こんにちは。
今日も晴れました。
そして気温が・・・
本当に11月なの?っていうくらい、暖かかったですね!(驚)
プレーントゥダービーを色々と見てきました。
順番にざっと振り返ってみましょうか。
Aldenの990、53711。
AllenEdmondsのリーズ。
REDWINGの101、Mil-1。
Tricker'sのウッドストック、M 8111、ロバート(M3616、M8035)、M6467。
Crockett&Jonesのグラスミア、セッジムーア、ラナーク、ウィンボーン、ハイバリー 。
Church'sのシャノン。
Sandersのミリタリー オフィサーシューズ。
JohnLobbのクリーブ、ゼナー(ミルトン)。
Corthayのアルカ。
完走後の感想
当初思っていたよりも、
かなり多く、
相当長くなってしまいました。(笑)
もちろん、まだまだ他に沢山の靴ブランドと沢山のプレーントゥダービーはあるのですが、個性や特徴のあるお手本的な靴をとり上げてみました。
靴の側からすれば、それだけ世の中に受け入れられる人気のデザインという事でしょうね。
僕の側からすれば、それだけ好きなデザインなのだと、あらためて思いました。(笑)
ベーシック
特にブラックカーフのプレーントゥは、
大抵の服と似合ってしまう、かなり万能的な靴だと思います!
まさにベーシック中のベーシックではないかと!!
ただし、ブラックのプレーントゥとは言っても、クラシカルなバルモラル(内羽根)となるとフォーマル感が強い印象で、着こなしが難しいように思います。
ブラックタイやホワイトタイにも合わせられるようなデザインですよね。(畏)
その点、ダービー(外羽根)となれば、カジュアル感が出て、オンもオフも合わせやすくなります。
実に面白いですよね!
羽根のちょっとしたデザインの違いでこんなにも印象が変わるなんて!!
そういう意味ではフォーマルと表裏一体!??(笑)
そこのところを巧みに捉えて、新しいデザインを生み出したのがジョンロブのゼナーとミルトンだと思います。
主力
ところで、
『余談編』の中で、プレーントゥダービーはアメリカ靴では主力でも、ヨーロッパ靴ではそうでもなさそう、と書きました。
この後イギリス靴を取り上げていったのですが、、、
アメリカ靴より多くなってしまいましたね!(笑)
アメリカ靴は、オールデン990やレッドウィング101などがそうですが、20世紀中頃あたりからドレスシューズとして表舞台で履かれて来た歴史がありますよね。
そういう意味で、主力デザインとしての伝統があるように思います。
他方でイギリス靴は、トリッカーズのウッドストックやクロケット&ジョーンズのグラスミアのようなカントリーシューズとしての伝統が強いように思うのです。
やはり表舞台ではバルモラルが主力だったのではないでしょうか。
そうい意味で、伝統的には主力デザインでは無かったように思います。
しかし、その後、アメリカンファッションの影響(着崩し、カジュアル化)を受けてヨーロッパのスタイルも徐々に変わってきましたよね。
カントリーシューズ ・ワークシューズをファッションに取り入れるミックスコーデから始まり、だんだん新しいスタイルが生まれ、ファッションデザイナーが更に洗練・進化させ、それに合わせて新しいデザインの靴も誕生して来たのではないでしょうか。
特に2000年前後からファッションの地域性が薄れて、ドレスのカジュアル化がヨーロッパでも普及した頃に誕生した新しいデザインの靴として、プレーントゥダービーは世界の主力靴になってきたように思います。
それがチャーチのシャノンであり、クロケット&ジョーンズのセッジムーアやラナークやハイバリー、サンダースのオフィサーシューズです。
最近ではクロケット&ジョーンズのウィンボーン、そしてジョンロブですね。
そのような新しいデザインのイギリス靴を取り上げているので、結果的にアメリカ靴よりも沢山になってしまいました。
これだけ沢山のプレーントゥダービーがあるという事は、それだけ現代のスタイルに合う靴という事でもあるのではないでしょうか。
まさに現代のベーシックであり、主力の靴ですね!
最後にあらためて整理してみます。
整理
『ミリタリーシューズ』
クオーターの革の切り返し、ゆとりのあるラスト、綺麗目な見た目、頑強な作り。
サンダースのオフィサーシューズ、オールデンの53711、レッドウィングのMil-1。
『ポストマンシューズ』
ゆったり目のラスト、樹脂加工の革、歩きやすいソール。
レッドウィングの101、トリッカーズのM8111。
ここまではどちらかと言うとユニフォームシューズでしょうか。
すなわち、実用靴としての魅力ですね。
ドレスにもカジュアルにも合わせられるデザインです。
『イギリス的カントリーシューズ 』
ゆとりのあるラスト、タフでボリューム感のあるソール、丈夫な革。
トリッカーズのウッドストック、クロケット&ジョーンズのグラスミア。
ヨーロッパのカジュアルシューズですね。
ゴツ目なのでドレススタイルに合わせるには難易度が高いでしょう。
モードスタイルには意外とハマります。
『アメリカ的ドレスシューズ』
ホールカット、ボリューム感はそこそこ。
オールデンの990、アレンエドモンズのリーズ。
トリッカーズのロバートは、アメリカ的ドレスシューズをイギリス的美意識で調整したようなデザイン。
チャーチのシャノンとクロケット&ジョーンズのラナークは、アメリカ的ドレスシューズとポストマンシューズをミックスして現代的なカジュアルドレスシューズに。
ドレスとカジュアルの中間的な位置づけですね。
今のドレスカジュアルシューズのオリジナルにあたるのでは!??
『ヨーロッパ的ドレスシューズ』
クオーターの革の切り返し、2〜3ホール。
トリッカーズのM6467、クロケット&ジョーンズのハイバリー とウィンボーン、ジョンロブのクリーブ、コルテのアルカ。
ヨーロッパのトラッドスタイルに合わせられる上品なデザイン。
ドレス寄りなのでヘビーデューティーなスタイルには合わせづらいかも。
『新しいデザイン』
上記とは違う新しいデザイン。
ジョンロブのゼナーとミルトン。
現代のドレスカジュアルスタイルを進化させようという挑戦的なデザイン。
おおよそこんな感じでしょうか。
ベーシックとはいえ、若干の振れ幅もありますね。
なので、自分のスタイルに合う靴を探す事が大事でしょう。
それが自分のベーシック靴となり、主力靴となるかもしれませんよ!
個人的には、ホールカットも選択肢に加えたいところです。
ですが、ホールカットも様々な靴がありますので、また別枠を設けたいと思います。
ではでは。