こんにちは。
今日も晴れました。
夏本番ですね。
『チーニー』のキャップトゥダービーを取り上げています。
「ケンゴン」シリーズの次はこちらです!
JOSEPH CHEANEY MURTON R
新品も探してみたのですが・・・見つからず、、。
現行品では無いのかなぁ??
でも、ソックシートを見てみると、
ロゴデザインは現在のものと同じですね。
BOX画像もあります。
やはり現行品と同じ。
それほど古いモデルでは無いように思われます。
もしやと思って本国サイトを覗いてみたら、
有りました!
Cheaney Murton R Men's English Tan Chromexcel Leather Derby Shoe
が、「OUT OF STOCK」なようです。
近年まではあったのかな??
靴を見ていきましょう!
まずはアッパーデザインからです。
キャップトゥ
キャップトゥに注目すると、
少し間隔の開いたカジュアル寄りなダブルステッチですね。
そして、よく見ると1つの線が非常に近接したダブルステッチで構成されています。
という事は、クアッド(4本)ステッチ!!?
これは非常に特徴的なステッチですよね!?
そう、「CARINGORM」シリーズと同じ特徴です!
ただし、
「CAIRNGORM」シリーズはプレーントゥにステッチのみ施したイミテーションキャップトゥでした。
キャップトゥダービーで! (28)JOSEPH CHEANEY ① CAIRNGORM (B) - 靴と歩む、僕の...
しかし、「MURTON」のキャップトゥを凝視すると・・・(笑)
一番上(足首寄り)のステッチの次にもう1つ線が見えます。
そこに段差もあるようです。
ということは、実際にトゥキャップの革の切り返しが有りますね。
だからモデル名が違うのかなと。
とはいえ、「CAIRNGORM」とよく似たデザインが他にも見られます。
特に印象的なのはサイドですよね!
golosh
ヴァンプがヒールまで伸びたロングヴァンプで、
サイドのカットラインは弓形のカーブデザインです。
ここのステッチもトゥと同じくクアッドステッチですね!
また、羽根に注目すると、
金属製の鳩目が見える外鳩目です。
穴の数は5つの対ですね。
これらのデザインも「ケンゴン」と共通しています。
市革
踵の縫い合わせの上にある市革のデザインも凝っています。
上部はロングヴァンプのカーブラインとつながるように抉れたカーブデザインで、
下部もそれと合わせるように抉れたカーブデザインで、
とても装飾的なデザインですね。
この特徴的なデザインも「CAIRNGORM」と共通しています。
キャップトゥダービーで! (29)JOSEPH CHEANEY ① CAIRNGORM 2R (C) アッパーデザイン - 靴と歩む、僕の...
クロムエクセル レザー
アッパーにはアメリカの老舗タンナー『HORWEEN』社のオイルドレザーであるクロムエクセルレザーが使われています。
タンニンとクロムのコンビネーション鞣しで、89以上のの製造工程を経て、完成まで28日はかかるようですね。
クロムエクセルは古典的な「プルアップ」レザーです。
つまり、たっぷりと油分を含ませたレザーですね。
そのため、折りたたんで曲げると、皮に入ったグリースやオイルが移動し、非常に優れた色調効果を引き起こします。
こうして履き皺や畝の表情が現れ、ヴィンテージの美学が生まれてきます。
因みに、クロムエクセルレザーは「CAIRNGORM H」にも使われていましたよね。
キャップトゥダービーで! (35)JOSEPH CHEANEY ② CAIRNGORM H(D) クロムエクセルレザー - 靴と歩む、僕の...
「H」ではドレス感のあるブラックやダークブラウン系のCHICAGOが採用されていました。
本靴では、明るめのブラウン、おそらくEnglish Tanではないでしょうか、が採用されています。
ダーク系と比べてグンとカジュアルな印象ですね。
ただ、春夏の明るい色味の服とも相性が良いと思います。
そして、エイジングによる変化を楽しめる色でもありますね!
今回取り上げさせて頂いた靴は使用感の少ないユーズドですが、
それでも甲の履き皺などに表情がありますね!
これからさらに傷や色味の変化による深い味わいが生まれて行くのでは!!?
今回はここまでです。
ではでは。