こんにちは。
今日は雨でした。
激しさはあまりなく、しとしととした雨でしたね。
梅雨??
にしては、肌寒さすら感じられるくらいの気温でしたが。
前回の続きです。
『JIMMY CHOO』のスリッポンを取り上げようとしています。
JIMMY CHOO
僕もこれまで取り上げた事がなかったブランドなので、
まずは歴史からチェックしています。
こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
ジミーチュウの歴史 – ブラリズラボ【公式コラム】
JIMMY CHOO(ジミー チュウ)の歴史やデザイナーについて解説!
前回は、1996年創業という若いブランドが、驚くほどのスピードで世界的ラグジュアリーシューズブランドになった理由、について書きました。
あの有名な米ドラマの影響は非常に大きかったのですね。
ちなみに、先に取り上げさせて頂いた『MANOLO BLAHNIK』も同ドラマの影響を受けて更に大きくなられたとの事でした。
また、レッドカーペットにおいても猛烈に仕事をしていたのですね!
広告
2000年代
これまでハイヒールやパンプスを専門的に販売してきましたが、
2001年に初めてブーツが発売されました。
さらに2003年には初のバッグラインが登場しました。
この時期に、現在もブランドのアイコンとなっている「スタッズ」が世界的にトレンドを巻き起こしました。
その後も、財布、香水、サングラスの展開がスタートし、アイテムのバリエーションを広げています。
2007年、米国投資会社『タワーブルック・キャピタル・パートナーズ』に買収されました。
タマラ氏は「世界で最もラグジュアリーなブランドにするというヴィジョンを達成するため」と話されています。
2008年、英国のデザイナー・ブランド・オブ・ザ・イヤーに輝きました。
さらに、ニューヨークのフットウェア・ニュースが発表するブランド・オブ・ザ・イヤーも受賞しました。
広告
2010年代〜
2011年、ウィーンを拠点にさまざまなファッションブランドを展開する『ラベルクス・グループ』による買収が行われました。
この直後、タマラ氏がブランドから退きました。
これにより創業者の二人がブランドから離れましたが、
引き続きサンドラ・チョイ氏が牽引していきます。
2014年、ロンドン証券取引所に『CHOO』という取引銘柄で上場を果たします。
2017年、世界的に有名な米国ファッションブランド『Michael Kors』による買収が行われました。
現在世界各国に出展している150店舗に加えて、更なる新規店舗のオープンやオンライン事業の発展を目指し、事業の拡大に努めていきます。
2019年、新しいロゴマークを発表しました。
「JCロゴ」と呼ばれる新しいブランドアイコンは、絡ませたJCを多面的にカットしたデザインが特徴的で、2019年秋冬から「JC COLLECTION」がデビューしました。
広告
買収と成長
僅か20年ほどで世界のラグジュアリーブランドと肩を並べる程にまで成長し、
数多の買収も登場しましたので、
企業としての『ジミー チュウ』についても見てみたいと思います。
こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
まず最初は、ブランド設立当初からのジミー・チュウとタマラと父トムのイヤーダイ家との確執から起こりました。
ジミー氏は靴職人であり、オートクチュールを優先したかったので、大量生産のプレタポルテに納得できなかったのが大きな要因だったようです。
そして、2001年、ジミー氏が持つ株式をロバート・ベイサーソンとイクイノックス社が購入し、ジミー氏はブランドを去りました。
ブランド買収後はタマラが代表取締役社長となり、ロバートあCEOに任命されました。
もともと『ソニア・リキエル』や『ジャン・フランコ・フェレ』等でブランド再建ビジネスを行ってきたロバート氏がCEOになったことで、財務やシステムの整備、卸売契約の見直し、オンラインストアの強化等を実施して、売上げも企業価値も大きくすることに成功しました。
広告
ビジネスとして急成長を遂げた『ジミー チュウ』は次なる一手として再度の企業売却の検討を始めました。
その最中、トム・イヤーダイが病に倒れてしまいました。
最初はLVMHやリシュモン、ケリングに売却を打診しましたが失敗しました。
代わって名乗りをあげたのが「青年銀行家」と言われていたリンドン・リー氏で、ライオン・キャピタルという投資会社を設立して2004年に買収しました。
広告
2006年には、タマラとロバートのビジネス上の対立は既に限界に達していました。
その打開策として考えたのが、再度の売却でした。
2007年にタワーブルック社によって買収されました。
ロバートは会社を去り、新CEOとしてジョシュア・シュルマンが就任しました。
『グッチ』や『ギャップ』等で経験を積んだジョシュア氏は落ち着きがあり、タマラ氏との相性が良かったそうです。
広告
2011年には、ドイツのReimann Familyが設立した企業ラベルックスグループによる買収が行われました。
『バリー』や『デレク ラム』等を保有する新興ブランドコングロマリットです。
そして、タマラ氏が退任しました。
CEOを務めていたジョシュア氏も退任しました。
残ったのはクリエイティブ・ディレクターのサンドラ・チョイです。
広告
2017年、『MICHAEL KORS』を運営するマイケル・コース・ホールディングス・リミテットによる買収が行われました。
『マイケル コース』はラグジュアリーと大衆向けのちょうど中間に位置するような「手の届くラグジュアリー感」が売りのブランドですが、『ジミー チュウ』は完全なラグジュアリーブランドなので、両者の違いは鮮明です。
マイケルコースは同時期に『VERSACE』の買収も行ったので、グループとしては高級路線へ舵を切っているようです。
『MICHAEL KORS』はアンブレラブランドになることを目指し、一大高級ブランドグループを築くという野望を持っているそうです。
会社内部のゴタゴタと5度の買収劇を経ながらも、ラグジュアリーブランドとしての成長を遂げており、ビジネスとして大成功を収めているのですね。
それでは靴を見ていきましょう。
でも、
今回はここまでです。
ではでは。