こんにちは。
今日は晴れました。
昨日の台風は、お陰様で無事通過しました。
でも、東北地方が心配ですね、、、。
『チーニー』のキャップトゥダービー「TENTERDEN Ⅱ」を取り上げています。
JOSEPH CHEANEY TENTERDEN Ⅱ
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前回はアッパーについて書きました。
今回はソールです
オールアラウンドグッドイヤーウエルト製法
コバに注目すると、出し抜いのステッチが踵まで靴をぐるりと一周しています。
コバと接するアッパーの淵にはストームウェルトも見られます。
オールアラウンドグッドイヤーウエルト製法ですね。
ソールもダブルソールになっています。
こうした仕様は実用的で歩行性能にも優れまずが、どうしてもソール周りにボリューム感が出ます。
そのため、カントリーシューズ等に見られる仕様で、ドレスシューズにはあまり見られません。
ただ、昨今の靴(全体)のトレンドとしてソールのボリューム感が見られますよね。
「TENTERDEN」もドレスとカジュアルのバランスを狙った現代的なデザインとして違和感が無いと思います。
Dainite studded rubber sole
アウトソールはイギリス『ハルボロラバー』社のダイナイトソールです。
スタッデッドパターンですね!
外観がゴツくならないデザインで、ドレスシューズにも採用されます。
ダブルソールでストームウェルト仕様のオールアラウンドグッドイヤーウェルト製法をとりながらも、コマンドパターンでは無くスタッデッドパターンを採用するのも、バランス感でしょうね。
がっつりカントリー仕様・コマンド仕様にもっていかず、少しドレス感を入れて中和させているように思います。
感想
外羽根のデザインが特徴的で、珍しいタイプのキャップトゥダービーではないでしょうか!!?
グレインレザーやストームウェルト仕様のオールアラウンドグッドイヤーウエルト製法はカジュアル寄り、
ラスト130や内鳩目、スタッデッドパターンのソールはドレス寄り、
セミブローグやアンティーク感のあるマホガニーカラーはカジュアルとドレスの間、
これらをバランス良く上手にまとめていると思います。
カントリーシューズのようでいて、なんだかスマートな感じ、
ドレスシューズのようなフォルムでいて、ぐんとアクティブな感じ、
セットアップに合わせればアクティブな印象に、
デニムに合わせればスタイリッシュな印象に、
まさに現代的なドレスシューズに仕上がっていると思います!
おまけ
因みに、「2」では無い、いわば「1」の方の「Tenterden」もありました。
こちらは、
ラスト175、
グッドイヤーウェルト製法で、
Dainite studded rubber sole、
Burnished Mahogany Grain Leather、
です。
「2」との違いはラストですね。
ラスト175は「CAINGORM H」や「GV」にも採用されていましたね!
ドレスとカジュアルをハイブリッドさせた現代的な靴にぴったりなラストですが、
実は80年代の終わり頃には有ったのではないといわれる歴史のあるラストでした。
キャップトゥダービーで! (37)JOSEPH CHEANEY ③ CAIRNGORM 2 GV(A) - 靴と歩む、僕の...
そういう点では、「TENTERDEN」(1の方)で採用されていても不思議では無いですし、「TENTERDEN」自体も昔からあるデザインなのかなぁと想像が膨らみます!(笑)
そして気になったのがこの記述です。
「As worn by Jack Reacher,in the Lee Child novel,'The Hard Way'」
とありますよね。(?)
どうやら、Lee Childという推理小説家の「The Hard Way」という作品に登場する人物がJack Reacherで、「Tenterden」を履いたようです。
作家ご本人も履いておられますね!
今回はここまでです。
ではでは。