こんにちは。
今日も晴れました。
珍しく(?)割と安定した気候が続いていますね。
『パラブーツ』のキャップトゥダービー「Azay」を取り上げています。
Paraboot AZAY
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日本ではあまり見かけませんが、「Chambord」や「Michael」と並び長く定番として展開されるモデルなようです。
前回はラストの情報について拝読した記事の内容から、
ソールの話を先にしました。
いつもならアッパーの話をした後でソールなのですが、、、
順序が逆になってしまいましたね。
という事で、
今回はアッパーのデザインを見ていきます。
キャップトゥ
トゥキャップの革の切り返しがあります。
長さは十分にとられていて、短いという印象はしませんね。
綺麗なバランスだと思います。
さて、
「Azay」の1回目(A)の冒頭でも書きましたが、
そして、僕の個人的な感想ではあるのですが、
『パラブーツ』で、
さらにはフランス靴で、
キャップトゥは珍しいような気がしませんか?
Uチップやプレーントゥはよく見るように思うのですが、
キャップトゥはイギリス靴なのかな、
というイメージがあります。
この点、『パラブーツ』の有名なモデルである「William」はキャップトゥですが、出自は『ジョンロブ(パリ)』で、イギリス靴に由来していましたよね。
せっかくなので(?)、
「William」(↓)のトゥキャップも見てみましょうか。(楽)
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やはり十分な長さがとられていて、綺麗なバランスですね!
「AZAY」とも共通するような印象です。
しかし、「AZAY」ならではの、つまり「William」とは違うデザインも見られます。
それはステッチです。
トリプルステッチ
トゥキャップの淵に注目すると、細やかなステッチが施されていますね。
そのステッチの本数が・・トリプル(3列)なのです!
細やかなステッチが近接して並んだトリプルステッチですので、よく見ないと分からないレベルではないでしょうか。
本来カジュアル寄りなディテールなのでしょうが、カジュアル過ぎないバランスになっていますね。
因みに、先ほどの「William」はというと、
ダブルステッチですね。
そういえば、
トリプルステッチと言えば、
以前取り上げた『Sanders』のキャップトゥダービーもそうでしたね。
ミリタリーコレクションという事もあって、存在感の強いステッチでした。
ダービー
クォーターの革の切り返しがあります。
羽根の付け根から後方へカーブを描いて落ちていくカットラインです。
オーソドックスなダービーデザインですね。
そして、『パラブーツ』ならではのデザインがあります。
緑色のネームタグですね!
更に、「Azay」ならではのデザインも見られます。
それはヴァンプとクォーターの縫い合わせ箇所で、
トリプルステッチです!
先ほど取り上げたトゥキャップの淵のトリプルステッチとリンクするデザインとなっていますね。
今回はここまでです。
ではでは。