こんにちわ。
前回は『靴の力』とのお題で、僕を前へ歩ませてくれた靴の話をしました。
その中でちょっと触れた、靴の他に力をくれた○○。
今回はそこについて雑談をしてみたいと思います。
宇多田ヒカル
彼女の才能は本当に凄い。天才です。
と、僕は思います。
僕はデビュー当時から彼女を知っている世代であり、アルバムを買ったり、TVやらラジオやら街中やらから彼女の歌を浴びていました。
とはいえ、若かった僕が彼女の歌をじっくり味わえていたかというと、自信は無いです...。
それでも、宇多田ヒカルの作品は、曲・メロディーが耳に入っただけで好きになってしまう魅力(魔力?)がありますよね。
当時から今においても、彼女の作曲センスはずば抜けているとあらためて思います。
そして、心に残るフレーズが1つ2つは必ずあるのです。
うん、ハマっていましたね。
『初恋』と『Fantôme』
僕が今年一番聴いたアルバム、そして今年一番お気に入りのアルバムは『Fantôme』と結論づけて良いと思いました。
(今年の残りが1か月ほどありますが...。)
ん??、『Fantôme』って発売されてからまぁまぁ経ってない?
その通りです。
2016年9月28日の発売となっていますね。
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そして、今年発売されたアルバムが『初恋』です。
2018年6月27日の発売となっています。
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もちろん、『初恋』もよく聴いていて、好きです。
ただ、何故だか今の僕にとっては『Fantôme』が心に響くのです。
特に外出の際にイヤホンで聴くと、彼女の歌声から届く歌詞に気持ちが震える時があるのです。
今の僕に、やっと彼女の歌詞が届いているようです。(ヒカルさん、今まで済みませんでした。(ぺこり))
んで、こりゃ一体何なのじゃー??
歌詞の受け入れ方
ネットって良くも悪くも沢山の情報が簡単に得られますね。
そして、『Fantôme』についても、ヒカルさんの母の件を書かれてしまう。
もちろん、ご本人もお母様との関係があって作られたアルバムである旨は話されていますので、間違ってはいない。
間違ってはいないのだけれど、それだけに引っ張られて曲の世界が狭められてしまうというのは、僕は嫌なのです。
このアルバムの中でも特に好きな曲が何曲かあり、「道」と「花束を君に」も素晴らしいと思います。
何回聴いてもグッとくる事があるのです。僕にはヒカルさんのような体験は無いのに。
それは、僕がヒカルさんの体験とは違う「僕にとっての別の人」を想うからではないかと。ヒカルさんの歌を聴きながらその人の事を想う事で、僕の中に前へ歩む気持ちが生まれるです。
彼女の体験は作品を作る多いなきっかけではあったのでしょうが、そうして作られた作品は普遍性を帯びてくるように思うのです。
そして、それが彼女の歌詞の凄さなのではないでしょうか。
椎名林檎との共演、競演、饗宴、そして強艶!
他にも好きな曲はあって、「二時間だけのバカンス」もお気に入り♪
僕の場合、アルバムの中で一番のヘビロテだと思います。男なのにね(笑)。
ちょうど僕も忙しかったり、お疲れ気味だったりしてたので、僕自身に二時間だけのバカンスが必要だーって思っていた事も影響しているのでしょう!?
この曲も危うい男が相手との解釈が出ています。まぁ、ドラマで描くならその方が面白いのかもしれません。
でもね、僕は夫で良いんじゃないかと思うのです。それでああいう関係性が出来るのなら、夫婦って良いよねって。惚れた女房っていいな、と。
ちょっと無理があるか...な。
ただね。椎名林檎嬢の歌声にゾクゾクっと来ちゃうんですよねぇ。
たまらんよ!
特に、「けれど、スリルが~」からが、絶品です。
才能のある二人のデュエットは、「素晴らしい」を幾つ述べても足りません。
底抜けにハッピーも良いよね!
『Fantôme』は重みと力強さを持ったアルバムと言っていいと思います。
その中にあって、「人生最高の日」という曲は明るくて軽やかで底抜けにハッピーですよね。
大好きな人を想へば尚更です。
こういう気持ちになれるって、力が湧いてくるんですよね。
タイトルも良い!
『Fantôme』は、幻や気配という意味らしいです。
そして、大切な誰かを想う、大切な誰かに想われている、という感覚がある事で前へ歩む力が湧いてくる、そんな風に思うのです。
それは、目の前で実際にやり取りされる事では無く、あくまで自分が感じる事、だからFantôme。
詩の世界
今年はン十年ぶりに宇多田ヒカルさんにどっぷりハマりました。
そして、『宇多田ヒカルの言葉』なる本も読んじゃいました。
ここまでするとは、自分で自分に驚く現象です。
曲と切り離された言葉だけの世界です。
とはいえ、有名な曲ばかりなので、文字だけ読んでもメロディーが浮かんでしまうんですけどね(笑)。
でも、あらためて文字だけを読むと作品の印象とはまた違った姿が見える事もありました。
本の中で各界の著名人が寄せた文章の中にもあるのですが、彼女は楽しい事を悲しい曲に乗せたり、悲しい事を明るい曲に乗せたり、という作り方もされているからでしょうか。それが作品の世界を豊かにしているのですが。
では、では。