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キャップトゥダービーで! (58)Tricker's ④ M 7273 (B)コマンドソール

 こんにちは。

 今日は晴れました。

 そうなると・・やはり暑い!

 秋の気配を感じても、暑い!

 かき氷を食べました。

 

 『トリッカーズ 』のキャップトゥダービー「M 7273」を取り上げています。

Tricker's M7273


 

 ユーズドで、サイズは8.5との事。

 

ダービー

 

 クォーターの革の切り返しもチェックしましょう。

 羽根の付け根から後方へカーブを描いてソールへと落ちていくカットラインです。

 オーソドックスなダービーのデザインですね。

 

 ただし、そこの淵にはパーフォレーションとギンピングが施されています。

 ブローグですね。

 

 ところで、トゥキャップにはブローギングもメダリオンもありませんよね。

 一般的にはトゥキャップとクォーターの両方にブローギングが施される事が多いと思います。

 つまりセミブローグなのですが、本靴は違います。

 これを何と呼ぶのでしょうね??

 いや、そういう括りに入らないからこそファッションブランドの別注の意味があるのかもしれませんね。

 

三越伊勢丹オンラインストア

 さて、ブローギングが施された箇所がもう1つあります。

後ろ姿

 ショップの商品タイトルにある「BACK MEDALLION SHOES」というのは、

 アウトサイドカウンターに施されたブローギングの事でしょうか!??

 

 メダリオンと書かれていますが、トゥキャップに施されるような象形的なメダリオンはありません。

 アウトサイドカウンターの淵にパーフォレーションとギンピングが施されています。

 

 アウトサイドカウンターのデザインも少し変わっています。

 一般的なアウトサイドカウンターは最後尾の上部がトップラインまで届いていますよね。

 しかし、本靴ではクォーターの下です。

 

 そして、踵の縫い合わせの上には市革があります。

 その上からアウトサイドカウンターが被さるデザインとなっていますね。

 珍しいデザインだと思います。

 そのため、特徴的で印象的な後ろ姿になっていますね!

 

BEAMS Online Shop

 

底付け

 コバに注目すると、出し抜いのステッチが踵までぐるりと靴を一周しています。

 オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法ですね。

 

 コバと接するアッパーの淵にはウェルトが被さっているように見えます。

 ストームウェルトですね。

 

 また、ダブルソールで厚みもありますね。

 

 カントリーシューズと同じ仕様ですね。

 実用的ではありますが、コバの張り出しがありカジュアルな印象となります。

 アッパーもスウェードですので、基本的にはカントリーシューズでしょうか。

 

アウトソール

 アウトソールはコマンドパターンのラバーソールです。

 ゴツゴツとした

 メーカーは・・・と書こうとしてたところ、あれ?

 メーカー名が無い??

 トップリフトの文字を見ると「MADE IN ENGLAND」の文字があります。

 これに関係するのかな?

 こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)

www.union-works.co.jp

 2009年の記事です。

 記事によると、事件は(!??)は4、5年前に起きたのですね・・・。

 という事は2004年過ぎくらい?

 新旧の2つがあるのですね!?(驚)

 厚みが違うのかぁ。

 

 厚みが減る事はヘビーデューティーな観点からは残念なのかもしれませんが、

 ボリューム感を抑えたい場合とかレディース用とかの可能性が広がるのかもしれませんね。

 

 もう1つ、こちらの記事も。(感謝)

blog.brass-tokyo.com

 旧モデルのほうは「Commando STYLE ITSHIDE」表記です。

 つまり英国『ITSHIDE』社のコマンドソールですね。

 記事によると、以前作っていたメーカーが潰れてしまい、製造元が変わったとのうわさもあるようで、、、。

 

 でも、『SANDERS』や『JOSEPH CHEANEY』では『ITSHIDE』社のラバーソールを使っていますよね。

 どういう事なんだろう??

 

 新モデルは「GENUIN Goodyear WELT」表記です。

 今回取り上げている靴もこちらの表記ですね。

 メーカー名は不明ですが、イギリス製である事は確かです。

 どういう事なんだろう???

 

 

感想

 ブラウンのスエードでブローギングもあり、

 外鳩目のダービーで、

 オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法で、

 コマンドパターンのラバーソールですので、

 基本的にはカントリーシューズなのだと思います。

 

 その上で、

 シンプルなキャップトゥや光沢を抑えた鳩目、

 全体をブラックとブラウンでまとめたシックな色味から、

 フルブローグのカントリーシューズと比べてややドレス感がありますね。

 

 カジュアルとドレスのミックス加減が独特で、ファッションブランドならではのデザインになっていると思います。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


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