こんにちは。
今日も晴れました。
気持ちは秋に向かいたいのですが、
夏が続いていますね、、、。(汗)
前回の続きです。
『リーボック』のランニングシューズを取り上げようとしているのですが、
その前に、歴史を確認しています。
こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
前回は、創業から1924年のパリ五輪金メダルまで、でした。
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1958年、フォスターの孫であるジョセフとジェフリーが、
社名を『Reebok』に変更しました。
ウシ科の鹿に似た動物・ガゼルのアフリカでの呼称「リーボック」が由来で、
その俊敏さにインスパイアされた新たな名前、
との事です。
陸上競技以外のシューズも手がけるようになりました。
1978年、アメリカ人のアウトドア用品ディーラーであるポール・ファイヤーマンが、
北アメリカ大陸(アメリカ、カナダ、メキシコ)における『リーボック』の販売権を獲得しました。
これにより、世界最大のスポーツシューズマーケットであるアメリカへ本格的な進出を果たすための足掛かりができました。
また、
「スタークレスト」ロゴが誕生しました。
リーボック(ここでは動物の名前の方なのかな)の蹄を模した矢尻型のパーツを、
放射状に並べた紋章です。
90年代までブランドを象徴するアイコンとなりました。
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1979年、「Aztec」が誕生しました。
3色のカラーパレットと、ナイロン×スウェードの掛け合わせが特徴のランニングモデルの傑作です。
硬度の異なる素材で構成したデュアルデンシティミッドソール、
交換可能なカーボンラバーヒール 、
パーフォレーションを施したポロン製のクッションインソール、
といった画期的機能を搭載した当代随一のハイスペックモデルでした。
米国ランニング業界の権威『Runner's World』誌で最高評価の五つ星を獲得しました。
当時の広告には「ONE STEP AHEAD (一歩先を行く)・・・」のキャッチフレーズがあり、同モデルの確固たる自信が表れていました。
こちらの記事の中でその広告が見られます!(感謝)
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1982年、エアロビクスシューズ「Freestyle」が発売され、
世界的なヒット商品となりました。
80年代は『NIKE』や『adidas』など他メーカーが、国際的な評価基準となっていた「ランナーズワールド」の五つ星獲得のため、ランニングシューズ開発に心血を注ぎ、ジョギング熱真っ盛りだったそうです。
その最中、北アメリカ大陸での販売権を持つファイヤーマンは、当時まだブームの萌芽に過ぎなかったエアロビクスをターゲットに捉えたコンフォートシューズに市場開拓の余地を見出しました。
こうして「Freestyle」が誕生したのです。
「Freestyle」には、従来使われていた硬いレザーが使われる予定だったそうです。
しかし、仕上がったサンプルには、工場の手違いで、薄さと柔軟さから衣料用に使われる天然皮革・ガーメントレザーが使われていました。
これがバレエシューズのようにシンプルでエレガントな様相を呈し、
足にもフィットすると高評価を得て、
そのまま商品化されたそうです。
さらに、アンクル部分を固定するダブルベルクロストラップを装備したハイカットフォルムが女性の足を細く美しく見せるとなり、大ヒットしました。
1980年代半ばには10億ドル規模のマーケットへと成長したエアロビクス業界をほぼ独占することに成功しました。
その後、オフィスワーカーの通勤用シューズとしても人気を博しました。
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1983年、「CLASSIC LEATHER」が発売されました。
「フリースタイル」で得た素材の知見を活かして、「アズテック」のようなハイパフォーマンスなシューズをガーメントレザーで製作して誕生したシューズです。
定番や名作を意味する「CLASSIC」というモデル名の通り、オンロード/オフロード問わず高いグリップ性能を発揮するだけで無く、
クリーンなデザインであらゆるファッションとも高い親和性を発揮し、
日常的にスニーカーを履きたいという消費者の意欲を掻き立てることに成功しました。
こうして運動靴に過ぎなかったスニーカーを、ファッションアイテムへと押し上げたのです。
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1984年、「CLASSIC NYLON」が発売されました。
ガーメントレザーをあえて使わず、軽量性にステータスを振った意欲作で、ランニングカテゴリーからリリースされました。
こちらも凡庸性の高いデザインからタウンシューズとして履けるとして人気を博しました。
同年、ファイヤーマンは『リーボック』を創業者一族のフォスター兄弟から買収しました。
ビジネスの中枢をアメリカへと移し、完全な米国企業として新たなフェーズへと移行しました。
そうだったのですね・・・。
今でもイギリスを拠点とするブランドだと思っていました、、、。(誤、、、)
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同じく1984年、「WORK OUT」が発売されました。
当時はフィットネスムーブメントの真っ只中で、あらゆるワークアウトに対応するクロストレーニング専用モデルとして誕生しました。
アッパーには「フリースタイル」同様のガーメントレザーを使用し、
安定したフィット感とサポート性をもたらすサイドのH型ストラップがデザインアクセントになっています。
因みに、
90年代には当時のトップスケーターの一人カリームキャンベルが愛用し、
ストリートスタイルでも人気となりました。
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1985年、「CLUB CHANPION (現 CLUB C)」を発売しました。
当時のテニスシューズの不文律であるクリーンなホワイトカラーのアッパーにはガーメントレザーを使用し、抜群のフィット感をもたらしました。
内側のライニングには、吸水性に優れたテリー(タオル)素材を用いてプレー中の汗による滑りを解消しました。
ソールも優れたグリップ性のようと耐久性を発揮し、
テニスプレーヤーに愛用されました。
他方で、「CLUB C」もスケーターからの支持を獲得しました。
特に『SUPREME』スタッフが着用する姿が度々目撃されたそうです。
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1986年、「BB 5600」が発売されました。
当時ブランドの拠点となっていたマサチューセッツ州ボストンの地をホームとするNBAチーム「ボストン セルティックス」に所属していたディフェンス名手デニス・ジョンソンと、野球とバスケットの二刀流で活躍したダニー・エインジの2名に提供されたバスケットボールシューズです。
アッパー素材にはガーメントレザーを使用し、ブランド初のバッシュとは思えないほどのパフォーマンスモデルとしてコート内を賑わせ、オフコートにおいても人気となりました。
時同じくして「BB4600」と「BB6600」という2種のハイカットモデルも登場しました。
前者は、耐久性に優れたアウトソールを搭載してストリートの支持を集めました。
後者は、オフコートで人気を博します。
というのは、次に登場するモデルの原型となったから。
1986年に全米公開されたSFホラー映画『エイリアン2』で、
主人公エレン・リプリーが着用したシューズが「ALIEN FIGHTER」です。
そのベースモデルとなったのが「BB6600」だったのです。
劇中で着用されたのはふくらはぎまで覆うブーツ型のハイカットタイプでした。
実際に発売されたのは、劇中で医務担当アンドロイドのビショップが履いたミッドカットタイプでした。
1986年にはスポーツ用品ブランドとして全米ナンバーワンの売り上げも達成しました。
今回はここまでです。
ではでは。
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