こんにちは。
今日も晴れました。
気温もそこそこ上がったのかな?
それほど寒くなかったですね。
今夜はNEWS9で川久保玲さんのショーとインタビューが放送されました!
コロナ禍ですが、こういう貴重な映像が見られるのは嬉しいです。
プレーントゥについて書いています。
前回は、歴史について書きました。
1800年代のプロシアにおける軍靴から始まり、1930年代のアメリカへ。
郵便配達員や米海軍のサービスシューズ、そしてアメリカントラッドで愛用されました。
という事で、まずは米国靴から見てみましょう!
Alden 990
オールデン史上最も売れた靴とも言われる名作です!(凄!)
装飾の無いシンプルなデザインのプレーントゥは様々な服とも合わせやすく、
最初に購入したオールデンが990と仰る方々も多いですよね!
そんな990について詳しく語られている記事を見つけました。
FASHION TALK “ALDEN”@(marunouchi)HOUSE Library - (marunouchi) HOUSE | 丸の内ハウス
先達方達の貴重な情報は勉強になりますね!
バリーラスト
オールデンには代表的なラストが沢山ありますが、
最も定番的なラストがバリーラストと言われますね。
以前書いたロングウイングチップの975でも採用されていましたね!
その誕生は1930年代とも言われていますので、アイビーはもちろん、それ以前の古き良きアメリカントラッドの中心にあったラストではないかと想像します!
それから90年近くも続いているのですから、普遍的な美しさを持つ名ラストと言っても良いのではないでしょうか。(尊)
装飾の無いプレーントゥはラストの特徴もはっきり表れますね。
どっしりとしたボリューム感と逞しさを感じる曲線で、
これぞアメリカ靴!
と言わしめる完成度ですね。
そして、やや大きめのラウンドトゥはここ数年再び人気となってきているように思います。
後で取り上げるチャーチのシャノンがロングセラーとして定着した影響も大きいかな??(笑)
コードバン
もちろんホーウィンのシェルコードバンです。
昔ながらの伝統的なやり方で手間隙をかけて鞣された上質なコードバンですよね。
丈夫で、エイジングも楽しめて、履き込んで輝きを増すコードバンの魅力を最も伝えてきたのがオールデンでありホーウィンではないでしょうか。
他に「9901」はブラックのコードバンの型番となっています。
ビジネスユースにも履きやすいブラック。
メンテナンスをしながら履き込んでいくと履き皺や艶などの魅力が増してくるでしょうね!
ホールカット
実は、990は一枚の革を踵だけで縫い合わさたホールカットなのです!!
タンと羽根は別パーツのようですが、アッパーのほとんどが一枚の革になっていますね。
先の先達達のお話によると1935年に開発されたパターンのようですね。
そこから現在まで作り続けられている990は長い歴史のあるデザインなのですね!
ホールカットを作るためには一枚の革を大きくカットして使う必要があります。
990の片足分の型を取るのに馬のお尻半分の革を要するそうなので、1足作るのに1頭分のコードバンが費やされます。
因みに、複数のパーツで構成される靴であれば、小さなパーツを革の使える箇所から無駄無く拾えるので、1足のために1頭分まではいかないそうですよ。
その上で、ホールカットを作るためには、
質の良い革であることや
革の表情を見極めて使う技術が必要となりますね。
そして、木型に合わせて革を上手に伸ばして綺麗に釣り込む技術も必要ですね。
990は一見すると非常にシンプルなデザインですが、
素材も作りも贅沢なデザインなのです!
ゆえにレア度の高い靴のようですね。(宝)
ところで、
ヨーロッパのホールカットは、ベルルッティのアレッサンドロやクロケット&ジョーンズのアレックス及びジェームズのように、羽根も含めた一枚革で内羽根に近いデザインが多いですよね。
シャープなラストを採用することも多く、エレガントでドレッシーな雰囲気に仕上がっている印象があります。
これに対して、
990はホールカットを外羽根でデザインされています。
どっしりとしたラストを採用することで、カジュアルな雰囲気にしあがっていますね。
ホールカットを比べても欧・米の個性が現れていますね!
因みに、990には正式名称として「CLIPPER OXFORD」という名前が付いているそうです。
oxfortdはレースアップ式の短靴の総称ですね。
そしてclipperの意味ですが、いろいろとありまして・・・何でしょう?(苦笑)
990に絡めて考えると「大型の帆船」でしょうか??
一枚革と大きな帆をかけているとも考えられますし、
どっしりとした靴のフォルムや履く人を移動させる靴の機能性と船をかけているとも考えられるかな??
他にもclipperには「はさみ」という意味もあるようで、一枚革をカットすることとはさみをかけているとも考えられるでしょうか??
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今回はここまでです。
ではでは。