こんにちは。
今日も晴れました。
明け方の風が意外と涼しくて、
日中は緩いながらも風があって、
気温よりは少しマシだったかな。
個人的にふと秋の風を感じたのですが、僕だけ??
前回の続きです。
『チーニー』のキャップトゥダービー「MURTON」を取り上げています。
JOSEPH CHEANEY MURTON R
前回はアッパーデザインについて書きました。
「CAIRNGORM」と非常によく似ていますよね!??
僕が気がついた違いはトゥキャップの革の切り返しの有無くらいです。
今回は「CAIRNGORM」シリーズには無い特徴について取り上げます。
ラスト12508
「CAIRNGORM 2R」はラスト4436、
「H」と「GV」はラスト175、
でしたが、
「MURTON」はラスト12508です。(違!)
実は、ラスト12508は以前ちらっと登場していました。
「CAIRNGORM H」のラスト175について書いた時です。
キャップトゥダービーで! (32)JOSEPH CHEANEY ② CAIRNGORM H(A) - 靴と歩む、僕の...
ビジネスの代表ラスト125とカジュアルの代表ラスト12508の中間に位置しているのがラスト175でしたね。
そのラスト12508です!(笑)
あらためて、ラストについてこちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
ボリューム感がありながらもバランスの良いフォルムが特徴で、
安定感のあるヒールカップの大きさとボリュームのあるトゥシェイプなど、
まさにブリティッシュカントリーな佇まいです。
との事。
ですので、世界的なベストセラーである「TWEED C」「AVON C」にも使用されています。
「AVON C」は先の「ケンゴン H」の時にも掲載したフルブローグのカントリーシューズ。
「TWEED C」はそのブーツ版で、つまりカントリーブーツですね!
つまり、まさに『チーニー』のカントリースタイルを表現したラストですね!
でもその誕生は2009年と比較的新しく、現代的なラストでもあるのです。
という事で、「MURTON」を見てみましょう。
ゴロンと大きなトゥの丸み、幅も十分にありそうです。
ノーズは長くは無く、ややショート気味でしょうか。
確かにカジュアル寄り、カントリー寄りなボリューム感のあるフォルムですね!
アウトソール
コバに注目すると、
出し抜いのステッチが踵までぐるりと靴を一周しています。
オールアラウンドグッドイヤーウエルト製法です。
ストームウェルトは無いですね。
ここで、「CAIRNGORM 2R」のようにヴェルトショーン製法なのか否かが気になりますよね?
本国サイトを拝見すると、
「CAIRNGORM Ⅱ C」には、Veldtschoenという文言がありますね。
しかし、「MURTON」には特に記述は無いようです。
という事は、おそらく通常のグッドイヤーウェルト製法ではないかと思われます。
アッパーとコバの際を凝視しても、繋がっているようには見えないかなぁ・・と。
アウトソールは英国『Harboro Rubber』社のDainite rubber soleです。
スタッデッドパターンはドレスシューズに採用される事も多いですよね。
というのも、外観がすっきり見えるから!
「MURTON」はダブルウェルトでコバの張り出しもありますが、
フラットウェルトです。
そこにスタッデッドパターンですので、
ソールのボリューム感という点では、カントリーシューズとしては大人しめ!??
そこがクラシカルな印象かなと思います。
感想
外観的には「CAIRNGORM」と非常によく似ています。
僕が気が付いた違いはトゥキャップの革の切り返しの有無くらいです。
ですので、あとは、ラストの違いや、アッパーの革の違い、ソール周りの違いによって、「CAIRNGORM」シリーズと合わせて検討できる靴かなと。
「2R」がタフなフィールドシューズという印象だったのに対して、「MURTON」はもう少し大らかな印象です。
「H」や「GV」が現代的なドレスカジュアルな印象だったのに対して、「MURTON」はむしろクラシカルな印象です。
フルブローグと比べてシンプルでクラシカルなカントリーシューズという印象もしますし、
クロムエクセルレザーや外鳩目の感じから、インダストリアルなワークシューズという印象もしますね。
アッパーの育て方で、小綺麗なカントリースタイルにも、ラギッドなワークスタイルにも合わせられそうですね!
今回はここまでです。
ではでは。