こんにちは。
今日も晴れました。
すっかり日差しが・・・夏ですね。
前回の続きです。
『ジョセフ チーニー』のキャップトゥダービーを取り上げています。
一足目は『CAIRNGORM」です。
JOSEPH CHEANEY CAIRNGORM 2R
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少なくとも1990年代から続いているモデルのようで、
おそらくオリジナルのミリタリー時代となるともっと前でしょうね。
つまり、かなり歴史のあるロングセラーモデルです!
ベローズタン
掲載されている画像からは分かりませんが、(苦笑)
こちらの記事で説明されています。(感謝)
足の甲を覆うタンが羽根の内側と繋がっています。
これを「ベローズタン」と呼ぶそうで、他にも「袋ベロ」と言われたりもしますね。
トレッキングシューズなど登山靴とも共通する作りで、ベロと羽根の間からホコリや雨などの侵入を防ぐためです。
手間のかかる作りですが、アウトドアシーンにおいて重要な機能ですよね。
それはミリタリーシーンでも同じで、量産が求められる中でもきちんとした品質の靴を作るというブランドの姿勢が感じられますね!!
golosh
サイドに注目すると、ヴァンプの革が切れ目なくヒールにまで伸びています。
その上部にクォーターの革があります。
ロングヴァンプですね。
この点、ロングヴァンプはクラシックな内羽根のドレスシューズにも見られます。
いわゆるバルモラルと呼ばれるデザインですね。
因みに、『ジョンロブ(ロンドン)』では「Golosh」という名前が付いていました。
そして、『クロケット&ジョーンズ』のキャップトゥダービー「WALTON2」でもgoloshという名前が使われていました。
これらの靴のサイドのカットラインを見ていると、
内羽根のロングヴァンプではストレート、
外羽根のロングヴァンプでは弓形のカーブ、
という傾向があるようにも思えます。
後ろ姿
ヒールはカップの丸みがしっかり現れています。
丁寧なつり込みで成形されていますね!
トップラインもアウトサイド側の方が低くなっています。
外くるぶしと干渉しない配慮がされていますね。
そして僕の注目は市革です!
内外の革を踵で縫い合わせた上に補強のための市革があります。
そのデザインも凝っていますよね!
上部はロングヴァンプのサイドラインがカーブを描いて入ってくるのと繋がるようなデザインです。
下部も緩やかなカーブを描いていて、
何か意味有り気な装飾性を感じます・・・。
というのも、全く同じという訳では無いのですが、
こうしたカーブを描く市革のデザインは『エドワードグリーン』の「Galway」にも見られるから。
こちらは上部のカーブがぐんとキツく、
下部のカーブは緩やかですね。
でも、何となく「ケンゴン」と似ているような。(笑)
この独特のシェイプは気になりませんか!??(興味)
「Galway」もロングヴァンプのダービーで、サイドには弓形のようなカーブが見られるというデザインの共通性があります。
そして軍靴に由来するという点も共通していますよね。
イギリス軍のミリタリーブーツに関係するのか、それ以前のカントリーブーツに関係するのか、何かデザインのルーツがあるのでしょうね。(謎)
今回はここまでです。
ではでは。
おまけ
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