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キャップトゥダービーで! (87)EDWARD GRENN ⑨ DUNDEE (B) ゴロッシュ

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 涼しいようで、そこまででは無く、

 ちょうど良いとも言えそうですが、

 そういう感覚では無いんですよね・・・。

 

 『アストリッドとラファエル』を2度見直しました。

 今話は靴がよく映るなぁと思ったのは僕だけでしょうか。(笑)

 ストーリーと関係しているわけでは無いと思うのですが、目につきましたね。

 アストリッドはブラックのポリッシュドレザー系でスマートなラウンドトゥのプレーントゥダービーでした。

 ラファエルは明るいブラウンスエードでヒールの高いショートブーツ。

 スマートなフォルムで、サイドジップなのかな?

 ブラックやネイビーのようなダークカラーの服にブラウンの靴を合わせるスタイルは欧米ではよく見るように思います。

 ウィリアムもブラックのスマートなオックスフォードを履いていましたね。

 今話は登場人物のキャラクターもよく現れていて、良いのです。

 もう一回見ようかな!?(笑)

 

 『エドワードグリーン』のキャップトゥダービー「DUNDEE」を取り上げています。

 『エドワードグリーン』では珍しい(?)カントリー寄りのモデルです。

 いや、カントリーというよりも・・・

Golosh

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0276/5047/products/IMG_2984_f62068fd-e5ad-4982-be39-9ec3861eb60a_550x.jpeg?v=1452784169

Edward Green Dundee Veldtschoen construction in Rosewood Country calf – Frans Boone Store

 ヴァンプとクォーターのデザインに注目します。

 羽根を含むヴァンプの革の切り返しはソールへと落ちていかず、

 ヴァンプの革の切り返しがヒールまで伸びています。

 ロングヴァンプですね。

 

 そして、このようなデザインをgoloshと呼ぶイギリス靴ブランドがありましたね。

キャップトゥダービーで! (29)JOSEPH CHEANEY ① CAIRNGORM 2R (C) アッパーデザイン - 靴と歩む、僕の...

 

 さらに、デザインも特徴的です。

 ヴァンプとクォーターと縫い合わせ箇所は弓形を描いていますよね!

 このデザインって・・・

 そう、前に取り上げた『JOSEPH CHEANEY』の「CAIRNGORM」です。

キャップトゥダービーで! (27)JOSEPH CHEANEY ① CAIRNGORM 2R (A) 歴史 - 靴と歩む、僕の...


 

 おそらくイギリス靴の伝統的なデザインの1つなのでしょうね。

 

 この点、「CARINGORM」はミリタリーシューズが由来でしたよね。

 

 ここで僕の頭に浮かんだのは、

 ミリタリーが先か、カントリーが先か、(妄想)論争。(笑)

 いずれもハードなフィールドという意味では共通するので、戦争か平和かの違いなのかな、、、。

 

 因みに、ブーツなのですが、「GALWAY」もよく似たサイドデザインですよね!


 

 そして「GALWAY」もミリタリーブーツに由来するデザインだそうで。

 

 「DUNDEE」に戻りますね。(苦笑)

 ヴァンプとクォーターの縫い合わせ箇所をよーーく見ると、

 羽根の付け根から後方へカーブを描いて落ちて行く箇所はクォーターが上、

 再びカーブを描いてヒールへと上がって行く箇所はクォーターが下、

 に位置していますよね!!(驚)

 

 因みに、「CAINGORM」はというと、どちらもクォーターが下ですね。

 また「GALWAY」も同様にクォーターが下です。

 

 「DUNDEE」がどうしてこのようなデザインなのかは分かりませんが、

 手の込んだデザインである事は確かだと思います!

 その影響なのか、も分かりませんが、、、

 弓を描くカーブも前方が長め、後方が短めのデザインですね。

 

 このサイドデザインは「DUNDEE」の特徴的なディテールだと思います。

 

 

トゥキャップ

https://cdn.shopify.com/s/files/1/0276/5047/products/IMG_2986_c1f15dcd-e526-410a-9207-ca86055e363b_550x.jpeg?v=1452784169

Edward Green Dundee Veldtschoen construction in Rosewood Country calf – Frans Boone Store

 トゥキャップ・・の革の切り返しが無いですね!!?

 プレーントゥにステッチが施されたイミテーションキャップトゥです。

 

 って・・・「CAIRNGORM」もイミテーションキャップトゥでしたよね。

キャップトゥダービーで! (28)JOSEPH CHEANEY ① CAIRNGORM 2R (B) ラスト - 靴と歩む、僕の...

 先ほどのgoloshといい、やはり伝統的なデザインなのかな!!?

 

 トゥからステッチまでの距離は、

 トゥキャップが有ればその長さにあたるところですが、

 十分な長さがとられています。

 「CAIRNGORM」と比べても、長めですよね。

 エレガント寄りなバランスになっていて、『エドワードグリーン』らしいデザインだと思います。

 

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 そういう意味でもう一つ、

 ステッチにも注目です。

 細やかで丁寧なステッチはさすがエドワードグリーンらしい!(美)

 のですが、よ〜〜く見ると、

 トリプル(3本)ステッチです!!

 非常に近接した距離でのトリプルステッチで、珍しいデザインですよね。

 通常カジュアルな印象になりがちなステッチなのに、

 上品でエレガントな雰囲気すら感じられます。

 

 因みに、「CAINGORM」では

 非常に近接したダブルステッチを1組として、間隔を開けて2本並んだクアッッド(4本)ステッチでしたね。

 ステッチの存在感がしっかり現れ、カジュアルな印象でしたね。

 

 『エドワードグリーン』では、

 ドレス向きのキャップトゥオックスフォードはダブルステッチ、

 本靴はカントリーのキャップトゥダービーなのでトリプルステッチ、

 ただし、いずれにおいても細やかで上品でエレガントなステッチで!

 という感じでしょうか。

 

 「CAIRNGORM」と似ているようで、違いもきちんと現れていますね。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

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