こんにちは。
今日も晴れました。
猛暑ですね。
今日は敢えて暖かい紅茶を1杯飲みました。
冷たいものばかりでは内臓がね・・。
前回の続きです。
『ジョセフチーニー』のキャップトゥダービーを取り上げています。
JOSEPH CHEANEY CAIRNGORM H
|
「R」でも「C」でも無くて、「H」です!
従来の「RやC」はミリタリーシューズに由来するカジュアル寄りな位置づけでした。
「H」はそれをベースにドレス要素を取り入れたハイブリッドモデルで、オンオフ兼用な位置付けとの事です。
具体的にはどう違うの?
前回はラストの違いについて書きました。
キャップトゥダービーで! (32)JOSEPH CHEANEY ② CAIRNGORM H(A) - 靴と歩む、僕の...
ドレスシューズ用の主要ラスト125は2011年の誕生、
カントリー向けラスト12508は2009年の誕生で、
ラスト175はこれらの中間的な位置付けといえるフォルムでしたね。
でも、実は175の誕生の方が先らしい・・・との事でした。
ここで書き忘れた情報があったので、追記させて下さい。(謝)
こちらの記事からの情報です。(感謝)
服飾評論家の飯野高広氏が(ざっと計算して)2000年頃(?)にニューヨークで購入された『J.PRESS』とのダブルネームのフルブローグオックスフォードに使われているラストが175だそうです!
つまり、少なくとも2000年頃には既にあったラストですね。
では続きを始めます。
アッパーデザインは基本的には「CAIRNGORM 2R」と同様です。
イミテーションキャップトゥ
キャップトゥですが、実はトゥキャップの革の切り返しはありません。
プレーントゥにステッチだけを施したイミテーションキャップトゥです。
しかも、
カジュアルなキャップトゥに見られるような少し間隔を開けたダブルステッチに見えますが、実は近接したダブルステッチを1つ分として2列並んでいます。
つまり、クアッドステッチ!?
通常のダブルステッチより更に存在感のある力強いステッチとなっていますね!
golosh
ヴァンプの革がヒールまで切れ目なく伸びています。
その上部にクォーターの革の切り返しがあります。
ロングヴァンプですね。
サイドの革のカットラインは弓形のカーブがデザインされています。
そして、ここの縫い合わせも先ほどのトゥと同じくダブル(クアッド?)ステッチとなっています。
これらは「CAIRNGORM 2R」と同じデザインで、ミリタリー寄り、カントリー寄り、カジュアル寄りなデザインと言えそうですよね。
この点、「CAIRNGORM H」はドレスとカジュアルのハイブリッドを目指した、ビジネスシーンでも使える事を狙ったモデルです。
その表れとして外鳩目から内鳩目へと変更がされています。
それでも、ややカジュアルなデザインのダブルステッチはそのまま残されました。
それが「GAIRNGORM」の象徴的なデザインだからとも思えますし、
ミリタリー 要素を感じさせる事で独特のフォーマル感を演出しているようにも思えます。
これは『SANDERS』の「ミリタリー コレクション」のキャップトゥダービーでも同様でしたね。
「1128B」やその別注モデルでも、トゥキャップとクォーターの象徴的なトリプルステッチは使わていました。
今回はここまでです。
ではでは。