こんにちは。
今日も晴れました。
・・・終わらない夏??(暑)
『JOHN LOBB』の「CANNON」を取り上げています。
JOHN LOBB CANNON
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前回は、アッパーデザイン、レベルソ仕立て、について書きました。
爪先から踵まで一枚の革を大きく使うという贅沢さのみならず、
縫い合わせのステッチを表に見せないレベルソ仕立てという職人技も盛り込まれ、
さすが靴の王様『ジョン ロブ』のスニーカーですね!
さらに、『ジョン ロブ』らしい拘りが感じられる箇所があります。
それは後ろ姿です。
通常、踵には内側と外側の革を合わせる縫い目が合ったり、その上に市革が縫い付けられているのですが、
「CANNON」にはそれらが無いですよね。
シームレスヒールです!!
『ジョンロブ』といえば、
既成靴でシームレスヒールを実現するブランドとして有名ですね!
もちろん高度なクラフトマンシップがあってこそなのですが、
やはり美に対する拘りが群を抜いているのだと思います!
内外の革がどこで縫い合わされているかと言いますと・・・
内側の踵横にありました。
しかも、
アッパー全体の曲線と調和するように傾斜をつけたカーブラインがデザインされていますね!
もちろん、ステッチも細やかで丁寧です!
『ジョンロブ』のスニーカーの製造は、
イギリスでは無く、イタリアですが、
『ジョンロブ』の拘りを実現できる高度な技術はしっかり現れていますね!
そういえば、『ジョンロブ』が自社工場で製造ができるようになるまで、プレステージラインの最高峰モデルはイタリアの『Bonora』が請け負っていたと言われていましたね。
また、レベルソ仕立てを世界に見せつけたブランドとして『Santoni』がありましたね。
昔から言われている事ではありますが、
あらためてイタリアの技術力の高さが分かりますね!
更に、アッパーデザインについて見ておきます。
フェイシング
(壱)の回でも触れましたが、
2022年秋冬の新作として登場した「CANNON」と、
双子のような「DOVER」も有りましたね。
両靴の違いはフェイシングです。
「DOVER」はレースアップタイプですが、
「CANNON」はスリッポンタイプなのです!
ランニングシューズタイプなのにスリッポンというのは・・・、
デイリーユースだから許されるデザインなのかもしれませんね。(苦笑)
でも、デイリーユースとしてはとても便利だと思います!
脱ぎ履き楽ですからね。(笑)
とはいえ、
『JOHN LOBB』ですから、
ただのスリッポンでは無いですね!
レースアップタイプのようなU字型のカットが有り、
タンもあり、
シューレースの代わりに、まるでサイドゴアブーツのような、大きなエラスティックが空間を埋めています。
オーソドックスなランニングシューズのような雰囲気と、
ミニマルでモダンな雰囲気が、
絶妙に融合したような印象です!
シックな印象のレベルソ仕立てとも非常に相性が良いと思います!!(美)
今回はここまでです。
ではでは。