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ベーシックを追求! プレーントゥダービー ⑯ クロケット&ジョーンズ ラナーク3

 こんにちは。 

 今日も天気に恵まれて、太陽が輝きました。

 とはいえ、気温はじわじわと下がってきていますね。

 冬物もそろそろ準備しないとかな。

 

 プレーントゥダービーについて書いています。

 クロケット&ジョーンズは世界で最も豊富な数ののラストを持つブランドとも称されるだけあって、プレーントゥダービーのラインナップも充実していますね。

 次はアメリカで多く見られるタイプのこちらです。

CROCKETT&JONES RANARK3 

 因みに、Lanarkはスコットランドの町の名前にありましたよ!

ラナーク - Wikipedia

 

 ボリューム感のあるラウンドトゥという点ではグラスミアやセッジムーアと同じですが、何だか雰囲気が違いますよね!??

 というのも、、、

ダービー

 ホールカットタイプのダービーです。

 爪先から踵まで一枚の革で構成され、ヒールで縫い合わされています。

 アメリカ靴で多くみられるデザインで、代表的な靴としてはオールデン990ですね。

 クロケット&ジョーンズも抜かりなく押さえているのは流石!

 

 羽根を縫い合わせた箇所はステッチが見えないように縫われていて、クッキリと窪んだラインが綺麗ですね。

 羽根の下部のカットはNAVVY CUTです!

 カチッと引き締まった印象で、この辺りは英国靴らしいデザインだと思います。

https://image.rakuten.co.jp/mb/cabinet/img369/lanark3-calf-black4l.jpg

 羽根の付け根はコの字型?、二の字型??、に縫われています。

 負荷のかかる箇所を補強するステッチでしょうね。

 シンプルに仕上げる事でサービスシューズのような雰囲気がありますね。

 

Cavalry Calf

 今回ご紹介しているラナークではアッパーにキャバルリーカーフが採用されています。

 樹脂コーティングされたカーフで、美しくドレッシーな艶感と丈夫で水や汚れにも強い実用性を兼ね備えたレザーです。

2020春の買物戦略、必然の初手! – Trading Post

 因みに、cavalryとは騎兵(隊)という意味だそうで、馬に乗って戦う兵士ですね。

 

 同類と思われるカーフとしては、

 チャーチのポリッシュドバインダーカーフ、 

 トリッカーズのブックバインダーカーフ、

 がありますね。

 

 なお、サイズがかなり減っていますが、コードバンモデルもありました。

 

ラスト378

 前回取り上げたセッジムーア3でも採用されていたラストですね。

べーシックを追求! プレーントゥダービー ⑭ クロケット&ジョーンズ セッジムーア (1) - 靴と歩む、僕の...

 

 335ラストをベースに、踵周りのフィットを向上させたそう。

 爪先に高さがあって、ボリューム感のあるラウンドトゥです。

 

 因みに375ラストで作られたのが「RANARK2」となっていますね。

 325ラストのウエストとヒールカップを小さくしてフィット感を高めたそうです。

 2018年11月19日のTrading Postさんの記事では精悍なブラックコレクションの1足とRANARK2が紹介されていました。

tradingpost.jp

 

 そして335ラストで作られたのが「LANARK(1ですね)」です。

793 極上 クロケット&ジョーンズ LANARK 71/2E #335 ツリー付き - SHOESAHOLIC 公式 | 高級靴の買取委託と中古USEDの通販サイト

 335ラストは2000年に登場したようですので、ラナーク1・2・3もそれ以降の誕生でしょうね。

 

 ラナーク3に戻ります!

 オールデン990と比べると、

https://www.lakotahouse.com/brand/assets_c/2014/07/pj140122-109-thumb-960x960-111.jpg https://shop.r10s.jp/sugawara/cabinet/05073552/05073720/05141018/imgrc0105202150.jpg

 990は爪先がやや平たいラウンドですが、ラナーク3は尖ったラウンドですね。

 ウエストは、990はややゆったりした感じですが、ラナーク3は絞った感じがしますね。

 また、990は高さを抑えた感じですが、ラナーク3は高さが感じられます。

 僅かな違いですが、全体的な印象に影響しているように思います。 

 

 990は低重心でどっしりとした印象、

 ラナーク3はやや重心が上がってシャープさが増した印象、

 でしょうか。

 

ソール

 オールアラウンドグッドイヤーウエルト製法ですね。

 張り出したコバに出し抜いのステッチが走り、踵まで一周しています!

 スプリットウェルトにダブルソールと、ボリュームと迫力のあるカントリー仕様のソールですね。

 

 そして、今回ご紹介しているラナーク3ではVibramのCleated Sole(かな?)が貼られていますね!

 登山靴やブーツで使用されるソールパターンで、荒地でも履ける全天候型の実用的なソールです。

 そんな見た目と裏腹に(!?)、軽量で柔らかな履き心地という現代的な機能を備えています。

18AW Crockett&Jones “Pitti Collection” Vol.1 – Trading Post

 そして、ダブルソールを更に分厚くしていますね!

 

 綺麗目なアッパーに対して実用性重視の分厚いソールの組み合わせは、今っぽいと思います。

 それを見た目も綺麗に仕上げているのはクロケット&ジョーンズらしいですね!

  

まとめ

 ボリューム感のあるラウンドトゥのプレーントゥダービーは新しい定番ともいえるくらい定着しましたね。

 最近のゆったりとしたシルエット、ボリューム感のある服との相性が良いこともありますが、コンフォートな印象も今の気分に合っているのでしょうね。

 

 そのお手本ともいえるのがオールデンの990ですが、現代版はもう少し丸みとボリュームが増しているように思います。

 そんな現代版プレーントゥダービーの1足としてラナーク3が挙げらます。

 

 NAVVY CUTが効いているからか、特にブラックにはミリタリーっぽい印象もあります。

 また、キャバルリーカーフやビブラムタンクソールからは、ポストマンシューズ っぽい印象もありますね。

 つまりは、歩きやすく、悪天候に強く、丈夫で、見た目も綺麗で、実用的な靴ですね!

 

 ではでは。


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