こんにちは。
今日も晴れました。
冷たい風がそれほど無いおかげで、
割と過ごしやすい冬晴れに恵まれています。
『オールデン』のキャップトゥダービー「2145」を取り上げています。
Alden 2145
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ユーズドで、サイズ8、ウィズE、アバディーンラストです。
今回はアウトソール周りです。
オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法
前回チェックしたヒールですが、
コバが少し張り出していて、その上に出し抜いのステッチが走っていましたね。
本靴はダブルウェルト仕様です。
ですので、底付けはオールアラウンドグッドイヤーウェルト製法です。
しかし、ストーム(ないしスプリット)ウェルト仕様にはなっておらず、フラットウェルトです。
ドレス感を意識した仕様かもしれませんね。
あらためてコバを見ると、
張り出してはいますが、極力抑えられていますね。
前述したフラットウェルトもそうですが、アバディーンラストのスマートな印象と合わせた仕上げなのかもしれませんね。
ただし、
アウトソールはシングルでは無くダブルレザーソールです。
そのため、少し厚みがあります。
ここはドレスシューズでは無くカントリーシューズと同じ仕様ですね。
ソールについてもう少し考えてみたいと思います。
例えば『オールデン』の人気定番プレーントゥダービー「990」、
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例えば、人気定番アメリカンブローグシューズ「975」、
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は、いずれもスプリットウェルト仕様のオールアラウンドグッドイヤーウエルト製法、そしてダブルソールです。
そのため、コバの張り出しは大きく、ソールの厚みもあり、迫力のあるソールとなっています。
にもかからわらず、アメリカントラッドスタイルではジャケパンやスーツにも合わせられる事がありますよね。
1つのスタイルとして完成されています!(美)
このくらいボリューム感のあるソール周りでも合わせられるドレススタイルと言う事もできるでしょうか。
イギリスのクラシックなドレススタイルをアメリカ流にアレンジした新しいバランスなのでしょうね。
ここから僕の妄想が膨らんだのですが・・・
ひょっとしたら、ここから更にアレンジされたのが、あのステファノ・ブランキーニのコバだったのかも!?!?
話を戻しますね。(苦笑)
これらに対して、本靴「2145」は同じオールアラウンドグッドイヤーウエルト製法のダブルソールでも、フラットウェルトです。
それによりコバの張り出しがグンと抑えられ、かなり印象が違いますね。
こちらはどちらかと言えば、イギリスのクラシックなスタイルに近いように思います。
もちろん、ゆったり大きなフォルムのバリーラストと、細くスマートなアバディーンラスト、の違いもある訳で、ラストとソールのバランスが靴全体の印象に繋がっているのですが。
アウトソール
レザーソールです。
出し抜いのステッチが見えるオープンチャネルです。
かなり端に寄っている事からも、コバの張り出しが小さい事が分かりますね。
ユーズドですので後からトゥスチールが付けられた状態です。
感想
セミブローグのキャップトゥダービーという事で、カジュアル寄りなデザインと言えるのでしょう。
羽根の付け根付近のメダリオンも効いていますし、
ダブルレザーソールですから、
カントリーシューズのような要素がたくさん有りますね。
にもかかわらず、どことなくカチッとした印象もあります。
やはりスマートなアバディーンラストの影響でしょうか。
また、フラットウェルトの影響もあるでしょうか。
クラシックなカジュアルデザインがあらためて新鮮でもあり、
現代のカジュアル化されたドレスに取り入れても面白そうです。
今回はここまでです。
ではでは。
おまけ
ユーズドをもう1足見つけました。
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8Eで、ラバーソールとなっていますね。