こんにちは。
今日も晴れました。
ここのところ天候に恵まれていますね。
最近の悩みは、ニットベストにするか長袖ニットにするか、です。(笑)
『Aubercy』のキャップトゥダービー「PEARCE」を取り上げています。
AUBERCY PEAERCE
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新品ですが、残りサイズは7のみのようで、、。
また、本国サイトでも販売されていますので、現行品ですね!
前回はアッパーの革について書きました。
あのペッカリーのようで、
とても珍しい革ですね。
エキゾチックレザーを巧みに使うところもフランスらしいように思います!
今回はソールです。
マッケイ製法
AUBERCY【オーベルシー】MODEL DERBY PEARCE 7644 285E A28/COl INC8230赤茶/伊INCAS社モミ革レザー縁レザーパイピング外羽根赤茶パンチドキャップトゥー
本靴の商品説明ではマッケイ製法とあります。
マッケイ製法について、こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
マッケイ製法の原型は、イタリア・マルケ地方の伝統的な靴の製法なのですね。
だから「マッケイ」なのかな??
これをアメリカ人のライアン・ブレイクが機械化して世界中に広まったそうです。
そのため、ヨーロッパでは「ブレイク製法」とも呼ばれているそうです。
その構造は、アッパーをインソールとアウトソールの間に挟み込み、これらを一気に縫い合わせます。
とてもシンプルな構造なのでソールの反りが良く、これを柔らかな履き心地と表現されることが多いです。
また、底付けの縫いが靴の内部に位置するためコバを張り出す必要がありません。それによりコバの張り出しが無いデザインも可能となります。
マッケイ製法はイタリア靴に多く見られますよね。
発祥の地、だからなのかな??
また、フランス靴でもイタリア寄りな『Berluti』ではマッケイ製法が多く使われていますよね。
そして、『Aubercy』も既成靴はイタリアで作られてきた歴史がありました。
ならば、マッケイ製法であっても驚く事では無いのかな。
しかし、本国サイトの「PEARCE」を見てみると、、、
ブレイク製法またはグッドイヤーウェルト製法とありますよね。
前回の革に続いて、、、
またして、本靴とは違う説明ですね・・・。(苦笑)
ブラックラピド製法について、こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
「アッパー」を「インソール」とアウトソール・・では無く「ミッドソール」の間に挟み込んで一気に縫い付ける点はマッケイ製法と同じです。
違いはミッドソールの有無で、このミッドソールがコバとして張り出し、アウトソールと出し縫いによって合わせられます。
ですので、コバに出し抜いのステッチがある点はグッドイヤーウェルト製法と同じです。
しかし、リブテープが無く、インソールにマッケイ縫いのステッチが表れるのはマッケイ製法と同じですね。
さて、実際のところ、、どれなんでしょう?
初回の(A)歴史のところで確認しましたが、
『Aubercy』はイギリス靴が出発点だったという歴史もありますし、
既成靴はイタリアで製造されてきた歴史もありますし、
製造が『Enzo Bonafe』だとすると・・・
いずれの製法でも作れてしまいますよね!(匠)
そうなると・・・
本当にどれなんでしょう??(笑)
コバを見ると、
AUBERCY【オーベルシー】MODEL DERBY PEARCE 7644 285E A28/COl INC8230赤茶/伊INCAS社モミ革レザー縁レザーパイピング外羽根赤茶パンチドキャップトゥー
グッドイヤーウェルト製法やブラックラピド製法に見られるようにコバは張り出しています・・・が、
出し抜いのステッチは見えませんね。
やはりマッケイ製法なのかな??
だとするなら、
敢えてコバが張り出したデザインにしたという事になるでしょうか?
カジュアルな位置付けの靴だから??
はたまた、イギリス靴に近い雰囲気にするためとか??
実際、少しボリューム感のあるラストやカジュアルなアッパーデザインとのバランスが良い事は確かですね!
それでいて、マッケイ製法ならではの反りの良い柔らかな履き心地となっているのかもしれませんね。
コバのデザインという点では、
目付も均等で綺麗に施されていますね。
丁寧な仕事が伝わってきます!
このようなコバのデザインはやはり伝統的なイギリス靴を思わせますね。
今回はここまでです。
ではでは。