こんにちは。
今日は久しぶりに晴れました。
お天道様を見たのは何日ぶりだろう。(感謝)
気温も少し上がって、火照るくらいでしたね。
前回の続きです。
只今白いドレスシューズの話から脱線しています!
『マルセル ラサンス』を巡りながら「フレンチトラッド 」をぶらぶらしている感じでしょうか!!(笑)
話がだいぶ服の方へ行ってしまいましたね・・・。
マルセル・ラサンスと靴に関する記事も見つけました。(感謝)
『マルセル ラサンス』別注のオールデン
2014年10月19日の日付となっています。
記事の中で、
「15年くらい前まで銀座に店舗があった時には別注のオールデンがありました。」
とありますね。
確かにラサンス氏ご自身もオールデンしか履かないと仰れていましたので、ショップにオールデンがあって不思議ではないですね!
そして、ラサンス別注の特徴として
「990」と「1339」の「トゥがセミスクエアになっていてヨーロッパの服にぴったりのデザインでした。」とあります!(驚)
更に「ソールはプランテーションクレープソール」と。
これはかなり特徴的で個性的なオールデン!!??(珍)
非常に気になったのでググったところ、
ありました!!(運)
Alden Marcel Lessance 1308Y
サイズは61/2Dです。
トゥ
確かにスクエアトゥです!!(驚)
それどころか、思っていたよりスクエアトゥです。(愕)
ノーズ長が中庸で、
ラテン系ヨーロッパ靴のようなシャープさは無く、
かなりカジュアルな印象のスクエアトゥですね。
個性的なスクエアについ見入ってしまいますが、
プレーントゥです。
トゥからヴァンプにかけて装飾が無く、履き皺の大きな畝がしっかり表われますね!
コードバンならではのエイジングで魅力的です。
ダービー
クオーターの革の切り返しがある2ホールのダービーです。
チャッカブーツはクォーターの面積も大きく、コードバンを堪能できますね!!
そのクォーターのデザインは定番の「1339」に倣っているのでしょう。
羽根の付け根からソールにかけての縫いがトリプルステッチになっていますね。
無骨で逞しく、オールデンのチャッカブーツの特徴的なディテールだと思います。
アウトソール
コバを見ると、
出し抜いのステッチが踵までぐるりと靴を一周しています。
オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法ですね。
ストームウェルト仕様で、コバがグッと張り出しています!
アウトソールは「プランテーションソール(クレープソール)」です。
柔らかな履き心地で、足に(体に)優しいソールですね。
ところで、オールデンでは爪先にだけレザーが縫い付けられていますよね。
その理由について、こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
なるほど、「靴のまま家に上がる」と「絨毯」という欧米の文化に関係があったのですね。(学)
それにしても、ソールの厚みもしっかりありますね。
加えて、生ゴムで重量感もあります。
かなりの迫力ですね!!
ウィズ
でも、
ウィズはDになっていて、若干スマートに(!?)寄せているのです。
この独特のバランス感覚がエスプリ!?!?
感想
最初に想像していたスクエアトゥは、
もう少し絞られた、スマートでシャープな、ドレス感の高いスクエアトゥでした。
でも、本靴を見て、全く逆のタイプで、驚きました!(笑)
グッと逞しく、強い個性のスクエアトゥですよね。
やはりエスプリ??
実は、近年最注目の兆しがあるとか、無いとか。
レディースではトレンドワードにあるみたいです。
定着するのだろうか・・?
おまけ
『MARCEL LASSANCE』について書いていて、あらためて「フレンチトラッド」、そして『HEMISPHERES(エミスフェール)』について興味が湧いてきました。
最近読ませて頂いた「エミスフェール」に関する記事をご紹介します。
ショップ
こちらは1970年代後半からパリのショップに通っておられた金子功さんの記事です。(感謝)
流行の服は置いておらず、質の高い・値段も高い、でも何か1つは買って帰りたいと思わせる格調高いブティックだったようです。
セーターはアーガイル が主役で、毎年色だけを変えて同じデザインを売っている。
女もののスカートにしても、20年飽きないようなフラノなど、全てオーソドックスな定型。
ただし、定型の中の逸品を厳選し〜世界中の最上品を集めた感じ。
トラッドアイテムの最上品が揃っていたのでしょうね。
そして、「エミスフェール」的着こなしについても書かれています。
一見オーソドックスで実は内心アナーキーで脳天気、といったパリのお洒落の1タイプかもしれない。
キチッとするところはキチッとし、でも自由な心を塞がない感じ!??
まさに、お手本です!
精神
更に、こちらの記事も読ませて頂きました。(感謝)
2017年9月30日の記事です。
80年代後半から90年代初頭の『エルメス』や『エミスフェール』が登場しますね!
フレンチ・アイビーは特にオリジナルのキー・アイテムがあるわけではなく、着る人の服に対する「理解度」〜だけが勝負だ、との事です。
この「理解度」という言葉が心にとまりました。
その服の特徴や質感などの「理解」もありますし、
そのデザインの背景にある情報の「理解」もありますし、
今どう着るのが良いかという状況の「理解」もあるのかな。
深いですねぇ。
更に、フレンチ・アイビーの着こなしの要点についても書かれています。
それは「差し色」だと。(学)
すなわち、全体としては地味なトーンの中に濁りの無い美しい色を持ってくる。
靴下は重要なポイントだと。
また、フランスの俳優フィリップ・ノワレの私生活でのエスプリの効いたフレンチ・トラッドの着こなしは最高だ、と。
そして、
フレンチトラッドとは何たるか、その精神に言及されていきます!(凄)
「どんな非常時であっても人は人生を楽しむ姿勢を決して捨てるべきではない」という心意気、それこそがフレンチ・トラッドの底に流れるものではないか、と。
今の社会情勢の中でこの言葉を聞くと、グッと来るものがありますね。(響)
今回はここまでです。
ではでは