念モデルが登場しています!!

SANDERS 2681BRG 150th Anniversary Military Derby Shoes


 

 『サンダース』の大人気シリーズ「ミリタリーコレクション」です!

 ピューリタンステッチが特徴のキャップトゥダービーですね!!

 150周年記念モデルでは2つの特別な革が使われています!!

 

SANDERS 150th Anniversary Brit Chukka


 

 今回取り上げようとしているマッドガードのチャッカブーツです!

 僕はブラックスエード特集をしていますが、

 150周年記念モデルでは特別なスムースレザーが使われています!!

 こちらの方がよりドレス感があるかもですね。(笑)

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

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