こんにちは。
今日は晴れのち曇りくらいで、
雨粒が数滴。
オリンピック男子サッカーの日本代表は快勝しましたね!
今夜は女子サッカー日本代表です。
最高のパフォーマンスを願っています!
前回の続きです。
『Maison Margiela』の「Tabi レザーローファー」を取り上げています。
Maison Margiela Tabi レザーローファー
前回は、ブランドの歴史、フォルム、革、について書きました。
創設者マルタン・マルジェラは、1988年にブランドを立ち上げ、メゾンを引退するまでの20年間で、今日のアイコンとなる数々のデザインを生み出しました。
その1つが「Tabi」ですね!
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フロントデザイン
U字型のエプロンフロントはありません。
そこよりも、
本靴の一番の個性は、先割れしたトゥですね!!!
前回の冒頭でも触れましたが、
「王道の次」のスリッポンを探求! Maison Margiela Tabi レザーローファー (壱) - 靴と歩む、僕の...
1989年のファーストコレクションから作り続けられている「Tabi」です!
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もともとはマルタン・マルジェラが日本を訪れた際に目にした地下足袋がルーツと言われています。
ですので、日本人にとってはそこまで奇抜では無いようにも思います。
それでも、革靴としての足袋となると、日本でもなかなか見ないですね。
日本人にとっても珍しいのですから、 欧米の靴文化の中では異質でしょうね!!?
というのも、このような靴を作っている老舗靴ブランドを未だに見ないので。
実際、当時この靴の生産を引き受けてくれる靴職人を探すのも大変だったと言われています。
https://www.ssense.com/ja-jp/editorial/fashion-ja/the-uncanny-appeal-of-margielas-tabi-boots?lang=ja
イタリアの靴職人Amelio Zagatoが引き受けてくれた事で世に出す事ができたのですね。
それにしても、
ラストを作るところからして大変そうですよね!?
ラストが出来でも、次は吊り込みが大変そうです。
本靴は、先割れした箇所からヴァンプにもセンターシームがあるので、つま先をそれぞれ作ってから両者を縫い合わせているのかな??
ともあれ、
オーソドックスなフォルムとは全く異なります!
遠目には分からなくても、近くで見れば違和感を感じるフォルムです!!
その個性は現在においても健在ですね!!!
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フェイシング
ハーフサドルの革の切り返しがあります。
中央の切り抜きはカモメ型ですね。
フレンチローファーの王道(↓)
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を思い起こすオーソドックスなサドルだと思います!
・・・
ですので、当初はこの靴を取り上げようか迷いました。
だって、「王道の次」特集なので・・・。
でも、
やはり本靴は「Tabi」という特異なフォルムにフォーカスすべきで、
そうであるなら、やはり「王道の次」と言える!
と思いました。
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タンは、スクエア寄りで、
トップラインに掛かるくらいの、やや幅をとったカットデザインです。
この点、
オーソドックスなローファー(さっきの↑)のタンは、
幅がもう少し抑えられ、
ラウンド感のあるカットデザイン、
だと思います。
ですので、
本靴はやや個性のあるタンだと思います。
なお、
サドルの下(つま先側)にはセンターシームがありますが、
サドルの上(足首側)にはシームはありませんね。
ですので、タンは別の革パーツなのかなと思われます。
今回はここまでです。
ではでは。
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