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さり気なく、華やかに、シングルモンク。 (104)SUTOR MANTELLASSI フルブローグ②

 こんにちは。

 今日は晴れましたが、少し冷たい風でした。

 早咲きの桜は少し散ってきたような。

 

 『SUTOR MANTELLASSI』のシングルモンクを取り上げています。

 今回はこちらです。

SUTOR MANTELLASSI フルブローグ②

 

 一見すると前回の靴と似ているようにも見えますね!??

 見ていきましょう。

フルブローグ

 トゥキャップのデザインは翼を広げたようなW字型になっています。

 淵にはギンピングと親子穴によるパーフォレーションが、

 トゥにはメダリオンが、施されています。

 

 アウトサイドカウンターの縁にもギンピングとパーフォレーションが施されています。

 フルブローグですね!

 前靴もフルブローグのシングルモンクでしたので、似ている訳です!

 

 とはいえ、違う点もあります。

 本靴ではクォーターにも、すなわち羽根の付け根からソールへのカットラインの縁にも、パーフォレーションが施されています。(ギンピングは無しです。)

 全靴には装飾がありませんでしたね。

 

CASETiFY

 他にも前靴との違いがあります。

トゥスプリング

 爪先が上に上がり、地面から離れていますよね。

 イギリス靴やアメリカ靴では一般的なトゥスプリングが効いていますね。

 

 因みに、前屈は地面から離れていませんでした。

 イタリア靴らしいデザインですね!

 

カーフ

 スムースレザーのカーフですね。

 色はブラックでしょうか。

 ドレス感のある革が使われています。

 

 因みに前靴はおそらくバッファロー レザーで、ダークバーガンディ ー・ブラウンでしたね。

 上品なカントリー感のある革でしたね。

 

クォーター

 羽根の付け根からソールへのカットラインに注目すると、ヒールの手前まで深いカーブを描いています。

 クラシックなドレスシューズのようなラインですね。

 

 因みに前靴は、ウエストの中間辺りで、Vフロント気味の羽根と合わせて「く」の字型が見られましたね。

 

 

ストラップ、バックル

 ストラップの幅はドレスシューズらしい細さですね。

 因みに、前靴はやや太めでしたね。

 

 この違い・・・前にもあったような?

 『EDWARD GREEN』です!

 クラシックな「ASHBY」と、それをupdateさせた「CLAPHAM」の回でした。

さり気なく、華やかに、シングルモンク。 (38) EDWARD GREEN CLAPHAM - 靴と歩む、僕の...

 やはりストラップの幅を細くしてドレス感を上げていましたね。

 

 もう1つドレス感を上げているポイントがノーズ長です!

ロングノーズ

 スーッと伸びたノーズは長めですよね。

 ロングノーズと言っても良いのかなと思います。

 因みに、前靴は中庸くらいでしたね。

 

BEAMS Online Shop

 ロングノーズとはいっても、そこまで色気が強くは無いですよね!??

 おそらくトゥのフォルムが影響しているのではないかと思います。

ラウンドトゥ

 しっかりと丸みのあるラウンドトゥです。

 ボールジョイントからの絞り込みも緩やかですね。

 まるでクラシカルなイギリス靴のようですね。

 グッドイヤー製法で見られるようにコバも少し張り出していますしね!

 本靴の製法は分かりませんが、マッケイ製法の可能性もあります。

 

 話を戻します。

 ロングノーズにポインテッド気味のトゥですと色気が出てきますよね。

 それに対して、本靴は丸みのあるラウンドトゥで、上品な印象になっていますね。

 

後ろ姿

 前述しましたが、アウトサイドカウンターがあり、淵にはブローギングが施されています。

 

 ヒールの中央下はカットを入れて窄めていますね。

 因みに前靴はシームレスヒールのようにプレーンでしたね。

 

 ヒールのコバは少しだけ張り出しています。

 ヒールブロックの高さは抑え目です。

 

 安定感のある後ろ姿ですね!

 

三越伊勢丹オンラインストア

感想

 フォルムから考えると、比較的近年のモデルではないでしょうか。

 スマートなロングノーズで、

 クラシックな雰囲気のあるラウンドトゥで、

 スムースレザーで、

 シャープなストラップとバックルですので、

 現代のドレスシューズとしてのシングルモンクという位置づけだと思います。

 

 前靴はもっと以前のモデルだと思われ、

 同じフルブローグのシングルモンクでも、よりカントリー色を感じるデザインでしたね。

 

 『EDWARD GREEN』の「ASHBY」と「CLAPHAM」でもupdateの話がありましたが、フルブローグのシングルモンクの位置づけが変わったのかもしれませんね。

 昔は明らかにカジュアルな位置づけだったのではないかと。

 でも、現代はドレスのカジュアル化の流れもあって、ドレスシューズをカジュアルダウンさせたり、カジュアルシューズをドレス寄りにupdateしても相性が良いですよね。

 もちろん、カジュアルファッションにも合わせられますし、幅広く履けるデザインになったのではないでしょうか。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


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