こんにちは。
今日も晴れました。
朝晩の寒さと日中のそこそことの寒暖差が厳しいですね、、。
まだそこそこがあるだけありがたいですが。
前回の続きです。
『オールデン』のキャップトゥダービー「N3501」を取り上げています。
Alden N3501 パンチドキャップトゥダービー
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ユーズドです。
サイズはUS101/2 でウィズはDです。
前回は、
モディファイドラスト、パンチドキャップトゥ、ダービー、シングルウェルトのグッドイヤーウェルト製法、というところまでチェックしました。
これらのデザインって・・、
前々靴「56201」、前靴「56251」と共通していますよね!?
では、本靴はどこが違うのか?
それが今回です!
NATORIYA 別注
左下の画像で、ソックシートに印字されたロゴが見えるでしょうか?
王冠マークの下に「Alden NEW ENGLAND」のロゴはお馴染みのデザインですが、
その下に、
「EXPRESSLY FOR SHOES SALON NATORIYA NAOETSU」の文字が!!
そして「MADE IN U.S.A.」です。(魂)
そう、新潟県上越市直江津の有名靴店『ナトリヤ』の別注靴です!!
ホームページに会社概要が記されていました。
1912年に「ナトリヤ履物店」が創業され、
1975年に法人格を取得し「有限会社 シューズサロン なとりや」となりました。
その頃に『オールデン』の取り扱いも始めたそうで、日本でも最古参の取扱店舗との事。
情報をもとに検索したところ、こちらの記事を見つけました!
現在はSOLD OUTです・・。
が、別注のポイントがしっかり記述されていますね!(嬉)
まずは、アッパーの革です。
キッドレザー
アッパーにはキッドレザーが採用されています。
だから独特の質感なのですね!(納得)
キッドレザーについて、こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
子山羊の革です。
羊皮より繊維が密で丈夫だが、仔牛皮よりは粗い。
銀面も仔牛皮ほどではないが耐摩耗性もあり、優雅な感じで、柔軟でもある。
元皮の産地は、中央ヨーロッパ、中央アジア、インドなどが有名。
鞣しの違いにより、「キッド」、「モロッコ革」、「ドンゴラ革」と呼んで区別している。
との事です。
もう1つ記事を見つけました。(感謝)
『Explorer』というショップの記事で、こちらでは何度もキッドレザーで別注をされておられるようですね。
それだけ拘りがあるのは、実際に愛用された経験の裏付けがおありとの事!
愛用されるに至ったきっかけは、ヴィンテージのサービスシューズのような革の雰囲気に魅せられた事にあったそうです。
まさに革の魅力ですね!!
実際に履いてみたところ、今までにない衝撃を受けたそうです!
履き心地に定評のある『オールデン』といえども、履き始めのレザーシューズは革が馴染んでいないので痛くて当たり前なのに、
キッドレザーは履き始めからすこぶる快適だったそうです!
以来、ローテーションでは常にナンバー1の存在をキープしているとの事。
履き心地の良い靴は出番が多くなるものですよね!
だからこそ、人に勧めたくなり、別注されておられるのだと思います。
キッドレザーの特徴についても書かれています。
薄くて、しなやかで、耐久性も高いとの事。
表面の細かいシボや毛穴がヴィンテージのサービスシューズを彷彿とさせる雰囲気というのは、洋服屋ならではの視点ですね!
履き込む事で生まれる細かいシワの入り方も独特でカッコいいとの事。
なお、キッドレザーは丈夫な割にはカーフよりも薄いため、生産時にシワが寄り易くて作るのが難しいそうです。
高い技術力があってこそ生産できる珠玉の逸品との事です!
本靴に戻りますね。
確かにカーフとは異なる肌理の質感があります。
カーフやコードバンもツルッと滑らかな表面ですが、キッドレザーは細かな凹凸感がありますね。
それでいて光沢感もあります。
カーフと比べるとフォーマル感は下がるかもしれませんが、
ブラックのスムースレザーですのでドレス感もありますね。
おまけ
そういえば、
キッドと言えば、以前にも取り上げた事がありました。
こちらも『オールデン』でしたね。
キッドのスエードでした。
『オールデン』では山羊革が割と多く使われているようですね。
この点、イギリス等の西欧の靴ブランドですと牛革が殆どで、他の動物革はあまり見かけないようにも思います。
昔の『Church's』等では鹿革とか象革とかあったようですが、、。
環境規制的な影響でしょうかね??
今回はここまでです。
ではでは。