こんにちは。
今日は曇り気味の晴れでした。
気温上昇も幾分抑えられた感じで、束の間の涼でしょうか。
こういう日が定期的に有ると良いのですけどね。(願)
ただ、地域によっては大雨による被害もあるようで・・・。
なんとも居た堪れないです。
前回の続きです。
『ジョセフチーニー』の「CAIRNGORM H」を取り上げています。
JOSEPH CHEANEY CAIRNGORM H
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2020年に誕生したモデルで、カジュアルにドレスを加えたハイブリッドなデザインです。
まさに現代的なキャップトゥダービーですね!
前回は「H」で採用されたクロムエクセルレザーについて書きました。
キャップトゥダービーで! (35)JOSEPH CHEANEY ② CAIRNGORM H(D) クロムエクセルレザー - 靴と歩む、僕の...
アメリカ『ホーウィン』社が作る100年以上の歴史があるオイルドレザーでしたね。
手間隙をかけて鞣される事でオイルをたっぷりと含んでいます。
そのため、足馴染みが良く、撥水性もあり、丈夫で、エイジングも楽しめる特別な革です!
伝統的にはワークブーツやアウトドアシューズを中心に使われる革ですね。
ところが近年、イギリス等のシューズブランドでもちらほらと使われるようになってきているように思います。
例えば、ここ数年の『伊勢丹靴博』でも、クロムエクセルレザーで別注された靴がお披露目されましたね。
ワーク系のブーツやカジュアルなシューズだけで無く、ドレス感のあるシューズにも!
例えば、
『Sanders』のキャップトゥ ダービーや
『山陽山長』の「兼二郎」とか。
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おそらく、クロムエクセルレザーもスムースレザーではありますので、ある程度綺麗目な印象もあるからでしょうね。
また、ドレススタイルのカジュアル化の流れが進む中で、クロムエクセル レザーが以前ほどカジュアルな素材と見られなくなってきたのかもしれません。
そして、足馴染みの良さや耐久性、水にも強い等の実用的な価値が現代の一般生活においても求められてきているようにも思います。
さらに、近年は様々なブランド・タンナーからオイルドレザーが登場していますので、大きなトレンドが起きているのかもしれませんね。
様々な理由があると思いますが、とにもかくにもオイルドレザーを使ったドレス系シューズがじわりと増えてきたように思います。
そうした流れの中に、「CAIRNGORM H」も入るのかな!?
ところで、
実は以前「CAIRNGORM」のクロムエクセルレザーについて触れたのですが、覚えておられるでしょうか!?
キャップトゥダービーで! (27)JOSEPH CHEANEY ① CAIRNGORM (A) - 靴と歩む、僕の...
この時に拝読したこちらの記事の中ですね。
旧ロゴ時代の90年代後半には「ケンゴン」のクロムエクセルレザーモデルがあったようです!
それは伝統ラスト4436でしょうね。
その後どのくらい継続されていたのかは分かりませんが、
現在はラスト4436の「ケンゴン」でクロムエクセルレザーモデルは見つかりませんね。
そして2020年、ラスト175を採用し、ドレス感を加えたハイブリッドモデルの「H」になって、再びクロムエクセルレザーが採用されました!
歴史を感じますね。
「H」では色違いで2つのクロムエクセルレザーが展開されています。
1つはこれまでご紹介してきたもので、「CHICAGO」という名称のダークブラウン系の色です。
ブラウンでも落ち着いた色味ですので、ジャケットと合わせることもできそうです。
もちろん、エイジングも楽しみですよね!
もう1つは「BLACK」です。
やはりブラックはドレス感が高まります!
ドレスシューズ向けのスムースレザーとはまた違った質感・光沢感で重厚さがありますね。
ミリタリーシューズをルーツとする「CAIRNGORM」のデザインとも相性が良いと思います。
加えて、こちらのブラックにはクロムエクセルレザーならではの楽しみもあるようで・・!?
こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
色付けは革の表面だけを染める「丘染め」という方法だそうです。
ですので、傷がつくと表面の下の革本来の色が出てくるのですね。
特にブラックの場合は傷が茶色となるので「茶芯」と呼ばれるそうです。
そういえばワークブーツ好きの言葉で聞いたことがあるような!?
これもエイジングの醍醐味ですよね!!
ブラックのスムースレザーでこうしたエイジングが楽しめるというのは珍しいように思います!
もちろんカラークリームでブラックを維持することもできます。
それはオーナーのお好みで!!(楽)
今回はここまでです。
ではでは。