こんにちは。
今日も晴れました。
ただ、予報では少し暖かさが戻ってくるような事が言われていたような気がしたのですが、記憶違いだったのかな!??
結構寒い一日でした。
英国靴のプレーントゥダービーから僕好みの靴をあれもこれもと取り上げてきました。
そして、 英国靴のラストは、
王様ジョンロブです!
JOHN LOBB Cleve
https://www.johnlobb.com/ja_jp/uk-sale/cleve-single-leather-sole
5アイレットのオーソドックスな(??)プレーントゥダービーなので、
カジュアルシューズかと思いきや、
ドレスシューズです!
因みに、Cleveという名前ですが、特にピンとくる意味がみつかりません。
ダービーですし、ドイツの歴史ある町の名前クレーヴェの英語読み、でしょうかね??(勉強不足・・・)
ラスト7000
2001年に登場したラストなのですね。
それから現在に至るまで、ジョンロブの数々の名作を支える主力ラストとなっています。
代表モデルとしては、ドレスシューズ界のトップと言っても過言ではない「CityⅡ」や「PhilipⅡ」でしょうね。
つまり、ラスト7000はドレスシューズのラストです。
やや長めのノーズですが、
ロングノーズという程までは行かず、
気品を失わない絶妙なバランスだと思います。
流れるようなラインが実に優雅です。
小ぶりなエッグトゥが更に上品な顔を作っていますね。
トゥを横から見ると、先端がチゼルトゥのように削られています。
ポッテリしない、キレの良いトゥがドレス感を高めていますね。
ウィズも適度に取られていて窮屈さが無いのですが、
ボリューム感として現れていませんね。(見事)
無駄の無いなだらかな曲面で、吸い付くような印象すらしますね!
7000ラストの魅力は、
すーっと伸びるような、
とても滑らかな、
障るところの無い、
美しさでしょうか。
他のブランドですと、何かしら意匠を凝らした特徴的な部分を持つラストが多いように思います。
それはそれで魅力的な場合もあるのですが、7000ラストにはその先というのか、その元というのか、至極のプレーンさを感じます。
それゆえに優雅な雰囲気が漂うのでしょうかね!!?
まさに現代的なクラシックを確立した名ラストではないでしょうか。
装飾の無いプレーントゥはラストの美しさが素直に表れていますね。
ダービー
バルモラル(内羽根)やホールカットの方がラストの姿がより表れるのですが、
クリーブはダービーです。
羽根が外に出る分だけ新しいフォルムが乗っかることになりますよね。
その羽根に少しだけデザインを入れているところがジョンロブの挑戦だと思います!
クオーターの革の切り返しがあるタイプのダービーですね。
5アイレットの内鳩目で、
羽根の下端は水平にカットされたNAVVY CUTです。
ここまではオーソドックスなデザインを踏襲していますね。
クラシックなプレーントゥダービーのドレスシューズとして、以前取り上げたトリッカーズのWILTSHIREと見比べると分かりやすいでしょうか。
M6467 WILTSHIRE / BLACK CALF (LEATHER SOLE) | MEN | Tricker's | トリッカーズ 公式オンラインショップ
新しいデザインはそのステッチにあります!
レースホールの下部(レースステイ)やバンプとクオーターの縫い合わせにダブルステッチが施されていますね。
レースステイには、一般的にはシングルステッチが使われる事が多いと思います。
そこをダブルステッチにする事が珍しいですし、
更にステッチラインにもデザインが効いていますね。
羽根の付け根から少しだけバンプの縫い合わせのラインと並び、
その後レースステイに沿ったカーブへと別れて上がっていますね。
また、バンプとクオーターの縫い合わせをダブルステッチにする事は他の靴ブランドでもよく見られますが、2本のステッチの間隔が敢えて少し広くとられていて、ステッチを目立たせていますね!
そのステッチも乱れの無い細やかな仕事です。
通常、目立つステッチというのはカジュアルなデザインとなりますが、
繊細な仕事がカジュアルさを大いに軽減していますね。
だからこそ、ステッチをドレスシューズのデザインのポイントとして活かせるのでしょうね。
特徴的なステッチという点では、前回のサンダース1384のトリプルステッチと通じるものを感じます。
サンダースはミリタリーシューズを表現するようなトリプルステッチでした。
ジョンロブもそういうイメージなのかな!?(楽)
今回はここまでです。
ではでは。