こんにちは。
今日は曇りで、夜は小雨となりました。
気温もそこまで暑くはならず、ホッと一息です。
「キャップ(帽子)」の話から「キャップトゥダービー(靴)」の話に戻りますね。
『クロケット&ジョーンズ』のキャップトゥダービーを取り上げています。
僕がキャップトゥダービーに興味を持つきっかけとなった「NORWICH」から始めて、
ドレス寄りのモデルからカントリー寄りのモデルまで、いろいろと見てきました。
さて、今回も『クロケット&ジョーンズ』なのですが、
残念ながら現在販売されているショップは見つかりませんでした、、。
でも、こちらの記事に興味を持ってしまったので。(感謝)
2017年2月10日付けとなっていますね。
初っ端の一文が今の僕にグサッと刺さります・・
「このチャンスを逃すと後悔する!?」
痛っっ!(苦笑)
まずは靴を見ないとですよね。
画像を一枚お借りさせて下さい。
CROCKETT&JONES PEEBLES
ボリューム感のあるカントリー寄りなキャップトゥダービーですね。
特筆すべきはもちろんアッパーの革!
「RUSSIAN GRAIN」という名前の型押し革です!!
名前からもお分かりのとおり、幻の革「ロシアンカーフ」に似ていますよね!?
「ロシアンカーフ 」については以前書きました。
1786年に沈没した船から1973年にサルベージされた革でしたね。
1986年に『ジョージ・クレバリー』が買い付けたそうなので、近年の靴で「ロシアンカーフ 」を意識した革が使われるようになったのはこれ以降でしょうね。
因みに、僕の「BORDON」で使われている『Haas』社の「ユタカーフ」も、ロシアンカーフを意識したであろうオイルドレザーです。
また、『Horween』社の「ハッチグレイン」もそうですね。
そして今回の「RUSSIAN GRAIN」です。
おそらく以前取り上げたあの記事にあった革ではないでしょうか!?
この時に拝見した記事によると、(感謝)
イギリスの『J&FJ Baker』社が『エルメス』の依頼を受け、沈没船から引き揚げられたロシアンカーフ を解析・研究し、6年の歳月をかけて復刻した革との事。
地元デヴォン州の子牛の皮を用いているそうです。
桁違いの手間隙をかけて鞣された事で、床面側の網状層の強靭性は非常に優れているようですね。
ただし、銀面側の乳頭層には課題もあるようで、銀面割れのリスクがあるようです。
対処のポイントはオイルなのかな!??
ともあれ、
当面はまだ取り扱いが難しいのか、
はたまた供給がタイトなのか、
そもそもコストが凄い事になっているのか・・・
現在「PEEBLES」を含めて「RUSSIAN GRAIN」を使った製品を目にする事は難しいようですね、、、。
でも、全く作られないという訳でも無いようです。
本国サイトでも「DISCONTINUED PRODUCT」となっていますが、
「SPECIAL ORDER」は受け付けているようですね。
なかなか興味深い記述が見られます・・・
が、
今回はここまでです。
ではでは。