こんにちは。
今朝はかなり涼しくて、ちょっと寒いくらいでした。
でも日中はまだ暑いかな、、。
最近は梨を食べてます。
前回の続きです。
『トリッカーズ』のキャップトゥダービー「7816」を取り上げています。
Tricker's DOORS別注 7816
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『URBAN RESEARCH DOORS』の別注で、ユーズドです。
前回「7816」という品番で検索したところ、こちらの記事を見つけました。(感謝)
異なる素材ないし色で切り替えられたデザインが特徴のスペクテーターシューズの1足として紹介されていますね。
という事は、そうしたデザインが映える革の切り返しがあるという事ですよね!?
本靴はスペクテーターではないですが、、、(苦笑)
革の切り返しが効いたデザインである事が窺われますね。
今回はそこです!
キャップトゥ

爪先にはトゥキャップの革の切り返しがあります。
適度な長さがとられていますが、
ノーズ長のあるラストですので、ヴァンプにも十分な長さがありますね。
両者のバランスから見ると、中庸な感じでしょうか。
トゥキャップにはメダリオンが施され、
淵にもパーフォレーションとギンピングが施されています。
後で確認しますが、
アウトサイドカウンターの淵にも同様のブローギングが施されています。
つまり、セミブローグですね。
パーフォレーションの穴もはっきりとした大きさで、カントリーシューズ寄りのブローギングだと思います。
アッパーのスエードと相まって、カジュアル感のあるデザインですね!
ダービー
羽根に注目すると、4ホールで外鳩目です。
カントリーシューズと同じ仕様ですね。
鳩目はゴールドカラーの金属製なので存在感がありますね。
フェイシング
クォーターの革の切り返しに注目です!
羽根の付け根からソールへとカーブを描いて落ちていくカットラインです。
オーソドックスなデザインです・・・
と書きたいところですが、
ちょっと違います!
何が違うかと言いますと、羽根の淵です。
羽根の淵に別革の切り返しが載せられていて、トップラインを通って踵まで繋がっていますよね。
ここをフェイシングと呼ぶようです。
似たようなデザインはアメリカンブローグ(ロングウィングチップ)に見られますよね。
アメリカンブローグはクォーターの革の切り返しが無い(?)ので、これが羽根を構成する革の切り返しとなっています。
しかし、本靴はクォーターがある上で更にこの革の切り返しがあります。
補強の意味もありそうですが、デザイン性が強く現れていますね!
冒頭のコラムで紹介されていたスペクテーターシューズも、この革の切り返しデザインを活かして色を変えています!
オールアラウンドグッドイヤーウエルト製法
コバに注目すると、出し抜いのステッチが踵までぐるりと靴を一周しています。
オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法です。
コバと接するアッパーの淵にウェルトが掛かっています。
ストームウェルトですね。
ウェルトの色はナチュラルですが、アッパーのブラウンと馴染む色ですね。
底付けはカントリーシューズと同じ仕様です。
実用性は高いのですが、コバが張り出すので存在感が大きくなります。
そのためカジュアルな印象になりますね。
アウトソール
アウトソールはホワイトのラバーソールです。
出し抜いの糸もホワイトで、ウェルトよりも明るい色です。
アッパーとは異なる明るい色で、厚みもあるので、目立ちますね。
つまり、カジュアルな印象です。
因みに、アウトソールは『Vibram』社のGumliteソールです。
前に取り上げた「M798」も同じソールを採用していましたね。
軽量でクッション性があり、耐久性もあってグリップ力にも優れています。
実用的なソールですね。
感想
ブラウンのスウェードで、
セミブローグで、外鳩目で、
オールアラウンドグッドイヤーウエルト製法でストームウェルトも付き、
ホワイトのラバーソールですので、
カントリー寄りのカジュアルなポジションですね。
ただし、スマートなラストを採用する事でカントリー感を弱め、ドレス感が入っています。
スマートなカジュアル感ですね。
今回はここまでです。
ではでは。