スポンサードリンク

キャップトゥダービーで! (97)JOHN LOBB ③ Philip Ⅱ Derby (C) Navvy Cut

 こんにちは。

 今日は曇りでしたが、気温はそれほど下がらず。

 どうやら今月はあちこちでお祭りがある(あった)ようですね。

 

『ジョンロブ』のキャップトゥダービー「Philip Ⅱ Derby」を取り上げています。

JOHN LOBB  Philip Ⅱ Derby


 

 状態の良いユーズドで、サイズは10Eです。

 前回は「Philip」らしさが表れているパーフォレーション を取り上げました。

 そして、その「Philip」をダービーにした靴が「Philip Ⅱ Derby」ですね。

 その特徴的な羽根についてもう少し続けます。

 羽根の下部は水平のカットラインです。

 「Navvy Cut」ですね!

 

 あまり聴き慣れないこの言葉・・・

 以前プレーントゥ ダービー特集をした時に学んだ言葉でした。

ベーシックを追求! プレーントゥダービー ⑨ トリッカーズ ウッドストック (2) - 靴と歩む、僕の...

 そして、この言葉は『JOHN LOBB (LONDON)』で使われていましたね。

今更ですが、「オックスフォード」と「バルモラル 」の違いって・・。 (1) - 靴と歩む、僕の...

 本靴は『JOHN LOBB(Paris)』の方ですが、ルーツはロンドンです。

 というイメージからNavvy Cutと言いたかったのです。(笑)

 

 Navvyは土木作業をする人夫を意味するそうで、ワークやミリタリーと繋がります。

 そして、ダービーデザインの由来とされるミリタリーとも繋がりますよね。

 ゆえに、ダービーらしいダービー、オーソドックスなダービーデザイン、と言えるのではないでしょうか。

 

 

 更に、本靴の羽根をよく見ると、

 オックスフォードの「Philip Ⅱ」と異なるデザインが採用されています。

 この点、「Philip Ⅱ」(↓)のレースステイの脇には、


 

 トゥキャップの淵と同じパーフォレーションが施されていますね。

 緩やかな曲線で描かれていて、エレガントな印象です!

 

 それに対して、「Philip Ⅱ Derby」(↓)にはその装飾がありません。

 その代わりに、

 羽根の付け根付近にスクエア型が描かれ、そこからトップラインへシングルステッチが施されています。

 ステッチラインも直線的で、先ほどの「Philip Ⅱ」とはだいぶ趣が異なりますね。

 

 カジュアルなダービーですが、

 デザインの自由度も高いはずのダービーなのですが、

 エレガントな華やかさが魅力の「Philip Ⅱ」をベースにしているのですが、

 ダービーVer.では極々プレーンなデザインに徹していますね。

 華やかというより、むしろ真面目な印象がします。

 

 

 ただし、レースホールはオーソドックスな5対では無く、

 1つ少ない4対となっています。

 それにより羽根が少し短くなり、その分ノーズが長く見えますね。

 

 という事から、

 ダービーでもカジュアル寄りでは無く、

 ドレス寄りなダービーではないでしょうか。

 

 

 ここでふと思い出したのが、ダービー伯爵の話です。

キャップトゥダービーの魅力。 ② ダービー - 靴と歩む、僕の...

 第14代伯爵の方です。

 足の大きかった伯爵にとって内羽根は快適では無かった事から、

 より快適に履ける外羽根を作らせた、

 という話でしたね。

 3度首相を務めた貴族との事ですので、

 それはおそらくカジュアルとしてのダービーでは無く、

 ドレスとしてのダービーだったのではないかと想像してしまいます。

 そういうイメージから、

 「Philip Ⅱ Derby」も足の大きな紳士が快適に履けるドレスシューズなのかな!?って。

 んっ!

 ・・・たまたま本靴のサイズが10Eだから

 ・・そう思ったのかな。(笑)

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

三越伊勢丹オンラインストア


スポンサードリンク