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フルブローグと英国靴。 ② バートン (1)

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 幾分暑さが和らいだようにも感じました。

 とはいえ、秋服はまだ無理な暑さですけどね。(苦笑)

 

 フルブローグについて書いています。

 前回はフルブローグの歴史をざっと振り返ってみました。

 

 では、具体的な靴をいくつか見てみましょう。

 もちろん最初はイギリス靴から!

 

 イギリスにおけるフルブローグの位置づけはやはりカントリーシューズが基本なのかなと思いますね。

 歴史的にも、田舎(カントリー)でハンティングや散策をしたりして過ごす際の靴でしたね。

 それを踏まえた上でイメージを膨らませてお洒落を楽しむのがイギリスのトラッドスタイルなのかな、と思いますね。

 

 僕のイメージする英国トラッドの模範的なスタイルは、

 ビジネスでは黒のキャップトゥ 、

 休日は茶のカントリーシューズ(ブーツ)、

 ですね。(笑)

 なので、ドレス度の高い黒のキャップトゥと対比して見てみるのも楽しいと思いますよ。

  

 カントリーシューズの代表に相応しいフルブローグといえば、冒頭でもご紹介したこの靴でしょうね。

Tricker's BOURTON

 

  実は、他にKESWICKとILKLEYという兄弟靴(?)があります。

 ラストは共通ですし、デザインも同じですね。

 違いは、、、アッパーの革だそうです。

夏にも人気のトリッカーズカントリーシューズ♪バートンとの違いは○○です(^ ^) | トリッカーズ(Tricker's)通販店舗 トリッカーズファンの店主ブログ

 

 ところで、何故カントリーシューズといえばトリッカーズなのか?

 ここで、トリッカーズのカントリーシューズの歴史をざっと調べてみました。

 

 トリッカーズの創業は1829年で、現存するノーザンプトン最古の靴ブランドです。(敬)

 

 1848年、創業者ジョセフ・バールトロップの養子ウォルター・ジェームズ・バールトロップが7歳の頃に試作したブーツが現在のカントリーブーツの出発点だそうです!(神童!?)

 

 1904年、ノーザンプトンでトリッカーズの工場が稼働を開始します。ジェームズ・バールトロップが買付先のニューヨークから帰国して、グッドイヤーウェルト製法マシンが導入されました。現在も同じ工場で全工程の製造が行われています。

 

 トリッカーズのカントリーブーツは初期にモデルチェンジを繰り返していたようですが、1920年代頃には現在のデザインに落ち着いたようですね。(たぶん)

 (Tricker's | トリッカーズ 公式オンラインショップ | HISTORY) 

 また、1930年頃のカタログにはオックスフォード(短靴)のカントリーフルブローグが掲載されているようです。

 (トリッカーズの歴史を知る | MEN'S EX ONLINE |

 

 トリッカーズがカントリーシューズの歴史を作ってきたのではないかと思うくらい。(凄)

 だからカントリーシューズといえばトリッカーズなのでしょうね。

 

 では、バートンの魅力をいくつか挙げてみます!

ブローギング 

 くっきりとした穴飾りは、貫通したら水捌けが良さそうに思えます!(笑)

 冗談っぽく書きましたが、ブローグの歴史と繋がりますよね。

 大きな穴と穴の間に小さな2つの穴が縦に並ぶ「親子穴」となっています。

 それが爪先、羽根、踵に重ねた革の縁に沿って開けられていて、靴全体(Full)を飾り立てていますね。

 

 また、革の縁の裁断にノコギリの歯のようなギザギザのギンピングが施されています。

 フォーマルな靴とは対極にあるデザインではないでしょうかね。

 (キャップトゥにギンピングを入れても面白そうですが。(笑))

 これも目立つディテールで装飾性を高めていますね。

 

 トゥのメダリオンも親穴の存在感がありますね。

 親穴の周りを舞う小穴が描く模様も何か意味ありげですね。

 メダリオンについて調べているのですが、なかなか情報が見つかりません。

謎を追求 | UNION WORKS BLOG [ユニオンワークスブログ]

  様々な種類があることは確かですね。

 

 バートンのブローギングは、

 大穴の存在感があってカジュアルな印象を強めていますが、

 繊細な小穴が綺麗に並ぶことで上品さを補っているように思います。

 ギンピングもカジュアルな雰囲気を盛り上げていますね。

 カントリー用途、カントリーのイメージ、に合うデザインだと思います。

 

丈夫な革

 バートンは様々な種類の革で展開されていますが、概ね丈夫な厚めの革が使われています。

 実は革の違いでモデル名が変わるというのがここのお話です!

 

 特にC shade gorseというトリッカーズ 伝統の革は、水や汚れに強い加工がされています。

 それがKESWICKです。

Tricker's KESWICK

 GORSE CARFは創業時からある革だそうで、A〜Eと5種類もの茶系があったようです。

 その中で土汚れが目立たないとして生き残ったのがC!(祝)

 まさにカントリーシューズのための革ですね!

 とはいえ、のっぺりマットな質感や経年変化が出づらい点は好みが分かれるところ。

 ゆえに、艶っぽさがあってエイジングが現れやすいマロンやエイコンといったボックスカーフの人気も高いのでしょう。

 エイジングについては、こちらのブログが楽しいですね!

unionworks.blog118.fc2.com

 MCなるブラックのGORSEもあるのですね!(興味!!)

 

 また、スコッチグレインレザーを使ったモデルもあります。

Tricker's ILKLEY

 スコッチグレインレザーは表面に麦のような(grain)細かい粒状の文様が型押しされた革です。

 耐久性が高く、傷が目立ちにくく、水や汚れにも割と強い革ですね。

 

 

 もちろんバートンのカーフも丈夫ですよ!

 エイジングで革の変化を楽しめるカーフが人気というのも納得です。

 

 他にもやスエードやコードバンなどなど、別注品まで含めれば沢山のバリエーションがありますから、自分好みのバートンが見つかったら買いでしょう!

 そういう場合、モデル名は変わるのでしょうか??(笑)

 

 今回はここまでです。

 ではでは。


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