こんにちは。
今日は晴れました。
久しぶりに気持ちの良い明るい日差しでした。
でも、まだ風は冷たいです。
前回の続きです。
『CHEANEY』の「BARNEY ONLY ARK 別注」を取り上げています。
JOSEPH CHEANEY&SONS BARNEY ONLY ARK 別注
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前回は、ゴア、プルストラップ、ライニング、について書きました。
別注によるデザイン変更や、ブランド力を魅せるデザイン、が効いていましたね!
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底付け
コバが張り出しています。
その上から出し縫いのステッチがかけられています。
それが爪先から踵まで、靴をぐるりと一周しています。
オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法ですね!
踵周りまでリブテープを使う事で、
踵下に練りコルクなどの中物を入れることができ、
衝撃吸収性の向上と、
沈み込みによる馴染みの良さ、
が生まれます。
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更に、
アッパーとコバの間にウェルトの山?・壁??が見られます。
ストームウェルトですね!
これによってアッパーとコバの隙間から水や汚れの侵入を防ぎます。
さて、
本靴「BARNEY」はインラインの「BRECON」に別注をかけたモデルでしたね。
その「BRECON」はヴェルトショーン製法でした。
ヴェルトショーン製法については、「CAIRNGORM」で書いたことがありました。
アッパーの端をコバの上に乗せて、その上から出し縫いをかける製法でしたね。
アッパーとコバの間に隙間が出来ないので、防水性・防塵性が高い作りです!
これに対して、
本靴「BARNEY」は、オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法です。
更にストームウェルトを使う事で防水性・防塵性を向上させています。
そして、
ストームウェルトが加わる分、コバの張り出しが大きくなっていますね。
その違いが、「BRECON」と「BARNEY」の微妙な印象の違いに影響しているように思います。
より軽快な雰囲気の「BRECON」に対して、
どっしりとした雰囲気の「BARNEY」、
という感じでしょうか。
でも、実は・・・
重量感は逆のようで!??
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アウトソール
横からもゴツゴツとしたブロックパターンが見える厚めのラバーソール、
所謂コマンドソール、
ですよね。
それなら「BRECON」とほぼ同じ・・です。
「ほぼ」というのは、ブロックパターンが少し違います。
「BRECON」(↓)は、
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前方のブロックパターンが出し縫いのステッチの内側に位置しています。
これに対して、
本靴「BARNEY」(↓)は、
裏面に出し縫いのステッチは見られず、ブロックパターンが外端までかかっていますね。
ブロックパターンが違うのはメーカーが異なるからなのですが、
因みに、
「BRECON」は英国『ITSHIDE』社のコマンドソール、
「BARNEY」は伊国『Vibram』社のコマンドソール、
です。
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違いはブロックパターンだけではありません。
重量も異なるのです!!
「BRECON」は通常のラバー素材なので相応の重量があります。
これに対して、
「BARNEY」は「Vi-Lite」という軽量素材が使われているのです!
このソール変更も別注ポイントですね。
先に書いた通り、
ストームウェルト仕様のオールアラウンドグッドイヤーウェルト製法によって、
ソール周りのボリューム感が増しているにもかかわらず、
実はVi-Liteソールによって軽やかになっているとは!!
重量感のあるソールも振り子原理で足を運んでくれるのですが、
ソールを軽くする事でより気軽に履けるようになっています。
近年はスニーカーが一層普及しているので、レザーシューズもスニーカーに近い感覚が求められているのかもしれませんね。
今回はここまでです。
ではでは。
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