こんにちは。
今日は晴れました。
夏の日差しですね。
山形で大変な被害が出てしまったのですね、、、。
これまでに無いレベルの大雨だったようなので、
無事避難できておられるか心配です。
前回の続きです。
『Maison Margiela』の「Tabi レザーローファー」を取り上げています。
Maison Margiela Tabi レザーローファー
前回は、フロントデザイン、フェイシング、について書きました。
オーソドックスなフレンチローファーに見られるようなハーフサドルですが、
タンや「Tabi」デザインは王道とは大きく異なるデザインです。
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サイドデザイン
踵からつま先まで・・は一枚革で構成されています。
反対側も同じパーツ構成で、
両者がヒールとヴァンプのセンターで縫い合わされています。
サイドには継ぎ目が無いので、
美しい革による立体的なフォルムが堪能できますね!
トップラインの上には、レザーテープを被せた補強がされています。
レザーテープには幅も取られていて、ややカジュアル寄りなバランスだと思います。
それでも、
ステッチは細やかで、
スムースレザーによるドレス感があるので、
綺麗めな印象に仕上がっていますね!
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バックデザイン
インサイド側とアウトサイド側の革が、ヒール最後尾で縫い合わされています。
シンプルな縫い割りです。
特に市革は使われていません。
最上部は、
トップラインを補強する革テープがヒールをぐるっと周っているため、
これが補強パーツとなっていますね。
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バックデザインで特徴的なのは、
上部に施されたホワイトステッチです!!
『Maison Margiela』でホワイトステッチといえば?
そう、カレンダータグを四角で縫い付ける、ブランドの象徴的な、あのステッチです!!
このタグが誕生した経緯については、
映画『We Margiela』で明らかにされていましたね!
こちらの記事でもそれについて書かれています。(感謝)
自身の服にブランドタグを付けるのをやめようと発案したのは、共同創始者のジェニー・メイレンスでした。
彼女はブティックも経営していた経験から、ブランドタグが無い事で強烈なインパクトを与えられると考えたのです。
このアイディアに対して、マルタン・マルジェラは「僕の名前がないと両親ががっかりする。」と答えたそうです。
素直な気持ちかもしれませんね。
しかし、マルジェラが凄かったのは、
「やろう」と決断し、
さらに白い系のステッチをデザインした事です!
これにより、更に強烈なインパクトを生み出しました!!
ブランド名で個性を表すのでは無く、
ブランド名を隠し、ホワイトステッチで強烈な個性を表していますよね!
この個性は未だに輝き続けていて、
いかに凄いデザインかという事を改めて思いますね!!
現在では、
本靴もそうですが、
もはやホワイトステッチがあるだけで『Maison Margiela』なのかな!?
と思わせる程では!?
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ソール
つま先から踵まで、コバが少し張り出しています。
でも、コバの上に出し縫いのステッチはありません。
ですので、グッドイヤーウェルト製法では無いですね。
もしも、足袋にウェルトを付けるなら、どうなるのだろう??
イタリア製靴なので、マッケイ製法が考えられるのですが・・、
なんせ足袋なので、、、。
やはり手間がかかりそうですね。
底付についての記述が無いので定かではありません。
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シングルレザーソール・・でしょうね。
もう少し厚みを感じますが。
ヒールはオーソドックスなバランスだと思います。
コバの側面はフラットなままです。
コバの上面には、
細かな目付が施されていますね!
足袋である点を除けば、オーソドックスなローファーに見られるようなバランスだと思います。
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感想
全体的にはオーソドクスなフレンチローファーがベースにあるように思います。
その上で、
ヴァンプのエプロンフロントを無くし、
幅のあるスクエアトゥと
「Tabi」を取り入れた事で、
強いインパクトが生まれていますね!
スリッポン全体から見れば「王道の次」に位置すると思います!
でも、
『Maison Margiela』にとっては「王道」のローファーですね!!
今回はここまでです。
ではでは。
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