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ベーシックを追求! プレーントゥダービー ⑰ クロケット&ジョーンズ ウィンボーン

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 でも気温が結構低くて寒いかったです。

 夜も寒くて、今年の初おでんの日と相成りました。 

  

 クロケット&ジョーンズのプレーントゥダービーを取り上げています。

 グラスメア、セッジムーア、ラナークと、カントリー寄りの靴を紹介してきましたが、今回はドレス寄りです!

CROCKETT&JONES WIMBORNE

www.tradingpost-online.jp

 

 Winborneはイングランド南西部のドーセット州にあるWinborne Minsterから来ているのかな??

 

 さて、この靴を取り上げた理由は羽根のデザインにあります! 

ダービー

 ヨーロッパ靴に多いクオーターの革の切り返しがあるタイプのダービーです。

 そのクオーターのデザインを見ると、

 羽根の付け根から後方へ伸びて、ヒールの手前にカーブを描いて落ちていくラインです。

https://tradingpost.jp/admin/wp-content/uploads/2020/06/DSCF0006.jpeg

 伝統的なデザインのクオーターですね。

 

 そして、5ホールでは無く、3ホールです!!

 レースホールが少ない為、羽根の上端が短くなり、羽根の下部が斜めにカットされていますね。

 両羽根を閉じると下部がV字形となる事から、Vフロントと呼ばれます。

https://tradingpost.jp/admin/wp-content/uploads/2020/03/org-IMG_6138.jpg

  Vフロントは英国靴をはじめヨーロッパの靴に多いように思います。

 一時フランス靴から新鮮なデザインの2ホールVフロント(?)が登場しましたが、最近はまたベーシックな5ホールが多くなってきたように思っていました。

 そんな中、ウィンボーン2を見つけて、プレーントゥのバリエーションが増えていくかなぁ、と期待しています!(笑)

 

 NAVVY CUTのダービーがミリタリーやワークを思わせるのに対して、

 Vフロントはエレガントな印象がありますね!

 ノーズが長く見えることが影響しているのでしょう。

 すらっとスマートな印象になりますね。

 その為、ビジネスやタキシードにも合わせられる靴とされているようです!

 ヨーロッパで多い訳ですね!

 

 これって結構凄い事ですよね!?

 というのも、そもそもダービーはカジュアルなデザインでしたよね?

 その為、カントリーシューズでは一般的でも、ドレスシューズではバルモラル(内羽根)の方が優勢でしたよね。

 そんなダービーがVフロントとなった事でドレスシューズとしての地位を築いたのですから!!

 流石にフォーマルにはバルモラルの方が適切でしょうが、それ以外の多くの場面で通用するというのはなかなか無いのでは!?

 プレーントゥダービーなのでカジュアルにも履けますし。

 

 5ホールのグラスミアと比較した記事も面白いですよ!

プレーントゥで比べてみました。 – Trading Post

 

 Vフロントの中でもウィンボーン2はクラシカルなデザインを守っているように思います。 

 特に、羽根のカットに丸みがあるところ!

https://tradingpost.jp/admin/wp-content/uploads/2020/03/org-IMG_6128.jpg

 シャープ過ぎず、クラシカルなエレガンスという印象でしょうか。

  その印象はラストの影響もありそうです。

 

ラスト379

 伝統的な236ラストや330ラストに改良が加えられた新ラストだそうです。

 

 因みに、

 ラスト236は1961年のスタートで、ややゆったり目のラウンドトゥです。

 キャップトゥの定番「CONNAUGHT」で使われていますね。

ラスト(木型) | クロケット&ジョーンズ(Crockett&Jones)の公式通販 | トレーディングポスト

 

  ラスト330は初代のハンドグレードコレクションに使われていたそうです。

 そのハンドグレードの登場が1990年代後半でしょうか。

OLDHAT Official Web | クロケット&ジョーンズ 初期ハンドグレードキャップトウ 大阪店にてチューン済!

  ハンドグレードコレクションは、ジョンロブのOEMから自社ブランドの高級靴作りへと舵を切った事で誕生したそうです。そのスタートに際してブランドの原点やクラシックを志向するのは自然な流れだと思われますし、その回答がラスト330でしょうね。

 

 それでは、379ラストについてTrading Postの解説を見てみましょう。

 「英国スタイルのクラシックなラウンドトウを継承しながら」とありますね。

 つまり、靴の印象に大きく影響するフロントのフォルムはクラシック、という事ですよね。

 僕も、現代的なシャープさとは逆の(笑)、オールド的な柔らかい印象を受けました。

https://tradingpost.jp/admin/wp-content/uploads/2020/02/DSCF0071.jpg

 ただし、本当にオールドな訳では無いようです!

 「フィッテイングの面では現代人向けに改良している。

 ウェスト部分の絞り込みが強く、しっかりと土踏まずをホールドしてくれます。

 そのベーシックな見た目からは想像できない高いフィット感が好評で、

 早くも多くの方に支持されているラストです。」

 との事。

Crockett & Jones新定番ラスト379の新たなモデルが登場! – Trading Post

2019 Autumn&Winter New Collection vol.5 – Trading Post

2020 Spring & Summer New Collection vol.2 – Trading Post

 

 つまり、見た目はクラシックでも履き心地は現代的、 なラストという事ですよね!

 

ソール

 ドレスシューズらしく、シングルウェルトのグッドイヤーウェルト製法です。

 ヒールはコバの張り出しが無く、ドレス感がありますね。

 

まとめ 

 クラシカルなラスト(フォルム)に

 クラシカルなデザインで、

 Vフロントプレーントゥダービーのお手本にふさわしい

 クラシカルなドレスシューズだと思います。(笑)

 

余談

 当初、Vフロントプレーントゥダービーのお手本として、ジョンロブのPERRIERを考えていました。

 でも、既に廃盤のようで・・・。

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[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

 

 で、いろいろ検索していたらC&Jでウィンボーンを見つけました!

 やはりC&Jは品揃えが豊富だなぁ。

 

  ではでは。


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