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さり気なく、華やかに、シングルモンク。 (79)SANTONI ① 歴史

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 夜は雨が降っているのですが、もう以前ほど冷え込みませんね。

 冬・春服のミックス(笑)で過ごせるくらいになってきました。

 

 イタリア靴のシングルモンクに戻ります。

 『ステファノ ブランキーニ』の次はこちら!

SANTONI

 

 『SANTONI』は百貨店の靴売り場でもお馴染みですね。

 イタリア靴の代表的なブランドと言っても過言では無いと思います!!

 

 まずは歴史からです。

www.mens-ex.jp

 2017年8月23日付けの記事ですね。

www.mistore.jp

2022年1月11日の記事ですね。

 

 1975年、創業者アンドレ・サントーニはイタリア・マルケ州で腕利きの職人を集めて高級靴工房をスタートしました。

 創業事から「ファット・ア・マーノ(手仕事)」を理念として掲げ、伝統の職人技を堅持する一方で、ブレイク(マッケイ)、ボロネーゼ、グッドイヤー、ハンドソーンなど、あらゆる製法を導入しました。

 同時にハンドペインティングの技法や個性的なデザインなどの演出面にも磨きをかけていき、他に類を見ないほど幅広い表現力を確立します。

 短期間でめきめきと頭角を現し、イタリア靴の代表格にまで上り詰めていきました。

 

 製法のバリエーションが非常に多彩である事はサントーニの大きな特色ですね。

 中心となるのはブレイク製法ですが、ボロネーゼやブレイクラピドなどの特殊な製法、英米靴が得意とするグッドイヤー製法、さらにはビスポーク由来のハンドソーン製法まで、そのバリエーションは実に10種類以上。

 ベーシックからデコラティブまで変幻自在な表現は、この多彩な技術が支えています。

 社内の一貫生産システムによる高品質なクラシックシューズからトレンドのカジュアルシューズまで幅広くラインナップしています。

 

 

 日本に初めてサントーニが輸入されたのは1994年だそうです。

 当時のクラシコ・イタリアブームも追い風となり、上陸間もなくしてトップブランドとしての地位と知名度を確立しました。

 さらに1995年に社長のジョゼッペ・サントーニが生み出したレザースニーカー「メンフィス」も大ヒットを記録し、その後の高級レザースニーカーブームの火付け役となって靴トレンドを牽引していきました。

 この辺りのことについては、昨年「白スニーカー」特集をした時にも触れましたね。

 

 他にも、

 特徴的なデザインとして脚光を浴びたサイドレース、

 アッパーの表面にステッチが見えないように縫製部分を折り返し、よりドレッシーでフォーマルな印象を与える「レベルソ仕立て」、

 などでも紳士靴の世界をリードしてきました。

 

 そして、紳士靴のほか、婦人靴、レザー グッズまで幅広く展開しています。

 

 本国イタリアとアジア諸国を中心に直営店を構えるほどの成長し、今なお新たなプロジェクトを次々と始動させ、ファンに驚きを与え続けています。メルセデスAMGや時計ブランドIWCといった異業種とのコラボも話題を集めました。

 

 他の高級靴メーカーがロングセラーの定番を中核に据えてブランドを展開する中、サントーニは同一モデルの継続をほとんど行わず、次々と新作を発表してラインナップを刷新し続けています。

 このような代謝の激しい新作展開も同社を急速に発展させた柔軟な表現力と驚異的な製法バリエーションがあって初めて成せる業です。

 ひと処に留まらず常に変化し続けることこそ、サントーニのアイデンティティなのである、との事です。

 

 「伝統と革新」をコンセプトに、伝統や品質を重視しつつも革新的なデザインや技術の導入を続け、研究開発から企画、生産、品質管理までの全てをマルケ州コリドニア本社で厳格な管理の下に行われています。

 さらに華やかな色を打ち出す革の豊富なカラーバリエーションや、職人の手仕事による革の色付けなど、ファッションの国・イタリアらしい表現でも定評があります。

 デザインとカラーではトップランナーと称され、イタリアでの生産と相まって、色気や艶感を好む大人から絶大な信頼と支持を受けています。

 

 現在、世界中のアパレル企業や皮革を扱う産業ではサスティナビリティは大きな課題です。

 『サントーニ』は10年以上前から続けているサスティナビリティ活動への理念を形にしたプロジェクト「SANTONI RETHINK」を2020年から展開し、今春も新作を発表します。

 

 

 

 更に突っ込んだ情報が「輝けライフ!」さんの記事に書かれていますね。(感謝)

kagayakelife.com

 2000年代からは二代目社長ジョゼッペ・サントーニが指揮をとり、一気にスターダムへ上り詰めたのですね。

 会長へ退いたアンドレア氏は工場で過ごす根っからの職人であるのに対し、ジョゼッペ氏はファッショナブルに世界中を飛び回るビジネスマンとのこと。

 

 まず世界のビジネスウェアのカジュアル化を敏感に察知してレザースニーカー分野からブランドを拡大しました。

 

 その後、ドレスシューズのロングノーズ、パティーヌという2つの大きな流行を巧みに捉え、デザインチームとフィニッシングチームを大増員して工芸品のような魅力の多彩な靴をリリースし続ける現在のサントーニを築きました。

 

 セクショナリズムの徹底にも取組み、レディース部門、スニーカー部門をそれぞれ別の専門工場を作って分化して、ドレスシューズを本体に残しました。これによって職人たちは芸術品を作り上げる気迫と情熱を持ち、美しいドレスシューズ製造工程に手作業が残りました。

 

 工場の隣にオフィスがあり、アンドレア氏とジョゼッペ氏も常に品質をチェックしています。

 新作をリリースする前にはジョゼッペ氏は必ず試作品を半年履いて、修正点等をまとめ、自信が納得した上でリリースするようです。

 

感想

 老舗靴ブランドと比べれば歴史こそ浅いですが、

 猛スピードで、驚くほど多彩で高品質な靴を作るブランドとなったのですね。

 あのフランスの高級ブランドのレザースニーカーを作った事からも折り紙付きですよね。

 その後の大ブームを牽引したのですから、やはりサントーニの新しいデザインというのは注目に値するのではないかと思います。

 昨今はイギリス靴やトラッドスタイルの影に隠れてしまったように思うのですが、あらためて注目してみたいブランドです。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 

 


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