こんにちは。
今日は晴れました。
落ち葉が増えてきましたね。
秋から冬へと。
『Silvano Sassetti』のキャップトゥダービーを取り上げています。
SILVANO SASSETTI
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前回はクォーターのところまで書きました。
何となくアメリカ靴っぽいデザインかなと。
と思ったら、菅原靴店さんのこちらのサイトで書かれていました。(感謝)
「ヴィンテージのアメリカ靴のような雰囲気を纏った一足。」と評されていますね。
やっぱり!(嬉)
「そこにイタリアブランドらしい繊細さが混在しています。」と。
確かに、作りが細やかですよね!
では今回です。
後ろ姿
縫い割りで、上端はドッグイヤーです。
縫い割りの両脇にステッチが走るデザインです。
やはり細やかで綺麗なステッチですね!
ヒールカップの丸みも綺麗に表れています。(美)
踵を包み込むように立体的ですね。
そして、外くるぶし側が低くなるように設計されています。
ソールのヒールもチェックします。
コバの張り出しは僅かですね。
ヒールカップの膨らみよりは幅狭となっています。
ヒールブロックの積み上げも綺麗です。
安定感を感じるヒールですね!
底付け
底付けは「グッドイヤーフレックス製法」!・・・?、、
という聴き慣れない製法です。
なんと、『シルバノ・サセッティ』が特許も取っているそう!
構造はグッドイヤーウェルト製法と同様なのですが、
異なるのはインソールと中物なのだそう。
インソールは、従来のグッドイヤーウェルト製法のシューズに使用する革よりも薄いものを使用しているそうです。
中物は、一般的にはコルクを使用しますが、フェルトに変更しているそうです。
これらによって屈曲性を向上させているのですね。
ところで、イタリア靴というとマッケイ製法のイメージがありますよね。
リブテープや中物を使わないので反りの良いソールとなります。
そのため、足馴染みが良く、履きやすい靴となりますね。
グッドイヤーフレックス製法はそのイメージに近い屈曲性を目指しているのではないでしょうか。
ただし、マッケイ製法はアッパーとアウトソールを直接縫い合わせます。
そのため、オールソールの際にアッパーへダメージが及ぶリスクがあると言われます。
これに対して、グッドイヤーウェルト製法はアッパーとウェルトを縫い合わせ、そのウェルトとアウトソールを縫い合わせます。
ウェルトを介する事でオールソールの際にアッパーへダメージが及びません。
グッドイヤーフレックス製法も構造はグッドイヤーウェルト製法と同様ですので、ウェルトが使われています。
コバを見ると、出し抜いのステッチが走っています!
という事は、グッドイヤーウェルト製法のようにオールソールできるのでしょうね。
今回はここまでです・
ではでは。