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さり気なく、華やかに、シングルモンク。 (96)Silvano Lattanzi STRASBURGO別注

 こんにちは。

 今日は雨も上がって割と暖かな日中だったのですが、

 夕方頃からあれよあれよと雨風がやってきて、

 夜はまたしても肌寒い。

 寒暖差が堪えますね。

 

 『Silvano Lattanzi』のシングルモンクを取り上げ・・る前に、

 歴史をチェックしました。

 シルバノ・ラッタンジ氏のアーティスティックな感性と徹底した手仕事に拘る姿勢から生み出される芸術的な靴が魅力のブランドです!

 そしてあの『GATTO』を実質的には引き継ぐ存在となったのですね。

 

 それではいよいよ靴を見ていきましょう!

 見ていきましょう!、とは言ってみたものの、、、

 現行品を販売されているショップはほぼ皆無です。

 ですので、基本的にはユーズドになります。

Silvano Lattanzi STRASBURGO別注

 

 『STRASBURGO』が別注したシングルモンクですね。

 『STRASBURGO』というと、銀座にショップがあり、EDWARD GREENの公式販売もされていますよね。

 どのようなショップなのかについて書かれた記事を見つけました。(感謝)

ストラスブルゴ / STRASBURGOに関する最新記事 | Vogue Japan

 1990年、大阪市の北区に紳士と婦人用の雑貨輸入卸・小売業としてリデア株式会社を設立し、西心斎橋にストラスブルゴ大阪店を開店しました。

 1997年には東京へ進出。

 港区南青山に事務所を開設し、ストラスブルゴ南青山店もオープンしました。

 2000年に本社の事務所を心斎橋長堀通へ移転して事業を拡大しました。

 大阪店も長堀通り沿いへ移転しました。

 DONNAを東京・南青山にオープンしました。

 2001年、南青山に『ステファノ ベーメル』を、

 2003年、新宿にKiton伊勢丹新宿店を、

 2005年、銀座にRene Caovilla銀座店を開き、次々と店舗を拡大しました。

 2016年、ジュエルズ・オブ・ストラスブルゴが東京ミッドタウンにオープンしました。

 

 その後について、こちらを読ませていただきました。(感謝)

ストラスブルゴ - Wikipedia

 リデアは2020年11月17日に民事再生法の適用を申請したのですね。

 現在のストラスブルゴはリデアから事業を譲渡して営業しているとの事。

 

 『シルバノ ラッタンジ』の取り扱いは『ステファノ ベーメル』以前の頃ではないかと思われるのですが、どうなんでしょう??

 

 さて、『シルバノ ラッタンジ』といえば、こちらのディテールですね!

ソックシート

 手書きのブランドサインです!

 別注先のショップ名等の情報も記載されています。

 

 イギリスなどの有名靴ブランドでは型押しやプリントが殆どですよね。

 しかし、イタリアのハンドメイドを誇る高級靴ブランドは手書き!、というイメージを強く印象づけたのがラッタンジではないかと思います。

 雑誌等にも取り上げられ、一際高価なブランドという事もあり、憧れの象徴でもあります!!

 同じく手書きのソックシートで有名なのが、『エンツォ・ボナフェ』でしたね。

 大量生産には向かない手法ですから、これができる靴というのはやはり限られてくると思われます。

 

BEAMS Online Shop

 

フォルム

 ノーズは長くは無く短過ぎないバランスでしょうか。

 でも、若干短めにも見えます。

 その理由は、おそらくスクエアトゥではないかと。

 

 先端はきちんと平らですよね!

 これによってノーズが伸びきらない印象がしてしまうのかなと。

 とはいえ、実際に十分な長さはあるので、

 そして、ヴァンプのスペースが広く見えるシングルモンクデザインなので、

 詰まった感じはしませんね!

 

 幅は広過ぎず、狭過ぎず、という感じですね。

 スクエアトゥの幅があるので、ボールジョイントからの窄まりは緩やかです。

 

 で、このフォルム・・・

 前回取り上げた『GATTO』を思い起こしますね!

 特にトゥです!

スクエアトゥ

 前述しましたが、先端はしっかりと平らですね!

 分かりやすいスクエアトゥです。

 

 とはいえ、エッジは立っていない感じで、丸みのあるフォルムです。

 そのためボリューム感も感じられますね。

 このどっしりとしたスクエアトゥは『GATTO』の影響を感じるように思うのですが、どうなんでしょうね??

 

コバ

 コバも見ておきましょう。

 結構張り出していますね。

 90年代のステファノ・ブランキーニの影響から(!??)、コバの張り出したデザインが一気に広まりました。

 最たる例がノルベジェーゼ製法のスクエアトゥですが、あまりに高価となるため、グッドイヤー製法やマッケイ製法でもコバの張り出したデザインが取り入れられました。

 時代、ですね!

 

 本靴もコバがしっかり張り出していて、目付もされています。

 存在感のあるコバですね!

 因みに、コバの張り出しはトゥからヒールの手前までです。

 

三越伊勢丹オンラインストア

 

横顔

 クォーターの革の切り返しがあります。

 ダービー(外羽根)がベースのシングルモンクですね。

 

 羽根の付け根は若干後ろ寄りだと思います。

 これによりノーズがより長く見えるバランスになっていますね。

 

 羽根の付け根からVフロントのような角度が付いて羽根が伸びています。

 羽根は1ホール分程度の小ささで、内外の羽根が接しないくらい短いです。

 ここもデザイン性が現れていますね。

 

 羽根の付け根からソールへのカットラインは、後方寄りのストレートです。

 付け根を軸に「く」の字型となっていますね。

 シンプルでスポーティーな、カジュアル寄りの印象でしょうか。

 

ストラップ、バックル

 

 内側の羽根からゆっくりと窄まるようなフォルムのストラップです。

 ドレスシューズらしい細さですね。

 先端はラウンド型です。

 靴全体にボリューム感と丸みが感じられるので調和していますね。

 

 バックルも小ぶりです。

 ベルト通しのあるコの字型で、艶のあるゴールドです。

 ダークブラウンのアッパーとも相性が良いですね。

 

ダブルステッチ

 タンの縁に注目してみましょう。

 ステッチをよく見ると、非常に細やかなステッチが、2つ並んで走っています。

 ダブルステッチですね!

 

 実は、ストラップの縁やトップラインなども同様のダブルステッチが施されています。

 

 なんと細かい、なんと丁寧な、なんて凄い技術!!(驚)

 

 

後ろ姿

 両サイドのクォーターはヒールで縫い合わされています。

 

 縫い目の上には市革が当てられています。

 裾広がりのデザインですね。

 

 ヒールカップの丸みが綺麗に現れています。

 

 コバは僅かに出ていますが、ヒールカップの膨らみよりは狭いです。

 積み上げはやや高めですね。

 一体感のある綺麗な仕上がりです。

 

 どっしりとしたヒールですが少しドレス感も感じられますね!

 

ソール

 底付けは不明です。

 

 ソールはダブルレザーソールと思われます。

 縫い目の無い仕上げですね。

 

 意外と(?)ウエストが絞られています。

 ヒールも小さいですね。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


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