こんにちは。
今日は曇り、小雨、強風、と荒れ気味の天気でした。
春の嵐??
寒くは無いですけどね。
『SUTOR MANTELLASSI』のシングルモンクを取り上げています。
次はこちらです。
SUTOR MANTELLASSI ノルベジェーゼ Uチップ
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なかなかのインパクトですね!
見ていきましょう。
フォルム
ノーズ長は、ロングノーズでは無く、現代的な長さよりももう少し短い感じがします。
ショートノーズという訳ではありませんが、中庸くらいな印象がします。
幅も中庸、甲は抑え目な印象です。
クラシックなドレスシューズのようなフォルムではないかと思われる・・・
のですが、見た感じはボリューム感がありますよね。
まずはトゥです。
スクエアトゥ
マンテラッシといえばスクエアトゥ、と言われますが、
それにも増してボリューム感がありますよね。
スクエアトゥの先端はしっかり横幅があります。
それに合わせて、ボールジョイントからの窄まりも緩めです。
やや高さも感じられ、丸みもありますね。
更に、Yチップのセンターステッチです。
つまみモカと思われますが、幅があり、畝りも大きく、ボリューム感がありますね。
更に更に、アッパーは浅いシボのスコッチグレインレザーです。
ボリューム感、ありますよね。
という事で、
横幅と高さのあるスクエアトゥに、Yチップとスコッチグレインレザーがプラスされ、ボリューム感の大きい印象がしますね。
そして、コバですよね。
コバ
コバが大きく張り出しています。
それというのも、ノルベジェーゼ製法だから!
しかも、縫い糸の色はコバより明るいホワイト系です。
かなり目立ちますね!!
これほどボリューム感満載のスクエアトゥ、、、
やはりステファノ・ブランキーニの影響でしょうか???
因みに、ブランキーニであればもっとシャープなスクエアフォルムですよね。
対して、本靴は丸みのあるスクエアです。
クラシックなドレス感を意識してのバランスなのかもしれませんね。
横顔
クォーターの革の切り返しがあります。
ダービー(外羽根)がベースですね。
羽根はVフロントのような角度がついていて、1ホール分くらいの小さな羽根です。
羽根の付け根からソールへはカーブを描いたカットラインです。
ストラップ、バックル
ストラップの幅はやや太めですね。
先端はラウンドです。
バックルもやや大きめです。
フレームは幅が細めで、角に丸みのあるシンプルな長方形で、ボリューム感は控えめです。
特徴的なのは、何と言ってもバックルの位置ですよね。
外側の羽根の先端寄りに付いているのです。
靴全体から見ると、
かなりセンター寄り!??
これは個性的だと思います。
因みに、これまで見てきたダービーをベースにしたシングルモンクの多くは外側の羽根の中程くらいで、靴全体から見ると甲の外側の傾斜に乗る感じ、でしたよね。
後ろ姿
ヒールカップの丸みがしっかり表れています。
ヒールの市革は裾広がりで、全体的に少し幅もありますね。
ヒールのコバの張り出しは抑え目です。
ヒール リフトの高さは普通くらいですね。
感想
ボチューム感のあるフォルムに迫力のあるYチップ、
張り出したコバにノルヴェジェーゼ製法、
と、インパクト強めのシングルモンクです。
『ステファノ・ブランキーニ』に代表される90年代頃からのイタリア靴らしいデザインですね!
ただし、丸みのあるフォルムや落ち着いた色味の革など、クラシカルな雰囲気を感じるのはマンテラッシらしさでしょうか。
何となく、JMウエストンの「HUNT DERBY 677」を思い出しました。
ダブルウェルトか否かの違いはありますが、
どちらもノルウィージャン製法で、ボリューム感のある靴ですね。
クラシックスタイルのカジュアルシューズとして捉えてみると、あらためて魅力が感じられますね!
今回はここまでです。
ではでは。