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今季はブラックスエードな気分です! (53) CHEANEY ② BARNEY ONLY ARK 別注 (肆)

 こんにちは。

 今日は晴れました。

 久しぶりに気持ちの良い明るい日差しでした。

 でも、まだ風は冷たいです。

 

 前回の続きです。

『CHEANEY』の「BARNEY ONLY ARK 別注」を取り上げています。

JOSEPH CHEANEY&SONS BARNEY ONLY ARK 別注


 

 前回は、ゴア、プルストラップ、ライニング、について書きました。

 別注によるデザイン変更や、ブランド力を魅せるデザイン、が効いていましたね!

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底付け

 コバが張り出しています。

 その上から出し縫いのステッチがかけられています。

 それが爪先から踵まで、靴をぐるりと一周しています。

 オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法ですね!

 

 踵周りまでリブテープを使う事で、

 踵下に練りコルクなどの中物を入れることができ、

 衝撃吸収性の向上と、

 沈み込みによる馴染みの良さ、

 が生まれます。

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 更に、

 アッパーとコバの間にウェルトの山?・壁??が見られます。

 ストームウェルトですね!

 これによってアッパーとコバの隙間から水や汚れの侵入を防ぎます。

 

 さて、

 本靴「BARNEY」はインラインの「BRECON」に別注をかけたモデルでしたね。

maeego.hatenablog.com

 その「BRECON」はヴェルトショーン製法でした。

 ヴェルトショーン製法については、「CAIRNGORM」で書いたことがありました。

maeego.hatenablog.com

 アッパーの端をコバの上に乗せて、その上から出し縫いをかける製法でしたね。

 アッパーとコバの間に隙間が出来ないので、防水性・防塵性が高い作りです!

 

 これに対して、

 本靴「BARNEY」は、オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法です。

 更にストームウェルトを使う事で防水性・防塵性を向上させています。

 

 そして、

 ストームウェルトが加わる分、コバの張り出しが大きくなっていますね。

 その違いが、「BRECON」と「BARNEY」の微妙な印象の違いに影響しているように思います。

 より軽快な雰囲気の「BRECON」に対して、

 どっしりとした雰囲気の「BARNEY」、

 という感じでしょうか。

 

 でも、実は・・・

 重量感は逆のようで!??

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アウトソール

 横からもゴツゴツとしたブロックパターンが見える厚めのラバーソール、

 所謂コマンドソール、

 ですよね。

 それなら「BRECON」とほぼ同じ・・です。 

 

 「ほぼ」というのは、ブロックパターンが少し違います。

 「BRECON」(↓)は、


 

 前方のブロックパターンが出し縫いのステッチの内側に位置しています。

 これに対して、

 本靴「BARNEY」(↓)は、

 裏面に出し縫いのステッチは見られず、ブロックパターンが外端までかかっていますね。

 

 ブロックパターンが違うのはメーカーが異なるからなのですが、

 因みに、

 「BRECON」は英国『ITSHIDE』社のコマンドソール、

 「BARNEY」は伊国『Vibram』社のコマンドソール、

 です。

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 違いはブロックパターンだけではありません。

 重量も異なるのです!!

 

 「BRECON」は通常のラバー素材なので相応の重量があります。

 これに対して、

 「BARNEY」は「Vi-Lite」という軽量素材が使われているのです!

 

 このソール変更も別注ポイントですね。

 先に書いた通り、

 ストームウェルト仕様のオールアラウンドグッドイヤーウェルト製法によって、

 ソール周りのボリューム感が増しているにもかかわらず、

 実はVi-Liteソールによって軽やかになっているとは!!

 

 重量感のあるソールも振り子原理で足を運んでくれるのですが、

 ソールを軽くする事でより気軽に履けるようになっています。

 近年はスニーカーが一層普及しているので、レザーシューズもスニーカーに近い感覚が求められているのかもしれませんね。

 

  今回はここまでです。

 ではでは。


 


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