こんにちは。
今日は晴れました。
久しぶりの天気でしたね。
『ジョンロブ』のキャップトゥダービー「Russel」を取り上げています。
JOHN LOBB RUSSEL
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黄箱時代のユーズドで、6Eです。
前回はラスト8695とバッファローレザーについて書きました。
では今回です。
パンチドキャップトゥ
トゥキャップの革の切り返しがあります。
長さも十分にとられています。
バランスは・・・
といういつもの流れの前に、(!?)
淵には親子穴のパーフォレーションと細かなギンピングが施されています。
ここ以外にはブローギングはありません。
パンチドキャップトゥですね。
という事で、トゥキャップのバランスのお話です。
パンチドキャップトゥという事で、「Philip」と比べてみたいと思いまして。
ラスト8695の「Philip」を検索したところ、こちらの記事を見つけました。(感謝)
2020年1月の記事ですが、伊勢丹の特別限定として作られたのですね!(凄)
当時のオリジナル「Philip」は「City」と同じクラシックラインだったのですね。(学)
そして、記事の中にある伊勢丹特別限定「Pihip」のトゥキャップがこちらです。
流石の美しさですね。(溜息)
さて、「Russel」と「Philip」の比較です。
どちらもトゥキャップの長さは同じくらいに見えます。
という事で、
「Russel」のトゥキャップのバランスは、
「Philip」とほぼ同じくらいで、
十分な長さがとられていて、エレガントなバランスですね!
せっかくの比較ですので、もう少し。
違いを感じるのは親穴の大きさです。
「Russel」の方が少し大きく見えます。
いや、「Russel」は他ブランドでも見られる通常の大きさくらいだと思いますので、「Philip」が独特の小ささなのでしょうね。
それと、「Russel」にはギンピングがありますが、「Philip」にはありません。
これらから、「Russel」の方がブローギングの存在感があり、カジュアル寄りな印象です。
・・とはいえ、他ブランドと比べれば通常のドレスシューズと同じくらいですので、上品なカジュアル感ですね。
更にもう一点気になった事がありまして・・・
これは脱線になってしまうのですが・・・
もう止められないので・・・
お許しを。(謝)
気になったのは「Philip」のパーフォレーションです。
ラスト8695の「Philip」を検索していた時に当時のオリジナル(ヴィンテージ)を見つけました。(感謝)
ビスポークにも使われていたという「サテンカーフ」の張りと艶がハンパないですね!!!(圧巻)
あぁ、パーフォレーションの話でしたね。
当時の「Philip」↑ですが、トゥキャップのパーフォレーションの存在感が少し強く感じませんか?
というのも、親穴が少し大きいですよね。
大きいと言っても他ブランドのドレスシューズと同じくらい、
そして、先の「Russel」とも同じくらい、
だと思います。
という事は・・!!?
「Philip Ⅱ」の親穴が小さくなったのは新しいデザインだったのかもしれませんね。
横顔
クォーターの革の切り返しがあります。
羽根の付け根から後方へカーブを描いて落ちていくカットラインです。
オーソドックスなダービーデザインですね。
羽根の付け根からソールへとカーブを描くラインですが、
後方へ長く伸びる感じでは無く、ヒールよりかなり手前、ウエストの中頃あたりへ落ちています。
エレガントな長さというよりは、カジュアル寄りな印象がしますね。
さらに、そこの縫い付けは間隔を開けたダブルステッチです。
ステッチの存在感が現れ、やはりカジュアル寄りな印象ですね。
羽根の付け根にも注目です。
半月型を描いたステッチが見られます。
『Church's』の「SHANNON」に見られるハーフムーンと似ていますね。
「SHANNON 」は手縫いで丸みが大きい形ですが、
「Russel」はミシンだと思います。
敢えてこうしたデザインが取り入れられている点が良いですね!(美)
ヒールもチェックします。
アウトサイドカウンターの革の切り返しはありません。
シンプルなヒール周りで、オックスフォード(内羽根)のドレスシューズと同じ仕様です。
今回はここまでです。
ではでは。
おまけ
素材とサイズ違いの「Russel」です。
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ダークブラウンのカーフで、7.5Eです。