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キャップトゥでもダービーで! Edward Green BORDON ㉓ エボリューション

 こんにちは。

 今日も曇り気味の晴れでした。

 そこまで暑く無く、割合過ごしやすい気候なのかな。

 少しづつ湿気を感じようになってきたのは気のせい??

 

 前回の続きです。

 僕の「BORDON」のご紹介も一先ず終わり、余韻(余談?)から

 ああでもない、こうでもない、と書いています。

 

 僕の超個人的な感覚・印象ですが、

 「2014年」に登場した「キャップトゥダービー」という点に、なんとなく現代のドレスシューズの変化を感じました。

 

 ドレス用ラストにキャップトゥを乗せる場合、伝統的にはバルモラル(内羽根)ですよね。

 でも、現代ではダービーもアリなのかなと。

 

 これまでのドレスシューズでダービーが有っただろうかと考えているのですが、

 Vフロント、かなぁ。

 

厚底

 もう1つ新しい変化を感じるのがソールです。

 「テーパード ダブルレザーソール」の回でもご紹介した2018年のヒラリー社長来日時の記事。

~ヒラリー社長来店インタビュー~「EDWARD GREEN(エドワードグリーン)」パターンオーダー会を開催中! | 阪急メンズ大阪

 その中で、革靴の世界的なトレンドとして厚底も挙げておられましたね。

 

 伝統的な西欧靴の考え方ですと、ドレスというのはシングルレザーソールであって、

 ダブルソールというだけでカジュアル感が強く感じられたのかもしれません。

 いや、今でも場によっては、コーデによっては、そう見える事もあるかと思います。

 

 しかし、カジュアル化が進んでいる現代においては、機能性や快適性を取り入れる事に否定的では無くなってきたように思います。

 シンプルなスニーカーでさえ受け入れらてきている世の中ですので。

 革靴なら更にドレス感もあり、より受け入れやすいとも思えます。

 近年では、厚くて軽量でクッション性の良いラバーソールがドレスシューズに取り入れられたりしていますよね。

 僕の目にはまだコントラストが効いたファッション性の高い靴というようにも見えるので、それがNew Standardとして定着するのかどうか分かりません。

 あと数年経てば答えが出ると思いますが、定着する可能性も考えられるという事自体が新しい変化なのかなとも思います。

 

 エドワードグリーンではまだそこまでの厚底ソールは見かけませんね。

 そういう点からも、基本的にはクラシックなスタイルを大事にするブランドなのかなと思われます。

 その上で、テーパードダブルソールというデザインで厚底を取り入れているのかなと。

 

エヴォリューション

 そうした姿勢はこちらの記事からも窺われます。(感謝)

lastmagazine.jp

 ヒラリー社長も仰られていますが、

 エドワードグリーンにとっては新しさ以上に、過去を参照して何かを見出し、それを現代に通じるようにリフレッシュして提示することを大事にされているそうです。

 それが、レヴォリューション(革命)では無く、エヴォリューション(進歩)を志向する、という言葉の意味なのですね。

 

 「BORDON」もそうした姿勢から誕生した新しいモデルでした。

 すなわち、キャップトゥダービーを現代に通じるようにリフレッシュして提示したのだと思います。

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 「BORDON」を眺めていて感心するのは、とても英国的なダービーだなぁと思える点です。

 

 もちろんエドワードグリーンではUチップの「DOVER」が大変有名です。

 ただ、個人的にはUチップはフレンチトラッドなデザインというイメージがあります。

icon

J.M.WESTON  641 GOLFicon

 

 また、アメリカントラッドではプレーントゥダービーのイメージがあります。

 

 

 では、ブリティッシュトラッドなダービーは?

 フルブローグのダービーがそうなのかもしれません。

 

 ただし、カントリーシューズのイメージも強いかなぁと。

 その点、キャップトゥダービーは、先のUチップやプレーントゥと並んで、スマートだと思います。

 ですので、現代的なトラッドファッションにもハマりそうですよね。

 そして、イギリスらしさが、つまりフレンチともアメリカンとも違う個性が感じられるのです。

 まさにエヴォリューションだと思いますね。

 

 という訳で、僕はあらためてキャップトゥダービーを評価しているのです。

 ではでは。

 


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