こんにちは。
今日も晴れました。
猛暑日和ですね!・・(疲)
東北の方は大雨なようで、
年々気象の激しさが増しているような気が、、、。
前回の続きです。
『ジョセフチーニー』のキャップトゥダービー 「CAIRNGORM H」を取り上げています。
JOSEPH CHEANEY CAIRNGORM H
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2020年に誕生したモデルで、
定番のカジュアルシューズ「CAIRNGORM 2M」をベースに、
ドレス要素を取り入れたハイブリッドモデルです。
ストームウェルト
コバと接するアッパーの淵にウェルトが見えます。
ウェルトの端は切りっぱなしでは無いようですね。
ストームウェルトです。
そして、ストームウェルト及び出し抜いのステッチは踵までぐるりと靴を一周しています。
ダブルウェルト ですね。
ストームウェルトを設ける事でアッパーとコバの隙間が埋まり、水や砂などの侵入を防ぎます。
カントリーシューズやミリタリーシューズに見られる仕様ですね。
ところで、
「CAIRNGORM 2R」では珍しいヴェルトショーン製法が採用されていましたよね。
キャップトゥダービーで! (30)JOSEPH CHEANEY ① CAIRNGORM (D) - 靴と歩む、僕の...
コバと接するアッパーの端がコバの上に乗り、その上から出し抜いがかけられる仕様です。
この場合、ウェルトはアッパーの下に位置していましたよね。
それに対して、
「CAIRNGORM H」ではストームウェルトが採用されていますので、ウェルトがアッパーの上にある事になりますよね!??
という事は、「H」はヴェルトショーン製法では無く、グッドイヤーウェルト製法と思われます。
個人的に、ここは興味深い仕様変更だと思います。
ストームウェルトは防水・防塵といった機能性に優れたグッドイヤーウェルト製法ではありますが、コバの張り出しやボリューム感が増す事でドレス感は落ちると思います。
むしろヴェルトショーン製法の方がコバの張り出しは抑えられるようにも思えます。
または、ドレスシューズのようにノーマルなフラットウェルトでのグッドイヤーウェルト製法も可能ですよね。
にもかかわらず、敢えてストームウェルトが採用されたのです。
前述した機能性と、ボリューム感のあるソールのファッション性が、現代的な感覚なのかな。
個人的には、『THOM BROWNE』のドレスシューズを思い出しました。
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現代的なアメリカントラッドスタイルを確立した『トム ブラウン』の定番靴といえば、スマートなラストのロングウィングチップですね!
そして、ストームウェルト仕様のオールアラウンドグッドイヤーウエルト製法です!
振り返れば、このあたりからドレスシューズのソールのボリューム感が変わってきたのかもしれませんね。
ダイナイトソール
ソールはダブルソールです。
アウトソールはイギリス『HARBORO RUBBER 』社が製造するダイナイトソールが採用されています。
100年以上の歴史があるソールで、ドレスシューズでも採用されるスマートな見た目のラバーソールですね。
因みに、「CAIRNGORM 2R」はイギリス『ITSHIDE』社のコマンドソールでした。
厚みがあって、ゴツゴツとした見た目で、ワイルドなソールですよね。
ここは「H」の狙いであるスマートさが現れた変更だと思います!
今回はここまでです。
ではでは。