スポンサードリンク

今季はブラックスエードな気分です! (36) Triker's ① M2508 MALTON (壱)

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 もう春!?!?

 というくらい温暖な気候です。

 

 前回の続きです。

 『トリッカーズ』の「MALTON」を取り上げようとしています。

Tricker's M2508 MALTON


 

 前回は、ブローグの歴史、について書きました。

 16世紀のスコットランドアイルランドにルーツがありましたね。

 もともとはハイランドの沼地において、靴の中に侵入した水を排水するための穴でした。

 ビクトリア朝後期(1870年代以降)にはノコギリ歯のエッジデザインが加わり、

 20世紀初頭に「ブローグ」は靴の特定スタイルとなりました。

広告

Farfetch:Linkshare:Affiliate:CPA:JP:JP

 

 それでは靴を見ていきます。

ラスト4497

 

 

 ラスト4497についてこちらの記事を読ませて頂きました。

trickers.com

 1937年、トリッカーズはジョージ6世戴冠式を祝うために2つのラストを注文しました。

 4444はヘビーブローグのカントリーシューズBourtonの代名詞であり、

 4497は最も有名なカントリーブーツStowの製造に使用されています。

 

 ラストは100%リサイクル可能な木材または高密度プラスチックで作られた3次元の型です。

 ラストは靴やブーツの形状を定めます。

 

 トリッカーズのラストは全て地元で家族経営されている『Spring Line』で作られています。

 悲しいことに、彼らは英国で唯一生き残ったメーカーで、

 地元では「the last man standing」として知られています。

広告

三越伊勢丹オンラインストア

 ラスト4497については、

 以前にラスト4497Sとラスト4444を比較したときにも書いた事があります。

ベーシックを追求! プレーントゥダービー ⑧ トリッカーズ ウッドストック (1) - 靴と歩む、僕の...

 ラスト4497は、

 トゥにややボリューム感のある丸みが見られますが、

 幅が適度に抑えられ、

 ノーズ長が適度に取られているので、

 全体的には縦(前後)方向を感じるスマートな印象があります。

 

 ロングノーズという程では無いので色気が強い訳では無く、

 上品でクラシカルなスマートさですね!

広告

 

フロントデザイン

 トゥキャップはW字型のカットデザインです。

 まるで翼を広げたようなデザインという事から、ウィングチップとも呼ばれます。

 

 トゥっキャプの中央先端には親子穴のパーフォレーションによるメダリオンが施されています。

 これについては前回調べた中に情報がありましたね。

今季はブラックスエードな気分です! (35) Triker's ブローグの歴史 - 靴と歩む、僕の...

 『トリッカーズ』では1920年代から独自のメダリオンが使われているとの事です。

広告

BEAMS Online Shop

 

 トゥキャップの端には親子穴のパーフォレーションとノコギリ歯のギンピングが施されています。

 くっきりとした親穴と小さな小穴で、

 親穴の間隔も詰まり過ぎず開き過ぎずで、

 存在感は有りますが、

 うるさく無いバランスだと思います。

 

 何気無いかもしれませんが、

 だからこそ、

 お手本と言えるブローギングなのでしょうね!

 

 今回はここまでです。

 ではでは。


 


スポンサードリンク