こんにちは。
今日も晴れて、暑くなりました。
もはや夏・・・。
シングルモンクの話に戻りますね。
イギリス靴、フランス靴、イタリア靴、と見てきて、今はアメリカ靴です。
今回はこちらです!
Alden 455
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見慣れないデザインですよね??
僕は初めてです。
商品タイトルにも「旧ロゴ」とありますので、昔のモデルなのかなと。
ソックシート
その「旧ロゴ」というのはソックシートのロゴデザインの事でしょうね。
上段に「Alden−Pedic」、
下段に「SCIENTIFIC CONSTRUCTION」と金文字でプリントされています。
Pedicというのはオーソドペディック(Orthopedic:整形外科)の事でしょうね。
『Alden』の歴史の中でも少し出ました。
20世紀初頭の大恐慌から第二次世界大戦を経て、アメリカの靴産業も大きな転換点に直面していましたよね。
多くの会社が低コストで生産できる遠くの製造地域へと切り替えていく中、オールデンは高品質のドレスシューズに留まり、整形外科や医療用の靴などの専門分野にも注力していきましたね。
それが、足の治療や運動機能の補助を目的とした「Orthopedic Shoes」です。
その頃の靴を取り上げた記事を見つけました!(感謝)
オールデンが矯正靴の分野に進出したのは1952年との事です。(学)
モディファイドラストは50年代後半から改良が進められて、1963年に完成したのですね。(学)
また、記事にある50年代後半の「569」のトップリフト には「ARCH SUPPORT」と刻印されています。
それは「FOOT BALANCE」以前、おそらく1952年から数年間、に使用されていたものとの事です。(学)
1961年の医学雑誌に掲載された広告の画像もありますね!(貴)
そこには「Alden - Pedic」と「FOOT BALANCE」の文字があります。
という事は、本靴は1961年以降のモデルでしょうね。
ラスト
ラストについて記載が無いので、ここからはあくまで推測です。
「FOOT BALANCE」社のロゴが入り、インサイド側の前方(アーチ側)の方が長いデザインです。
「アーコヒール」でしょうね。
現行品でも「Modified」ラストに採用されるヒールです。
という事は、本靴もモディファイドラスト!??
「Pedic」というインソックのロゴにも適いますよね。
モディファイドラストであれば、アウトソールのフォルムが特徴的なはず。
そう、前部がゆったり広くて、ウェストのところがクィッと凹んで、後部が少し広がる、という「そら豆」のように湾曲したフォルムですね。
本靴を見ると・・・ビミョー、、、。(苦笑)
おそらく、本靴のウィズがAという、そして踵がAAAという、稀に見る極細仕様であるため!?!?
つまり、前部も後部もあまり広がらず、ウェストの凹みも際立たないから???
ただし、
モディファイドラストとはハッキリと異なるポイントがあるんですよね・・・。
それがトゥです。
スクエアトゥ
横幅がしっかりとられた平らなトゥですよね!!
あきらかにスクエアトゥです。
この点、モディファイドラストはラウンドトゥですよね。
「Plaza」、「Kendall」、「TruLine」、
もう一つ『なとりや』さんで見つけた「TruSquare」というラストもスクエアとの事。(感謝)
先の3つのラストについて書かれた記事も見つけました。(感謝)
Aldenのパンチドキャップトゥブーツだけど…何このTrulineラスト⁉︎ 【何コレ⁉︎】 | THE OLD RIVER BLOG
本靴と比べると、
「TruSquare」はセミスクエアくらい、
「Plaza」はさらに細っそりとしたセミスクエアですので、違うかな。
「Kendall」は横幅広めなスクエアトゥではありますが、ウエストはあまり絞られていないので・・・違うかな。
となると、「TruLine」に近いような気がします。
でも、「TruLine」のトップリフトは「トーマスヒール」なはずなのに、
本靴は「アーコヒール」・・・。
という事で、本靴のラストは謎です。(苦笑)
余談
『Marcel Lessance』別注のあの靴を思い出します。
そう言えばLastについて触れていませんでしたね。
情報が見つからないので未だに不明ではあるのですが、
見た感じは「Kendall」っぽいかな???
今回はここまでです。
ではでは。