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キャップトゥダービーで! (101)JOHN LOBB ④ Russel (C) オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 秋晴れは気持ちが良いですね! 

 

 『ジョンロブ』のキャップトゥダービー「Russel」を取り上げています。

JOHN LOBB  RUSSEL


 

 黄箱時代のユーズドで、6Eです。

 

 前回はパーフォレーションやクォーター等について書きました。

キャップトゥダービーで! (100)JOHN LOBB ④ Russel (B) パンチドキャップトゥ - 靴と歩む、僕の...

 脱線もありましたが・・、個人的には発見もあって楽しかったです。(笑)

 では今回です。

ダービー

 羽根の正面下部は水平ラインです。

 「Philip Ⅱ Derby」の時にも登場したNavvy Cutですね!

キャップトゥダービーで! (97)JOHN LOBB ③ Philip Ⅱ Derby (C) Navvy Cut - 靴と歩む、僕の...

 

 レースホールは5対です。

 数も、羽根の長さも、オーソドックスなデザインですね。

 

 鳩目は金属が表に見えない内鳩目です。

 オックスフォード(内羽根)のドレスシューズと同じ仕様です。

 本靴はダービー(外羽根)ですが、大人しい印象でドレス感が出ますね。

 

 

後ろ姿

 ヒールは縫い割りで、上端はドッグイヤーです。

 トップラインには『ジョンロブ』の特徴的なダブルステッチもあります。

 ヒールカップの立体的なフォルムも綺麗に成形されていますね。

 バッファローレザーの質感と合わさって、とても美しい後ろ姿です!(美)

 

 ソールもチェックします。

 コバの張り出しは抑え気味ですが、

 実は出し抜いのステッチが走っています。

 それについてはこの後で。

 僅かに張り出たコバの幅に合わせてヒールブロックが積まれています。

 エレガントでありながら、しっかりとアッパーを支える安定感のあるヒールになっていますね。

 

 

底付け

 コバの上の出し抜いのステッチに注目すると、

 爪先から後方へ走り、ウエストを抜けて、踵まで、

 ぐるりと靴を一周しています。

 ダブルウェルトのオールアラウンドグッドイヤーウェルト製法ですね。

 

 そして、アウトソールの上にはミッドソールも見られます。

 ダブルレザーソールですね。

 どちらもしっかりとした厚みのあるレザーで、ソールに厚みがあります!

 

 これらはカントリーシューズで見られる仕様ですね。

 しかし、コバの張り出しは抑えられ、特にヒール周りはかなり抑えられています。

 そのため、カントリー寄りという印象よりも、むしろドレス寄りな感じすらしますね。(驚)

 

 

アウトソール

 上質なレザーソールで、出し抜いのステッチが隠れるヒドゥンチャネルです。

 ヒールは「JL」のロゴをイメージしたオリジナルのゴム仕様です。

 黄箱時代のデザインですね!

 そして、「City」等のクラシックラインのドレスシューズと同じ仕様です。

 

 

感想

 バッファローレザーやブローギング、

 ダブルソールにオールアラウンドグッドイヤーウェルト製法、

 そしてダービー・・・

 まさにカントリーシューズな要素ですよね。

 にもかかわらず、「ラッセル」はどことなくドレス感を感じます。

 ボリューム感やカジュアル感を抑えたディテールをしっかり取り入れ、

 上質な素材と作りによってドレス感が生まれているように思います。

 

 つまり、

 ドレスとカジュアルの間のようなキャップトゥダービーですね!

 この感じが「Kilmory」などに見られる現代の感覚にも繋がるように思います。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 

おまけ

 素材とサイズ違いの「ラッセル」です。


 

 ダークブラウンのカーフで、7.5Eですね。

 

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