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キャップトゥダービーで! (132)Silvano Sassetti キャップトゥダービー (D)グッドイヤーフレックス製法

 こんにちは。

 今日は晴れました。

 落ち葉が増えてきましたね。

 秋から冬へと。

 

 『Silvano Sassetti』のキャップトゥダービーを取り上げています。

SILVANO SASSETTI


 

 前回はクォーターのところまで書きました。

 何となくアメリカ靴っぽいデザインかなと。

 と思ったら、菅原靴店さんのこちらのサイトで書かれていました。(感謝)

sugawara-ltd.com

 「ヴィンテージのアメリカ靴のような雰囲気を纏った一足。」と評されていますね。

 やっぱり!(嬉)

 「そこにイタリアブランドらしい繊細さが混在しています。」と。

 確かに、作りが細やかですよね!

 

 では今回です。

後ろ姿

 縫い割りで、上端はドッグイヤーです。

 縫い割りの両脇にステッチが走るデザインです。

 やはり細やかで綺麗なステッチですね!

 

 ヒールカップの丸みも綺麗に表れています。(美)

 踵を包み込むように立体的ですね。

 

 そして、外くるぶし側が低くなるように設計されています。

 

 ソールのヒールもチェックします。

 コバの張り出しは僅かですね。

 ヒールカップの膨らみよりは幅狭となっています。

 ヒールブロックの積み上げも綺麗です。

 安定感を感じるヒールですね!

 

BEAMS Online Shop

 

底付け

 底付けは「グッドイヤーフレックス製法」!・・・?、、

 という聴き慣れない製法です。

 なんと、『シルバノ・サセッティ』が特許も取っているそう!

 

 構造はグッドイヤーウェルト製法と同様なのですが、

 異なるのはインソールと中物なのだそう。

 

 インソールは、従来のグッドイヤーウェルト製法のシューズに使用する革よりも薄いものを使用しているそうです。

 

 中物は、一般的にはコルクを使用しますが、フェルトに変更しているそうです。

 

 これらによって屈曲性を向上させているのですね。

 

 

 ところで、イタリア靴というとマッケイ製法のイメージがありますよね。

 リブテープや中物を使わないので反りの良いソールとなります。

 そのため、足馴染みが良く、履きやすい靴となりますね。

 グッドイヤーフレックス製法はそのイメージに近い屈曲性を目指しているのではないでしょうか。

 

 ただし、マッケイ製法はアッパーとアウトソールを直接縫い合わせます。

 そのため、オールソールの際にアッパーへダメージが及ぶリスクがあると言われます。

 これに対して、グッドイヤーウェルト製法はアッパーとウェルトを縫い合わせ、そのウェルトとアウトソールを縫い合わせます。

 ウェルトを介する事でオールソールの際にアッパーへダメージが及びません。

 グッドイヤーフレックス製法も構造はグッドイヤーウェルト製法と同様ですので、ウェルトが使われています。

 コバを見ると、出し抜いのステッチが走っています!

 という事は、グッドイヤーウェルト製法のようにオールソールできるのでしょうね。

 

 今回はここまでです・

 ではでは。

三越伊勢丹オンラインストア


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